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111号 2013年8月9日

「本で学ぶ」 vs 「研修で学ぶ」 どちらがよい?

■おはようございます。紀藤です。

私は本が好きで、かつセミナーも大好きな、
生粋の自己啓発大好きっ子(?)だと思っています。

弊社がそもそも研修を生業としているので、
普段からセミナーを見たり、聞いたり、
参加したりする機会は、多いように思います。

もちろん「7つの習慣」等に関するセミナー以外にも、
自分で面白そう、と思うものがあれば、積極的に行くようにしています。
(高いものはお財布と相談しながら)

また本も好きなので、
少しでも興味があるとアマゾンで、その場でどんどん買うようにしています。
(なので、本はたまる一方ですが苦笑)


■ちなみに、本でも、研修でも、
どちらも得た結果は「学び」。
(ちなみに今回は「自己啓発・ビジネス書」というカテゴリで考えています)

では、どちらがどのように違うのか。

今日はこの点について考えてみたいと思います。

まず「本」。
本の魅力の一つは、まず手軽さにあると思います。
有名な人が人生をかけて積み上げてきた気付きを
わずか数千円で触れることができる。これは素晴らしいことです。
アマゾンだと、朝注文すれば夜には届きますし、
気になったら、色んなジャンルの本を中古で、数百円で手に入れられます。

と同時に、学習の形態は、
基本的に自分の頭の中での「共感」になります。
「なるほど!」と刺さるものは印象に残りますが、
今の自分のステージにあっていない表現が来ると、
良くわからなくなって、無意識に読み飛ばしたり、眠くなったり、
ということになりがちかもしれません。

誰かわかりやすく教えてくれればよいのですが、
今自分が持てる武器(知識、経験、感性)を使って読まざるをえないので、
どうしても気付きは本人のレベルに左右される傾向があるように思います。


■では「研修」はどうか。

まず、本より高いです。
高いものだと本を500冊くらい買えちゃいます。
また内容を考えると、研修の場合、(種類にもよりますが)
「体験する」というのが、大きく違うところでしょう。

・参加者とのディベートで、全く新しい考え方ができるようになる
・学んだことを、ワークでアウトプットすることで深く理解する
・講師の適切なファシリテートや映像などで、もやもやしていたものがすっきりする

こんな効果が読書とは違うところでしょう。
人や映像、他者からの刺激や、アウトプットという
多くの手法を混ぜていくことで

「今の自分で気付けなかったことに気付ける」
というのがメリットではないかと思います。


■また「学習効果のピラミッド」と呼ばれる
学習定着率の違いを表現したものによると、

・講義を聞く(Lecture):5%
・読む(Reading):10%
・音声化・視覚化(Audio-Visual):20%
・実演する(Demonstration):30%
・討論する(Discussion Group):50%
・体験する(Practice by doing):75%
・他者に教える(Teaching others):90%

という結果になるそうです。

読書は10%。
体験は75%。

つまり、一人での学習で「読む」よりも、
「体験する」「他者に教える」ほうが、
学習効果は格段に高いと言えるのでしょう。


■本も、研修もそれぞれメリット、デメリットがあり、
「どちらがよい」というのは状況や、考えによって違います。

ですが、最終的に得たい結果というのは「学び」でしょう。

であるならば、それぞれの特徴を考えた上で、
うまく利用するのが大切なのではないか、と思うのです。

例えば、
「へー、こんな考え方があるんだ」と
「興味の輪を広げる」というのは本。

「深く理解したい、自分を変えたい」と
筆者の真意や深い概念を学び、自分に活かしたいとするならば研修。

というやり方も一つですし、
私は本が大好きだから、
その人の書籍を読みまくって、ブログに書いて定着させます。

というのも一つの手法でしょう。


■本を読む。研修を受ける。
どちらにしても、
目的は何なのか。そこから得たい結果は何なのか。
それを考えて、選択することが大切だと思うのです。

興味の幅を広げたい、
大切だと思った概念を、深く理解して自分のものにしたい、
7つの習慣でいえば、「第二の習慣 目的を持って始める」ことですね。

常に自分に問いながら選択をして
効果的な「学び」を得ていきたいものですね。


■今日のお話は、

・「本」と「研修」。どちらもそこから得たいことは「学び」。

・ではどちらがどのようにいいのか。

・本の特徴・・・お手軽で安く、気軽に色んな種類を学べる。
        学習の形態「共感」=自分の感性で濃淡が出る
        読むだけでは、学習の効果は低い

・研修の特徴・・・本に比べて高い。だから気軽には手をだしづらい。
         学習の形態は「体験」=新たな気付きを得やすい
         研修の形態にもよるが、学習効果が高い

・それぞれ特徴があるので、どちらが良いとは言えない。

・どちらが良いかは、自分がそこから得たい結果による。

・何を目的とするのか、その効果はその学習方法で得られるのか。
 それを問うことが大切なのではないか。

という内容でした。


今日も皆様にとって、良い一日になりますように。

【本日の名言】 何を行うにしても
結果について考えよ。

           プブリリウス・シルト

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