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170号 2013年11月6日

食品誤表示から考える「信頼」と「理解」のコミュニケーション

■おはようございます。紀藤です。

最近、食材誤表記の事件が頻発しています。

このような事件は、
「信頼を失う」という意味でも
企業にとても重大な事だと感じています。

本日はそんなお話に関連して、
コミュニケーションについて大切なことを
「信頼」と「理解」いうキーワードから考えてみたいと思います。


■さて、言うまでもないことですが、
より大きなことを達成しようとするならば、
「人と協力すること」が不可欠です。

たとえ物凄いスピードで仕事ができる、
スーパーマンの人だとしても、
一人で出来ることなんて、たかだか知れています。

この事実は、多くの経験を積めば積むだけ、
より感じることではないでしょうか。

では、人間関係で成功し、
人と協力するためには、何が必要なのか。

それは、

【「信頼」である】

と「7つの習慣」では伝えています。

「信頼」という土台があり、
初めて人は人を、頼りにし、頼られ、
強固な関係を築くことができるわけです。

そして「信頼」を高めるための
最たる行動の一つが、

【相手を理解すること】

だと、著者のコヴィー博士は続けて述べます。


■そして逆に、

信頼を失う一番の行為は、

「相手を理解したつもりになること」
だそうです。
だからこそ、思い込みで、

「お前の言いたいことはわかっているから」
とか
「お前はこんな風に思っているんだろう」
などと当て推量をして、
自分の中で判断をするというのは非常に危険なわけです。


■「7つの習慣」においては、
人間関係で成功するためのコツとして

「第五の習慣 理解してから理解される」

ことの重要性を伝えています。

これは英語の原書だと、

「seek to understand"

【本日の名言】 and then to be understood 」

と表現されます。

冒頭の「seek」とは「探し求める」という意味。

つまり、

【理解することを、探し求める】

それが、相手と信頼を築き、
良好な関係を創り上げるコミュニケーションの真髄だと、
コヴィー博士は伝えたかったのでしょう。


■もし、私達に無限の時間が用意されていて、
誰とでもたくさんの時を過ごせるのであれば、
お互いのことを理解できるかもしれません。

でも、私たちの時間には限りがあります。

そしてビジネスでもプライベートでも、
限られた時間・条件の中でお互いの関係を築くことを求められる場面もあるでしょう。

そのためには、

・協力して大きなことをするためには、信頼が必要であること、
そして、
・信頼を作るためには、相手を理解すること
この2つが大切なのです。

もしかすると、今回の食品誤表示の件も、
自分たちがいつも使っているお店を「信頼」できなくなってしまったことが
この事実以上に、最も大きなダメージかもしれません。

そしてその根本は、
お客様が何を求めているのか理解していなかったことから、
始まったのかもしれません。

コミュニケーションについて、
気を付けるべきことが、他にもありますが、
長くなりましたので、明日に続けます。


■今日のお話は、

・より大きなことを成し遂げるためには、人との協力が不可欠。

・人との協力のためには、「信頼」が大切。
 信頼があって初めて、頼り頼られ、強固な関係が出来上がる。
 
・時間が限られた中で、信頼をより強いものにするためには、
 「相手を理解する」ことがポイントである。

と言う内容でした。


今日も皆様にとって良い一日になりますように。",物事について
自分の側しか知らない人は、
そのことについて
ほとんど知らない。

          ジョン・スチューアート・ミル"

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