「観光」の本来の意味、知っていますか?
■おはようございます。紀藤です。
年末が近づいてきました。
皆さま年末の計画はもうお決まりでしょうか。
家でゆっくりする方もいれば、
旅行に行かれる方もいるかと思います。
さて、そんな中
先日、ある旅行会社様の忘年会に参加させて頂きました。
(皆さま、刺激的な時間をありがとうございました)
そこで、「旅」について色々なお話を聞きましたので、
そこから得た気付きを一つ、お話したいと思います。
■突然ですが、皆さまにご質問です。
「『観光』の言葉の由来をご存知でしょうか?」
私は、この質問をされたときに、
全くわかりませんでした。
というより、考えたことすらなかったのです。
生まれてからこれまで、
恐らく「観光」という言葉は、
何百回、いや何千回と使っているのにも関わらず、です。
ちなみに、この答えですが
中国の『易経』に由来するそうです。
「国の光を観る、もっと王に賓たるに利し」
という一節がそもそもの始まり。
つまり、
(国が栄え続けていくために)
「王様が国の光(良いところ)を観察する」
のが『観光』のそもそもの意味とのこと。
■私はこのお話に深く感銘を受けました。
言葉の意味や、由来、語源などは、
何かしらのエネルギーを持ちます。
だからこそ、言葉を適切に理解することは
文化を理解することにも繋がる、
といっても過言ではないように思っています。
例えば、言葉の大切さにまつわる、
こんな表現を聞いたことがあるのではないでしょうか。
・「恋は下心、愛は真心」(心が下にあるのが「恋」、真ん中にあるのが「愛」)
・「人は支え合って、人」(2つの「1」が支え合っている)
・「『聴く』と『聞く』は違う」(聴くは「心と目」がある、聞くは「耳」だけ)
これは「言葉が持つ力」を
私達が感覚的に知っているからなのかもしれません。
だからこそ、
少なくとも言葉が大切に思う私にとって、
【「観光」の言葉の意味】
を知ることは大きなインパクトがあり、
「観光」のイメージ・見方が
がらりと変わったようにすら思いました。
■「7つの習慣」において
このように「物事の見方」が大きく変わることを、
「パラダイム・シフト」と説明しています。
【結果を変えようとするのであれば、
物の見方(パラダイム)を変えることが重要である】
『7つの習慣』の著者のコヴィー博士はそう述べます。
例えば、先の私の例で考えてみます。
・観光とは「国の光(いいところ)を観る」ものだ。(物の見方/パラダイム)
↓
・ただ楽しんで旅をするだけでなく、
その場所のいいところをもっと知る旅をしよう。(行動)
↓
・普段だったら気付かないような、
より深く、魅力的な部分を知ることができた。(結果)
というように、
【「物の見方(パラダイム=See)」が変わると、
「行動(do)」が変わる。「行動(do)」が変わると、
「結果(get)」が変わる】、
というサイクルが生まれます。
このことを「See-Do-Getサイクル」といい、
仕事やプライベート、あらゆる場面で
同様の原則が当てはまります。
■せっかくの「観光」において、
同じ時間の中、同じお金をかけるのであれば、
出来るだけ多くの「楽しみ&学び」があったほうがお得だと思います。
それは、仕事、プライベートでも同じでしょう。
もし、より多くの結果を得るためにきっかけが
【「物の見方(パラダイム)」を変えてみること】
にあると考えるのであれば、
自ら「新しい見方はないか」と
積極的に色々な視点を持つようにすることが、
一つの武器になるのかもしれませんね。
(とにもかくにも、旅行のたびに「『観光』の意味、しってる?」
と友人にドヤ顔で話したいと思います)
■今日のお話は、
・言葉には意味がある。
「観光」というそもそもの由来も「国の光を観る」とい
意味から始まっていた。
・言葉を大切に思う私にとって、その話には大きなインパクトがあった。
「観光」という言葉の印象、「物事の見方」(パラダイム)に変化があった。
・そうすると「行動」が変わり、一つの「観光」でも
楽しみ方、学ぶこと(得る「結果」)が変わってくる。
・ このような「See-Do-Getサイクル」と呼ばれる原則が存在している。
そして、「結果」を大きく変えるためには、
「物の見方(パラダイム)」を変えることが関わってくる。
・であるならば、より良い成果を出すために、
まだ自分の知らない「新しい見方(パラダイム)」はないか、
という視点を意識的に持つことが大切なのではないだろうか。
という内容でした。
今日も皆様にとってよい一日になりますように。