「To This Day」から学ぶ、相乗効果の力
■おはようございます。紀藤です。
そういえば、昨日は「立秋」でしたね。
これからは暦の上では残暑になるようです。
とはいえ、今週は週末まで最高気温35度を超える
猛暑日だそうですので、外出する際はお気を付け下さいね。
■さて、皆さまは、「シェーン・コイザン」という方をご存知でしょうか。
この方はカナダの詩人・作家であり、
「To This Day」(今でもなお)という
朗読で一躍有名になった方。
自身の子供の頃のいじめ体験に関するエピソードを、
ポエムと映像で形にした作品は、
・公開されてから、YOUTUBEにて約1000万回の再生
・口コミで広がりバンクーバーオリンピックにて開会式のスピーチを務める
・いじめをテーマとしたムーブメントの火付け役になる
など、世の中に大きな影響を与え、
世界で最も有名な詩人として名が知られることとなった彼。
■ご存知の方もいるかと思いますが、
アメリカのプレゼンイベント「TED」を題材にした、
NHKの番組「スーパープレゼンテーション」というでも、
シェーン氏のこのお話は取り上げられていました。
■これを初めて見たときに、
私は、圧倒され、非常に感銘を受けました。
「いじめに関する題材を取り上げた作品の中で、今までで一番心に響いた」
と多くの人がいるのも納得です。
朗読を超えて、一つの芸術として
心に直接響いてくるような、エネルギーに溢れた作品だと感じました。
TEDにおいても、観客が全員、
スタンディングオベーション。
これも、なかなか見られません。
この世界中に影響を与え、
人の心を震わせた作品はどのようにできたのか。
それが、私が改めて、お伝えしたいところです。
■「To This Day」という作品は、
実は、約80のアーティストが共に作り上げた作品だそうです。
シェーン氏が、
「いじめが一人の人間に与える深く継続的な影響を世に伝えよう」
というメッセージを作り上げるにあたって、
インターネットを通じて、ボランティアを募りました。
その結果、世界から約80人のアーティストがその呼びかけに答えました。
そして、各アーティストの作品を20秒ずつ切り出し、
一つの作品にまとめ挙げたとのがこの作品。
シェーン氏が語る朗読に合わせて、
高いクオリティの映像が移り変わっていきます。
彼の伝えたいメッセージを、
「聞く」だけでなく、アニメーションを組み合わせ、
「見る」ことを通すことで、鮮明なイメージとして伝えることができます。
一つの視点だけでなく、色々なタッチで、
目まぐるしく変わっていき、一見すると、
一貫性がないと感じるような表現もありながら
「いじめの痛み」を色々な視点で描いていきます。
だからこそ、多くの視点をもち、
誰にも真似ができない、人の心を動かす作品となったのでしょう。
■人が成功するための秘訣を伝えた、
「7つの習慣」において「第六の習慣 相乗効果を発揮する」は
私達が偉大な成果を求める際に目指すべき、
最後の到達地点というように言っています。
人が協力し合い、
一人では考え付かなかったものを作り出す。
そして、作り出したものは、
誰か一人の手柄ではなく、
関わったすべての人にとっての「Win」になる。
素晴らしい作品ができるだけでなく、
これを通じて、ボランティアに参加したアーティストは
自分の表現を世界に伝える機会にもなりますし、
今後、より多くのチャンスにも恵まれることになったかもしれません。
これを見た、いじめに悩む人は勇気づけられ、
前に進むきっかけになったかもしれません。
■一人の人間から始まり、
様々な人が表現をする場となり、
それがインターネットを通じ、世の中に影響を与え、
世界中の人の心を動かす。
まさしく「相乗効果」の素晴らしさなのだろうと、
感じた瞬間でした。
「To This Day(今でもまだ)」 ~いじめに悩む美しい君たちへ~
お時間があるときに、ぜひ。
■今日のお話は、
・シェーン・コイザンの「To This Day」という作品が
世界中で話題になっている。人の心に響く「いじめ」についての作品で、
インターネットを通じて広がってきた。
・その素晴らしさは、シェーン氏の魂のこもった朗読だけでなく、
多くの人が、その発信するメッセージに協力をしたから。
・色々な人のアイデアが重なり、共に作り上げることで、
一人ではなし得ない、偉大な芸術作品へと仕上がった。
・このようなことを7つの習慣において「相乗効果」と呼ぶ。
・そして、シェーンだけでなく、関わったすべての人が
「Win」になる。これこそが私達が求める美しい成果なのではないか。
という内容でした。