メールマガジン バックナンバー

155号 2013年10月15日

死んだ魚よりも、少女マンガの主人公のように

■おはようございます。紀藤です。

週末は友人と富士山の麓でキャンプをしてきました。
やはり自然の中で過ごすのは気持ちがいいものですね。

友人と普段は話さない深いお話をして、
改めて語り合う事の大切さを感じました。

今日はそれに関連して
「コミュニケーション」についてお話をひとつ、共有したいと思います。

■皆さまは、「目が輝く」という
表現を聞いたことがあるかと思います。

そして、「目が輝く」という現象、
実際、どんな人にも起こっていると言われます。

有名な話ではありますが、
人は話す内容よりも、
「しぐさ」から多くのメッセージを受け取ります。

・「話している内容 2割」
・「話以外のしぐさ、ふるまい 8割(ノンバーバルコミュニケーション)」
こんな比率だそう。

そして、人間のすごいところなのですが、
相手の話を聞いている時の、
ものすごーーーく、些細な仕草や雰囲気(ノンバーバルコミュニケーション)で、

「興味があるのか」
「相手は真剣に自分のことを考えてくれているのか」
などが伝わってしまいます。

それが先にお伝えした、

「目が輝く」

というお話。


■目が輝いて見えるのは、科学的に言うと、

「光彩が開き、光を反射する」
ことが原因だそうです。

光彩が開く条件は、

1、暗くなって光をより取り込むとき、または、
2、「見ているものに興味、関心があるとき」

そして、人が、無意識的に、
「2、見ているもの(自分)に興味、関心があるかどうか」を
光彩の開き方で、感じてしまうのです。

つまり人と対峙するとき、毎回私たちは相手に、

「目を輝かせている(興味がある)」 
Or
「目を輝かせていない(興味がない)」

というメッセージを伝えていることになります。

少女マンガの主人公のキラキラおめめが魅力的に見えて、
死んだ魚のような虚ろな目がネガティブな印象を覚えるのは、
このような理由だと言えるでしょう。


■そして、この話からの、一番考えたいテーマが、

「ノンバーバルコミュニケーション、雑になってないだろうか」
ということ。

友人と話しながら、

「へー、なるほどね!」
(と口で言いながら、そわそわ携帯を見ている)

奥さんの話を聞きながら、

「今日そんなことがあったんだ!」
(と言いながら、テレビの方をちらちら見ている→私?)

・・・こんな時、ばれているらしいです。

また、赤ちゃんはミルクをあげる時、
自分のことを見ながらミルクをくれているかどうか、
はたまた他のことに気をとられているのか、敏感に感じ取るそうです。


■人は人との関わり合いの中で生きています。

そして、「7つの習慣」においても
「第五の習慣 理解してから理解される」という習慣で、
人と協力をして大きなことをするために、

「まず理解に徹する」

ことの大切さを強く述べています。

そして、そのために大切なキーワードが、

【聴】

という言葉である、といいます。

この文字は、

「耳」を使い、
「目」を使い、
「心」を使い、相手の話を「聴く」
ということを表します。

ただ、耳で「はい、はい」と聞くのではなく、
相手の気持ちに共感する「感情移入のコミュニケーション」です。

これを心がけることで、相手は

「自分のことを本当に理解してくれようとしている」

と感じ、理解された、と思った瞬間、
急激にお互いの距離を縮めることができます。

もし、相手がすぐには心を開かなかったとしても、
日々のコミュニケーションが小さな信頼の積み重ねになり、
お互いの関係を次第に強固にしていくのでしょう。


■コミュニケーションは私達の人生に欠かせないものです。

できることなら、
死んだ魚のような目じゃなく、
出来るだけ少女マンガのような目で相手の話を聴きたいもの。

たとえ、意識的に光彩を大きくして、目を輝かせることはなかなか難しくても、
「聴」という姿勢くらいならば、大切にすることはできます。

当たり前すぎるコミュニケーションだからこそ、
日々大切にしていきたいものですね。


■今日のお話は、

・人は些細なしぐさから、相手の姿勢、興味のあるなしを感じ取る。

・コミュニケーションで大切なのは、
 「理解しようとしてくれている」と相手に感じさせること。
 そこから信頼関係は始まる。
 
・であるならば、光彩を調整は出来なくとも、
 「聴」というスタンスで相手に対峙することがまず大切なのではないか。
 
という内容でした。


今日も皆様にとって良い一日になりますように。

【本日の名言】 相手の言うことに
良く耳を傾ける人こそ、
偉大な人である。

              カルヴィン・クーリッジ

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