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145号 2013年9月28日

レーザーポインターのような、日々の行動計画を。

■おはようございます。紀藤です。

すっかり秋になりましたね。
朝晩のひんやりした空気が気持ちよいです。

読書の秋、スポーツの秋ということで、
様々なことに挑戦したくなる時期ですが、
私は「要注意の季節だな」、とも感じております。

というわけで、
今日は「集中すること」の重要性について、
お話をしたいと思います。

■私の話ではありますが、
私は計画を立てたり、目標を立てるのが好きです。
そして、自分なりに
「重要事項を優先している」つもりです。

しかし最近ふと、
「実はそうでない」と思わされる出来事がありました。

仕事や勉強に取り組んでいる量、時間は多いはずなのに、
生み出される成果価値がなぜか低い。

「なぜだろう?目標も立て、計画もしているのに…」
と悶々とするわけです。


■こんなことを考えていた時に、
ヒントになるあるお話を聞きました。

アップル・ジャパンの元日本支社長の山元賢治さんが
当時のスティーブ・ジョブスを思い出し、
語られていたのですが、

「成功するかどうかのポイントは、集中力にある」
だそうです。

かのスティーブ・ジョブスは、
物事に取り組むときは、恐ろしいほどの集中力で
「それだけ」をやり続けた、
と言っていました。

何か一つのことに対して、
卓越した生産性を発揮するためには、
何よりも没頭する、集中することが大切である、と。


■話が変わりますが、
昔、レーザーポインターが流行った頃、
「レーザーポインターは宇宙まで届く」
と言われて驚きました。

それが可能になるのは、
「エネルギーを集中して光にしているから」、だそう。

同じ単三電池を使った光でも
範囲を広げた懐中電灯では、
よくて20メートルくらいしか届きません。

何かに対して、生産性を高め、
卓越した結果を出そうとするのであれば、
計画や目標も大事ですが、同時に、

「集中すること」
も必要なのではないかでしょうか。


■では「集中」のために必要なものは何か。

それは、山元さんが曰く、

「決意である」

そうです。

高い目標と、
なぜ何のためにそれをやるのか、
というコミットがその力を生み出す、
と言われていました。

たしかに「何となく決めた目標」では
ひとつのことをやりながらも、

「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」
と頭の中に色々と浮かんでいる状態でしょう。(←私)

まさしく、懐中電灯のようにエネルギーが分散しているよう。

もし一つのことを、成果へつなげるためには
エネルギーを集中させねばなりません。

そう、レーザーポインターのように、ですね。


■私達は日々、色々な仕事を抱えて仕事をしているので、
「ひとつのことだけやればいい」わけではありません。

でも、少なくとも重要なことに取り組んでいる間は、
雑念を払い、そこに意識を集中したいもの。

そしてそのために必要なのは、
「なぜそれが今取り組まなければいけないか」
と考えるプロセスであり、
そこから生まれる「決意」。

だからこそ、目標の計画、方向を決めることに
時間を確保し、エネルギーを高め、練磨することが重要なのでしょう。

ぜひ、レーザーポインターのごとく、
集中して、高い成果を成し遂げたいものですね。


■今日のお話は、

・成果を出すためには目標が必要だが、
 同時に「集中すること」も必要。

・意識が分散している中では、高い生産性は発揮できない。

・集中するためには、その目標が、
 なぜ今必要なのか、という深いコミットが必要。
 
・そのために必要なことが、計画であり、
 目標を腹に落とし込む時間なのではないか。

という内容でした。


今日も皆様にとって良い一日になりますように。

【本日の名言】 集中とはNOということだ。

(解説)
集中するとは、集中すべきものに「イエス」と言うことだと
誰もが思っている。
だが本当はまったく違う。
それは、それ以外のたくさんの優れたアイデアに「ノー」と言うことだ。
選択は慎重にしなければならない。
私は、自分がやってきたことと同じぐらい、やらなかったことに誇りを
持っている。
イノベーションというのは、1000の可能性に「ノー」と言うことだ。

               スティーブ・ジョブス

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