メールマガジン バックナンバー

201号 2013年12月19日

自分のこと、信じられていますか。

■おはようございます。紀藤です。

12月号の日経ビジネスアソシエに、

「信頼の築き方」

というテーマで特集が組まれていました。

”ビジネスのシーンでは、
「信頼」というものが成果に影響しているようだ、
だから「信頼」とは何なのか紐解いてみよう”

そんな内容でした。

今日はそんな「信頼」について
感じたことを共有したいと思います。


■さて皆様、
「信頼」というとどんなイメージがありますか。

パッと浮かぶものだと、

・営業とお客さんとの間の「信頼」
・上司と部下の間の「信頼」
・自分と別部署との間の「信頼」

など、「人対人」のイメージが
出てくるように思います。

つまり「信頼」とは

【人間関係の間で働き、力を発揮する】

そんな概念が一般的なのかもしれません。


■では少しひねって、
「信頼性」という言葉は
聞いたことはありますでしょうか。

この言葉を紐解いてみると、

【「信頼」×「性質」】

という形になります。

つまり、自分自身がそもそも

「信頼おける人物かどうか」

を表す意味を持つ言葉です。


■「信頼性」とは自分自身に働くもの。

例えば、皆さんも経験があると思いますが、

「今日は勉強しよう!」
としてやらなくて、
「今日こそ勉強しよう!」
としてやっぱりやらなくて、
「いや、今日の今日こそ!」
として結局やらなかったら、
自分は「やれないヤツなのだ」と
自分が信じられなくなるでしょう。

自分の言葉を守れなくなると、
言葉通り「自信」がなくなります。

つまり

「自分の信頼性が下がる」

と言い換えられます。

自分を律し、自分の中で一貫性を持ち、
安定している自分でいなければ、
「いつも言っていることとやっている人が違う」
と「信頼性の低い自分」となり、
「質の高い信頼関係」を築くことも難しくなるでしょう。


■加えて、
人は予想以上に周りのことを見ているもの。

・あの人は、誰に対しても嘘をつかない
・あの人は、常に自分から目標を掲げ動いている
・あの人は、いつも言っていることとやっていることが一致している

このような

「普段の、その人の行動」

が、筋が通っていて、
誠実であるかどうかは、

【その人が信頼できるかどうか】

に大きく影響を与えているものです。


■「信頼を構築したい」というと、
相手にプレゼントしたり、褒めたり、
相手の喜ぶことを考えたりと、
何かと「相手目線」で考えがちですが、
実は質の高い「信頼」を築くためには、

【まず自分自身が信頼性の高い人物であること】

が、最初に考えるべきことなのでは、
と思わずにはいられません。

とすると、
「信頼」を高めたいのであれば、
【急がば回れ】の精神で、
まずは自分自身の「信頼性」を高めてみてはいかがでしょうか。

「自分自身との約束を守る」
「人のせいにしない」
「言行一致である」

周りの信頼できる人に想いを馳せ、
その行動を考え、自分の言葉を守ることから
始めてみるのもよいかもしれません。
※「信頼」を高める、具体的な13の行動が知りたい方は、
 弊社出版の「スピード・オブ・トラスト」をご覧くださいね。


■今日のお話は、

・「信頼」という言葉はどうやらビジネスでも
 大切な要素の一つと考えられているようだ。
 
・「信頼」と言って思い浮かぶものは「人と人」の関係。
 しかし、これは自分自身の信頼「=信頼性」という観点もあるのではないか。
 
・いつも自分との約束を破ってしまう(決めたことをできない)のであれば、
 自分自身の言葉が信じられなくなり、安定した自分でいられなくなり、
 相手と高い信頼関係を築くことも難しいだろう。
 
・であるならば、相手にプレゼント、とか、褒める、とか
 関係を良くすることよりもまず先に、
 「あいつは信頼できる奴だ」と言われるような「日常の行動」
 に気を付けてみてはどうだろうか。
 
という内容でした。


今日も皆様にとってよい一日になりますように。

【本日の名言】 人生を信頼するためには、他人を信頼しなければならない。
そして、他人を信頼するためには、
自分自身を信頼しなければならない。

            バガヴァッド・ギーター

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