「偶然」を味方につける方法
■おはようございます。紀藤です。
今日は、台風の後の快晴ですね。
とても気持ちがいいものです。
さて、先週末は
私は、ある企業様の研修に参加させて頂いておりました。
そこで、面白い話がありましたので、
ひとつ、ご紹介したいと思います。
■突然ですが、皆さまは、
「計画された偶然性」
という言葉を聞いたことはありますか?
これは、クランボルツ教授(スタンフォード大学)という方が提唱した「キャリア理論」で、
平たく言ってしまえば、
「キャリアは、ほとんど偶然で出来ていますよ」
という理論です。
言われてみればわかるのですが、
素晴らしいキャリア・ステップを思い描いたとしても、
恐らく100%、それ通りになることは、
まずありません。
例えば、
・突然、会社が合併し、上司が変わった。 とか、
・突然、全く別部署への辞令が出た。 とか、
・偶然、大きなプロジェクトに挑戦するチャンスを得た。
などなど、
予想だにしないことが日々起こりますよね。
そして、このような
予想できない出来事の多くが、
私たちのキャリアを作っているというのも事実でしょう。
■しかし「計画された偶然性」理論によると、
そのような「偶然」を「計画できる」、
と言っているのです。
(厳密にいえば確率を高められる、という意です)
と同時に、
そのためにはいくつかの条件がある、とも言っています。
それが以下の5つ。
・「好奇心」
・「持続性」
・「楽観性」
・「柔軟性」
・「冒険心」
簡単に表現すると、
”自分の中で好奇心を持って、
ワクワクしながらチャレンジする。
そして失敗しても諦めずに、
前向きに、柔軟に新しい方法で行動し続ける”
ということでしょうね。
確かに、これが出来ていれば、
いい「偶然」を引き寄せそうです。
■さて、ここからが、
本日いちばんお伝えしたいことなのですが、
実は、「7つの習慣」において、
この5つの要素に関わるものを提唱しています。
極端な話、
これさえできておけば、
「計画された偶然性」の5つの要素を、
活かせるのではないかとさえ、私は思うのです。
それは、
「第二の習慣 終わりを思い描いてから始める」
という習慣。
人は、
「心から大切」と感じる「価値観」に従って行動するとき、
エネルギーが、内側から沸き出てくるのを感じます。
「終わりを思い描く」、というのは、
自らの価値観を明確にすること。
そして自らの「ミッション(使命)」を思い描くということ。
つまり、人生という長い旅を通じて、
どこへ行きたいのかを考えることです。
もし、
「自分はこうありたい」
という軸が確立されたら、
自分で求めているチャンスへの感度が高くなりますし(好奇心)、
継続的に頑張れる意義も見つかりますし(持続性・楽観性)、
積極的に新しいことチャレンジする動機も生まれます。(冒険心・柔軟性)
つまり「計画された偶然性」に必要な要素が、
満たせるのではないかと思うのです。
■私たちは、意識せずに行っている選択が、
毎日、無数にあります。
・この仕事を引き受けるかどうか、
・早く帰るか、もう少し頑張るか
・この本を買うかどうか
・雑誌の記事を読むかどうか
もし、「自分のありたい像」を明確に思い描ければ、
自分が思い描いたチャンスがやってきたときに、
意識せずとも、
「なんか気になる」
「なんかやっといたほうがよさそう」
というように、
チャンスを掴む行動が自然と多くなります。
そして、それが結果として
「計画された偶然性」
となり、
かつ自らの思い描いたゴールにひっぱられ、
結果として自らの夢を実現することなる
のではないかと思うのです。
自分のしたいことが自分でわからなければ、
チャンスが来ても、気付かずに通り過ぎてしまいます。
そのための第一歩として、
「まずはアンテナを高くのばすこと」(=ありたい像を思い描くこと)
が大切なのではないのでしょうか。
■今日のお話は、
・「計画された偶然性」という言葉がある。
・それは「好奇心」「持続性」「楽観性」「柔軟性」「冒険心」の
5つの要素を持つことで、偶然を味方につけやすくなる、ということ。
・「7つの習慣」において「第二の習慣 終わりを思い描いてから始める」
という習慣がある。
・これは自らの人生のゴールを考えようというもの。
自らの好奇心、持続性、冒険心などを掻き立てられる軸を持つ、とも言える。
・自らの進みたい方向性が定まれば、それに関わるチャンスを引き寄せるようになり、
かつ偶然を味方につける5つの要素も持ちやすく。
・結果として、自分の思い描くキャリアを実現しやすくなるのでは。
という内容でした。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。