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195号 2013年12月11日

60歳でリタイアと考えるか、100歳でバリバリと考えるか 

■おはようございます。紀藤です。

先日、弊社の先輩が会社を卒業する、
ということで送別会がありました。

とてもチャーミングな方で、
愛嬌もあり、向上心も豊かで、
英語も堪能な、国際色豊かな人。

多くの企業様のお手伝いをし、
会社でベテランとして大きな契約など、
数々の実績を残してきた方です。

素晴らしいところ、
抜けているところも含めて(苦笑)
色々と刺激をもらっていました。


■ちなみに、その彼が会社を卒業する理由は、

「アメリカに留学し、MBAをとるため」

と彼は言っていました。

これから更に向上し、活躍するためには、
より高いスキルや、知識、
そして学歴なども必要ではないか。

だからこそ、
これからの自分を考えると、
今の環境を離れても勉強する価値があるに違いない、
そんな想いで、今回の会社の卒業を決めたそうです。

そう語る彼は、とてもワクワクして
希望に溢れているように見えました。


■ちなみに、そんな先輩ですが、

実は、

「今年で60歳」(!)

になるそうです。

これを聞いて、私は大層驚きました。

見た目も、話した感覚も、
まるでそうとは思えないのです。

そんな先輩に、

「いつまで活躍するつもりなのですか?」

と聞くと、

「100歳位までは働いていたいよね」

と答えていました。

そう考えると、
彼の行動も「なるほどな」と
合点がいきました。


■ここで言いたいのが、
「100歳まで働きましょう」とか
「60歳でMBAをとりましょう」という話ではなく、

【何をゴールとするかで、行動が変わる】

ということです。

組織で働いていると、
定年の仕組みから、

「頑張るのは60歳まで」とか
「やっても65歳まで」
という言葉をしばしば耳にします。

もちろん、これが悪いわけではありません。

ただ、もしこれが彼のように

「100歳まで活躍する」
としたら、60歳の働く姿勢は
どうなっているのでしょうか。

もしかしたら、先輩のように
「より成長するためにMBAをとる」
という選択肢が生まれるのかもしれません。

どちらが正しいかは人によりますし、
後進に道を譲る、という意味もあるので、
いつまでも「現役バリバリがいい」とも限りません。

しかし、同時に「定年」という考えから、
「自分が活躍するのも、〇〇歳まで」と
既成概念にとらわれている可能性もあるのかもしれません。


■今は変化の時代、とよく言われます。

今回の「何歳まで働くか」という考えも、
「定年」という概念を含め、
どうなるかはわかりません。

であるならば、
より充実した、ぶれない人生を過ごすために、

【自分自身のゴールを何にするのか】

を、自分の価値観に沿って考えてみることで、
新しい選択肢が見えてくるのかもしれませんね。

私も、いくつになっても
逞しく常に成長し続けていきたいものだ、
と改めて思った次第です。
(※本日の内容は、『完訳 7つの習慣』
「第二の習慣 終わりを思い描くことから始める」(P116)をご参照ください)


■今日のお話は、

・会社で卒業する先輩がいた。
 その彼の会社を辞めるは「MBAをとるため」。
 そんな彼は今年で60歳。
 
・「60歳からMBA?!」と思われがちだが、
 彼の考えは100歳まで活躍すること。
 そう考えると、60歳はまだ中間地点となる。
 MBAも合点がいく。

・私たちは既成概念で「働くのは65歳まで」だから、
 「活躍するのも65歳まで」と考えがちだが、もしそのような概念がなかったら、
 「いつまで働きたいのか」、「いつまで何をして活躍をしていたい」のだろうか。
 
・これを価値観にそって考えること、すなわち「自分のコールを見つけること」は、
 変化の多い時代に充実した人生を送るために、大切な考えなのではなかろうか。

という内容でした。


今日も皆様にとってよい一日になりますように。

【本日の名言】 人は「変わらざる中心」がなければ、
変化に耐えることができない。

           スティーブン・R・コヴィー

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