「達成率30%」の未来にならないように
■おはようございます。紀藤です。
師走です。年末です。
この時期になると、思い出す言葉があります。
それは「追い込み」という言葉(苦笑)。
私事ですが、
私の社会人経験の多くは「営業」で、
かつ前職はリクルート関連の会社だったので、
「追い込み」とはビジネスで最もよく使った言葉かもしれません(汗)
そんな中、ふと数年前の年末に起こった
「ある失敗談」を思い出しました。
今日はそのお話からの気付きを共有したいと思います。
■当時の自分は、
それなりに売れている営業でした。
(自分でいうのもなんですが…照)
ちなみに売れていた理由は、
あるお客様との出会いがあったから。
そのお客様は、ある業界の大手企業でした。
当時、そのビジネスは非常に時流に乗っており、
多くの人材を必要としていました。
(その採用のお手伝いが当時の仕事です)
それに伴って、たくさんのお仕事を頂き、
その結果、高い達成率を出しました。
「達成なんて意外と簡単だな」
「売れて当然だろう」
そんな驕った気持ちが、
心のどこかにあったのでしょう。
神様は見ていたのですね。
案の上、悲劇は突然訪れました。
あるアクシデントにより
そのお客様との契約が、
突然、ゼロになってしまったのです。
結果、私には「高い目標」だけが残りました。
数字の穴を埋めてくれるお客さんはおらず、
私の達成率は「150%」から「30%」へと転落しました。
■この時、先輩から言われたのが、
【「種」を蒔いてなかった、お前が悪いよね】
という言葉でした。
それを聞いて、私は返す言葉もありませんでした。
売れているときは、
時間も気持ちの余裕もあったわけです。
しかし、その時に、
未来のお客様探しをせず、
あぐらをかいていた自分がいたことを
認めざるを得なかったからです。
■私たちは、意識をしないと、
【短期的な成果】
ばかりに集中しがちです。
長期的な成果のために
「種を蒔く」大切さを、感覚的にわかってはいるものの、
どうしても「今、刈り取ること」ばかりに集中してしまう。
しかしながら、
もし「短期的な成果」だけを追い求めて、
刈り取って、刈り取って、刈り取りまくって、
「種麦」までも食べつくしてしまったとしたら、
来季(来期)の収穫は、絶望的でしょう。
先の私の例は、
まさしく「刈り取ってばかりで、種を蒔かなかった結果」です。
■そしてこのことは、人生にも同様に当てはまると思います。
「短期の成果」に集中するあまり、
「長期的な成果」に必要であろうことが、
後回しになってしまう。
例えば、
・仕事が忙しくて、運動する時間なんてない
・人間関係づくりなんて、やる暇はない
・勉強をする時間なんてない
などなど。
しかしながら先に述べたように、
5年先の自分にとって大切になるであろうことを疎かにし、
「種」を蒔かずに、刈り取り続けた場合、
その結果は、「将来の自分」が引き受けることになるでしょう。
■結果を求められる私達にとって、
「短期的な成果」は放っておいても
強く意識させられるものです。
であるならば、せめて自分の中では
自分にとっての「長期的な成果」とは何なのかを考え、
そのために「種を蒔く」習慣を身に付けていくことが大切なのでしょう。
そうして種を蒔き続ける習慣を身に付けた結果、
【継続的に成果を出す自分】
になれるのではないでしょうか。
くれぐれも、当時の私のように、
刈り取りに集中して、種を蒔かずに、
未来が「達成率30%の人生」にならないように、
日々戒めたいものです。
(※このお話の原則については
『完訳 7つの習慣』の「P/PCバランス」(P.57)をご参照ください)
■今日の内容は、
・紀藤の営業の失敗談。
売れているときにあぐらをかいて、種を蒔かずにいた。
その結果、その後「達成率30%」という状態になった。
・私たちは「短期的な成果」を求められるため、
意識しなければ「短期的な成果」ばかりに目をとられがち。
・しかし「長期的な成果」を得るためには、
未来に向けて、種を蒔き続ける必要がある。
・「短期の成果」が多くなりがちな世の中において、
自分にとっての「長期的な成果」を得るために、
自分で普段から意識をして、「種を蒔くこと」を習慣化することが大切なのではないか。
・その結果、「達成率120%」の毎日を継続的に獲得できるのではないか。
という内容でした。
今日も皆様にとってよい一日になりますように。