人生とボクシングの意外な共通点
■おはようございます。紀藤です。
少し前ですが、
ボクシング金メダリストの村田選手が
圧倒的な強さで、華々しいプロデビューをしました。
実は、私も
大学時代にボクシング部に所属しておりましたので、
その素晴らしい試合に興奮していました。
本日は、それを見ていてふと思った
「ボクシングと人生の共通点」
というテーマで、気付きをお伝えいたします。
■ちなみに、ボクシングと言っても、
私がやっていたのはアマチュア・ボクシング。
プロとアマチュアは違います。
プロはダメージを与えて、倒すことが目的ですが、
アマチュア・ボクシングはポイントを獲得することが目的。
そのため、ヘッドギア(顔の衝撃を吸収するもの)を付け、
厚めのグローブを使用し、相手へのダメージの大小でなく、
有効打のポイントを競うスポーツです。
・・・といっても、殴ったり殴られたりするので
痛いのは変わりませんが。
■当時、私の先輩で、
とても強い選手がいました。
スピードが早く、パンチを当てるのがうまい。
試合を常に支配します。
彼が口を酸っぱくして言っていたのが、
「大振りするんじゃない!
チョコチョコ当てていけ!」
という言葉。
始めたばかりの時は、
大振りのパンチで、ガムシャラに戦った方が
「燃えた感」をありました。
チョコチョコだと、
何だか窮屈で、「燃えた感」がなく、
今一つの感じがするのです。
ですから、あまり好きではありませんでした。
■しかしながら、先輩曰く、
「大振りは体力を減らす、
そして動き鈍くする。
しかも、相手にばれるので、当たらない。
逆に、
チョコチョコは、体力を保てる。
動きを素早く保てる。
モーションが小さいので、当てやすい。
結果、チョコチョコの方が勝てる。
だから、大きい一発より、
小さい十発を意識しろ」、
と何度も言うのです。
同様に、日本人唯一の
元世界ミドル級王者・竹原慎二さんも、
「パンチング・マシンで、パンチ力がある人が強いんじゃない。
常に中くらいのパンチを出し続けられるのがプロなんだ」
と、あるテレビ番組で言っていました。
■そして、今日一番お伝えしたいことが、
「人生もアマチュア・ボクシングと同様、
チョコチョコパンチが重要なのではないか」
ということです。
私達が、
人生において何か始めようとしたときに、
何か大きな目標を成し遂げようとしたならば、
やはり、「大振りパンチ」よりも
「チョコチョコパンチ」の方が効果的だと、強く思うのです。
大振りパンチのように、
気持ちが燃え上がったときに、やって、やってやりまくる。
朝から夜までやりまくる。1週間やりまくる。
気持ちは燃え上がっているときはいいですが、
大体、1か月でバテます。
ならば、10年間、たんたんと、
チョコチョコやり続けた方が、結果的に凄い。
■ボクシングのアマチュアの試合の場合、
3ラウンド持てばよいですが、
人生はもっと長いものです。
卓越したステージに至ろうとするのであれば、
結局は、「どれだけ長い期間取り組めたか」が肝になります。
だから、フルスイングで振り回すより、
それこそまさしく、
「チョコチョコ戦い続ける」
いわば、
「夢・目標に向かって日々のごく小さな努力を続けられる」
ことが、
最終的に大きな目標を達成するためには
大切になるのでしょう。
一瞬の燃え上がった行動よりも、
地味で淡々とした行動の方が、
アマチュア・ボクシングと同様、最後には勝てるのです。
そしてそのような
日々のチョコチョコ行動を、
私たちは「習慣」と呼んでいます。
最後に一つ、こんな詩をご紹介します。
”思いの種を蒔いて、行動を刈り取り、
行動の種を蒔いて、習慣を刈り取る。
習慣の種を蒔いて、人格を刈り取り、
人格の種を蒔いて、人生を刈り取る。
- サミュエル・スマイルズ
ぜひ、
習慣の種を蒔いて、
人生を刈り取りたいものですね。
■今日のお話は、
・アマチュア・ボクシング部に所属していた時、 よく言われたこと。
「大振りよりもチョコチョコだ」。
・大振りパンチは疲れる。長持ちしない。
チョコチョコは疲れず、確実に続く。長持ちする。
・人生において、大きい目標を達成しようとするのであれば、
チョコチョコを長く取り組むことが大切。
・チョコチョコパンチとは「夢に向かっての日々の小さな努力」。
・大振りをせず、地味でも淡々と続けることが、
最後に勝つために大切なポイントである。
という内容でした。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。