「とりあえずテーピングだ!」 は人生では止めておこう
■おはようございます。紀藤です。
昨晩は久しぶりの皇居ラン。
お仕事でご一緒させていただいたYさんと、
10キロほど走りました。
Yさん、昨日はありがとうございました!
■ちなみに2人の最近のフルマラソンのタイムは、
Yさん(50歳) ・・・ 3時間43分
紀藤(31歳) ・・・ 3時間52分
ということで、
走る前は、同じくらいのペースで、
楽しく、おしゃべりでもしながら走ろうかな、
なんて内心思っていました。
が、その期待を大いに裏切られました。
Yさんのペースが、とても速く、
私はついていくのがやっと、という感じでした。
彼は余裕そうなのに、です。
■そんなYさんに、走る目的・目標を聞いてみると、
「52歳で(フルマラソン)3時間以内で走る人がいる。
そこを目指してやっていきたい」
と言われました。
そもそも私と、目指している先、
考えている姿勢が違うわけです。
具体的にいうと、こんなイメージです。
↓
<紀藤>
(考え方)フルマラソンで1回サブ4(4時間以内で走ること)ができた。
まあ、次も走れたらいいな。
<Yさん>
(考え方)サブ4はあくまでに通過点。
サブ3のために、今の自分に必要なものはなにか。
このように考えていると、
当然ながら行動も変わってきます。
<紀藤>
(行動)とりあえず次回もタイムを下げないために、
テーピングの巻き方を覚えよう。気合を注入しよう。
<Yさん>
(行動)サブ3に耐えられるだけの地力をつけよう。
負担のない走り方を身に付けよう。筋肉量を増やそう。
という感じでしょうか。
■ここで言いたいのが、
タイムが早い遅いがどうこうではなくて、
【何をゴールにしているか】
によって必要な行動が変わってくる、
という事実に注目していただきたいのです。
■私の場合「タイムを下げないこと」が
目標でその先は考えていませんでした。
そうすると、
・テーピングのいい感じの巻き方
・前日の睡眠時間を長めにとる方法、
・高めの栄養ドリンクを飲もう、
という、【どうすればよいか】
という対症療法的な発想が中心になりがちでした。
(もちろん、それも大事です)
■しかし、Yさんの「サブ3を狙う」という
今よりずっと高い目標を狙おうとすると、
自分自身の「地力」をつける必要があります。
いかなるときでもタイムを出せるような
「ランナー」にならなければならない。
そうすると
・呼吸の仕方を変えよう
・心拍数を一定に保つ走り方をしよう
・体重は落とさず、筋肉の絶対量を上げよう。
(そしてサブ3を狙えるタイムになったら体重を落とそう)
というように、自分自身が継続的に結果を出すために、
【どうなればよいか】を中心に考えることになりました。
その結果、Yさんは、
誰もが見てわかるような
安定した美しい走り方や、筋肉の発達した立派なふくらはぎを身に付け、
素晴らしいスピードで走れるようになりました。
つまり、
【目指すゴールによって、行動と結果が変わる】
わけです。
■そしてこのことは、「走ること」だけでなく、
仕事や、人生にも言えるように思います。
例えば、今のことだけを考えて、
・今期だけ、なんとか目標を達成したい(後のことは考えない)
・とりあえず一発、ヒット商品を作りたい(とりあえず目先の利益だけ)
・このテストだけ、上手くしのげればいい(身に付ける知識はどうでもよい)
となれば、
・とりあえず流行りのマーケティングを取り込んでみる、とか、
・大幅値引きでとりあえず売りまくれ、とか、
何とかその場をしのぐことを中心に考えます。
しかし
【長期・継続的に成果を出し続けること】
を目標に考えた場合、思考・行動の中心は違ってくるはずです。
・どうなれば売り続けられるか
・どんな習慣が自分には必要なのか
・どんな文化を会社に作ればよいのか
などを考えなければ、成果を継続的に生むことはできないでしょう。
■短期的に成果を出すのであれば
「テクニック」「スキル」「イメージ」などで
乗り切ることはできます。
上手く表面だけ取り繕っても、
しばらくのうちはばれずに、上手くいくと思います。
しかし、長期的に成果を出し続けるのであれば、
「努力」「誠実さ」「良心」など、
根の部分の土台に向き合わざるを得ません。
表面的によく見せても、
本質が変わらなければ、ぼろが出たり、
いずれ周りにもばれてしまうでしょうから。
■「長期継続的に人生で得たい結果を得続ける」
ことについて書かれた「7つの習慣」においても同様に
【根の部分を大切にしましょう】
と言っています。
「人生」という長期的な発想で考えたときに、
「人格(=「努力」「誠実さ」「良心」)」という根っこの部分に向き合うことが、
成果を出し続けるために必要なのではないか、
そんな話を伝えています。
もちろんスキルも大切ではありますが、
人生という長期視点で考えたときに、
「走れるようにとりあえずテーピング」
よりも、
「どんなピンチな状況でも走り切れる自分づくり」
をしたほうが、
より効果的なのではないか思うのです。
■今日のお話は、
・表面的なスキル・テクニックを用いれば、
とりあえずその場を乗り切ることはできる。
・しかし長期継続的に成果を出し続けようとするのであれば、
「自分自身」を磨かなければいけない。
・人生は4半期で終わるものではない。
継続的に続いていくものである。
であるならば、スキルも大切だが、それ以上に根の部分を磨く必要があるのではないか。
というお話でした。
今日も皆様にとってよい一日になりますように。