自分のこと、信じられていますか。
■おはようございます。紀藤です。
12月号の日経ビジネスアソシエに、
「信頼の築き方」
というテーマで特集が組まれていました。
”ビジネスのシーンでは、
「信頼」というものが成果に影響しているようだ、
だから「信頼」とは何なのか紐解いてみよう”
そんな内容でした。
今日はそんな「信頼」について
感じたことを共有したいと思います。
■さて皆様、
「信頼」というとどんなイメージがありますか。
パッと浮かぶものだと、
・営業とお客さんとの間の「信頼」
・上司と部下の間の「信頼」
・自分と別部署との間の「信頼」
など、「人対人」のイメージが
出てくるように思います。
つまり「信頼」とは
【人間関係の間で働き、力を発揮する】
そんな概念が一般的なのかもしれません。
■では少しひねって、
「信頼性」という言葉は
聞いたことはありますでしょうか。
この言葉を紐解いてみると、
【「信頼」×「性質」】
という形になります。
つまり、自分自身がそもそも
「信頼おける人物かどうか」
を表す意味を持つ言葉です。
■「信頼性」とは自分自身に働くもの。
例えば、皆さんも経験があると思いますが、
「今日は勉強しよう!」
としてやらなくて、
「今日こそ勉強しよう!」
としてやっぱりやらなくて、
「いや、今日の今日こそ!」
として結局やらなかったら、
自分は「やれないヤツなのだ」と
自分が信じられなくなるでしょう。
自分の言葉を守れなくなると、
言葉通り「自信」がなくなります。
つまり
「自分の信頼性が下がる」
と言い換えられます。
自分を律し、自分の中で一貫性を持ち、
安定している自分でいなければ、
「いつも言っていることとやっている人が違う」
と「信頼性の低い自分」となり、
「質の高い信頼関係」を築くことも難しくなるでしょう。
■加えて、
人は予想以上に周りのことを見ているもの。
・あの人は、誰に対しても嘘をつかない
・あの人は、常に自分から目標を掲げ動いている
・あの人は、いつも言っていることとやっていることが一致している
このような
「普段の、その人の行動」
が、筋が通っていて、
誠実であるかどうかは、
【その人が信頼できるかどうか】
に大きく影響を与えているものです。
■「信頼を構築したい」というと、
相手にプレゼントしたり、褒めたり、
相手の喜ぶことを考えたりと、
何かと「相手目線」で考えがちですが、
実は質の高い「信頼」を築くためには、
【まず自分自身が信頼性の高い人物であること】
が、最初に考えるべきことなのでは、
と思わずにはいられません。
とすると、
「信頼」を高めたいのであれば、
【急がば回れ】の精神で、
まずは自分自身の「信頼性」を高めてみてはいかがでしょうか。
「自分自身との約束を守る」
「人のせいにしない」
「言行一致である」
周りの信頼できる人に想いを馳せ、
その行動を考え、自分の言葉を守ることから
始めてみるのもよいかもしれません。
※「信頼」を高める、具体的な13の行動が知りたい方は、
弊社出版の「スピード・オブ・トラスト」をご覧くださいね。
■今日のお話は、
・「信頼」という言葉はどうやらビジネスでも
大切な要素の一つと考えられているようだ。
・「信頼」と言って思い浮かぶものは「人と人」の関係。
しかし、これは自分自身の信頼「=信頼性」という観点もあるのではないか。
・いつも自分との約束を破ってしまう(決めたことをできない)のであれば、
自分自身の言葉が信じられなくなり、安定した自分でいられなくなり、
相手と高い信頼関係を築くことも難しいだろう。
・であるならば、相手にプレゼント、とか、褒める、とか
関係を良くすることよりもまず先に、
「あいつは信頼できる奴だ」と言われるような「日常の行動」
に気を付けてみてはどうだろうか。
という内容でした。
今日も皆様にとってよい一日になりますように。