不祥事多発の世の中で、「経営理念」について考えてみる
■おはようございます。紀藤です。
最近、相次ぐ会社の不祥事が報道されています。
そんな影響か、「理念経営」が大切だ、
という話を耳にする機会が多くなったように感じます。
さて突然ですが、皆様、ご質問です。
「あなたの、会社の経営理念は何でしょうか?」
・・・こう言われると
何かあった気がするけど思い出せない、
そんなものではないでしょうか。
今日はそんな「経営理念」について、
少し考えてみたいと思います。
■「経営理念」を調べてみると、
こんな説明が書かれていました。
【経営】・・・
事業目的を達成するために、継続的・計画的に意思決定を行って実行に移し
事業を管理・遂行すること。また、そのための組織体。
【理念】・・・
1 、ある物事についての、こうあるべきだという根本の考え。
2 、哲学で、純粋に理性によって立てられる超経験的な最高の理想的概念。
だそうです。
良くわかりませんね・・・(汗)
ちょっとわかりやすくするために
組み合わせて考えてみると、
<事業目的を達成するために、こうあるべきという根本の考え>
と訳せます。色々な方の解説をお借りして補足すると、
「経営理念」 = 「事業遂行における基本的価値観と目的意識」
であるといえ、もっと平たくいうと、
【私たちは何のためにこの会社に集まっているのか】
について表したものである、と説明できます。
会社を「船」と例えるのであれば、
「何のために航海をしているのか」を、
表したものといってよいでしょう。
とすると、少し乱暴な表現ですが、
「経営理念を知らない」
ということは、
【自分たちの船(会社)が何のために存在していて、
どこへ向かっているのかがわからない】
と言いかえられるのではないか、ということです。
■もちろん、
経営理念を知らないからといって、会社がなくなることはありませんし、
経営理念なんてホームページに書いてあるだけで年に一回社長が言うだけ、
という会社もあるでしょう。
しかし、「経営理念」のそもそもの意味は、
「会社の存在意義を表し、どこへ向かっているのかを表すもの」です。
会社という「船」に乗っている「船員」が社員ならば、
ただ何となくオールをもって漕いでいるよりも、
一緒に同じ方向を向いてオールを漕ぐ方が、
進むのも早いし、意義深い時間を過ごせるのでしょう。
■働く理由は、人によってそれぞれなので、
経営理念を理解しておかなければいけない、とも思いません。
場合によっては、ただの綺麗事ともいえるかもしれません。
とはいえ、なんだかんだ言って
縁あって乗り合わせた「船」のわけですから、
・「経営理念」(=会社のミッション)を理解し、
・「自分が成し遂げたい大切なこと」(=自分のミッション)を理解し、
・両者を、重ね合わせられたら、より日々の仕事に意義を見出すことができるのでないか
と思わずにはいられません。
■「7つの習慣」において
「第二の習慣 目的を持って始める」において、
個人が成功するにあたって、「ミッション(使命)」を考えることが必要とお伝えしています。
そしてこれは、法人にも同様のことがいえます。
会社にも成し遂げるべき夢や目的(ミッション・理念)があり、
そのために存在している、という視点を持ってみると、
新しい見方が出来るかもしれませんね。
■今日のお話は、
・経営理念とは何だろうか。
・会社を「船」とするのであれば、
経営理念とは「航海をする目的」であり、向かう先を示すもの。
・であるならば、会社に所属する「船員」である私達も
進む方向、目的地を共通で認識をした方が、より大きい推進力を生むことができる。
・個人にも「ミッション」が大切なように、会社にも「ミッション」がある。
個人と会社のミッションを、強引にでも重ね合わせることで、
日々の仕事もより充実したものになるのではないか。
というお話でした。
今日も皆様にとってよい一日になりますように。