143号 2013年9月26日 10000時間の法則を使って、人生を豊かにしよう ■おはようございます。紀藤です。皆さまは" 【本日の名言】 「10000時間の法則」という言葉をご存知でしょうか?マルコム・グラッドウェルという方が提唱した法則で、偉大な成功者や、有名なスポーツ選手など、何かの分野で「天才」と呼ばれるようになる人達に共通しているのは、「10000時間」というこれまでに打ち込んできた時間が関係している、という論です。■ちなみに、英語学習にも「1000時間の壁」がある、といくつかの書籍で紹介されていました。ある塾の先生の場合、多くの生徒を見てきた経験則によるとTOEIC500点の人でも、「1000時間勉強すれば900点台を達成する」という事実があったそう。また、別の英語本では、「100回音読の法則」がある、と言います。どんなにチンプンカンプンな英文でも、100回文章を音読すれば、意味が自然と体でわかる、というような内容です。■このような諸説を見てみると、レベルに大小はありこそすれ、どうやら体感できる新しいレベルに到達するためには、「大量の時間を投資すること」が必須なのだと言えるようです。しかしながら、悲しきかな。同時にこんな話もあります。”「一つのことに1万時間費やせばその分野にずば抜けて強くなる」という人もいるが、私はそんなに単純だとは思わない。実際には50時間を費やした後、90%が脱落する。好きになれない、向いていないという理由でだ。そしてさらに50時間費やした人の90%があきらめる。このような普遍的なサイクルがあるんだ。運だけでなく、続けるだけの熱意も必要だ。1万時間費やした人は、ただ1万時間費やした人ではない。自分で選び、さまざまな過程の中で “選ばれた人” なんだ。”というお話です。■ただ、このような話を色々みていて、ふと思いました。そしてそれが、私が一番お伝えしたいことです。結論から言えば、「逆を考えてみてはどうか」ということです。前向きに考えれば、どんな阿呆でも、どんなに出来なくとも、「大量の時間を投資することさえできれば、必ず新しい領域に到達する」とも言えるはず。ただ、それをほとんどの人がやっていないだけ。ならば、とことんこだわってみようではないか、と。■ですが、いわずもがな、非常に難しい。そのために、使えるのが「スコアボード」という概念です。これは私たちの研修でもお伝えしている方法ですが、「目標に向かって進んでいることを目に見えるようにしましょう」という考えです。膨大な時間でも、小分けにすればいつかゴールが見えます。進んでいることが分かれば、継続する力になります。人に宣言すれば、その力は更に増します。■例えば、私の英語学習の場合、現在381時間。(あと629時間)約8か月前からスタートしており、日々ログをつけています。このペースでいけばあと2年ほどでTOEIC900点に到達する(はず)。私のメルマガも現在142号。途方もなさそうですが、あと857回で、新しい、すごく素晴らしい文章が書けるようになる(はず)です。(そう信じております苦笑)■今日の、ポイントは、1、目標となる基準を設けること(例えば1000時間の勉強)2、それに対して計測可能なスコアボードをつけること(日々の勉強のログ)この2つを設けることで、もれなく新しい領域に到達できるのではないか、というお話でした。今日も皆様にとって良い一日になりますように。",100回叩くと壊れる壁があったとする。でもみんな何回叩けば壊れるかわからないから、90回まで来ていても途中で諦めてしまう。 松岡修造"