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99号 2013年7月24日

「体調管理も仕事のうち」を超えたもの

■おはようございます。紀藤です。

皆さま、暑い日が続き、熱中症や夏風邪などが
流行っていますが、いかがお過ごしでしょうか。

実は、私の家族が、風邪をひいてしまい、
1週間ほど前からずっと咳き込んでいました。

私自身は、あまり風邪はひかないので、今回も
「まあ、自分に限ってうつることはないだろう」
と甘く見ていました。

・・・が、だんだんと私も喉が痛くなり始め、
一昨日の午後から急激に体が重くなり、歩くのも辛い状況になりました。
病院へ行くと、熱が39度あり、医者の勧めで点滴を打って帰ることに。

医学の進歩か、タイミングがよかったのか、
はたまた「なんとかは風邪をひかない」と言われるためか判りませんが (汗)、
翌朝には熱も下がり、体調もおおよそ回復しておりました。


■よく「大人の社会」のルールの一つとして、

「体調管理も仕事のうち」
という言われることがあります。
(体調は人それぞれなので、一概に言えませんが)

今回の私のケースは、運が良く半日で回復しましたが、
もしこじらせてしまって、3日、あるいは1週間休むことになったとしたらと思うと、
周りへの迷惑を含め、仕事への影響は多大なものになることでしょう。


■とはいえ健康な時は、つい予防を甘く見がち。

風邪が何となく流行っていると言われていても、
忙しくて手洗い・うがいをさぼってしまい、
その結果、風邪をひき、寝込んでしまう。

そして、

「…ああ、ちゃんと予防しておけばよかった」
と布団の中で、唸りながら後悔をする。

風邪が治って、出社した後、
失った時間、周りにかけた迷惑、溜まりに溜まった仕事を目の当たりにして、

「もう二度と風邪などひくものか」
と決意する。(そしてまた忘れる…)

このような経験をお持ちの方は、
私以外にももしかするといらっしゃるかもしれません。

これは「体調管理」が「仕事」に繋がっている一例だと言えるでしょう。


■さて、前置きが長くなりましたが、
今日お伝えしたいのが、「自己管理」の大切さと、
そして、それに関連する『7つの習慣』のお話です。

それは「第七の習慣 刃を研ぐ」という習慣。

別名「再新再生の習慣」とも言われており、
「肉体」「精神」「知性」「社会・情緒(人間関係)」の
人間の4つの能力を高めていくことが、
長期・継続的に成果を出すことに影響を与える、という習慣です。

ものすごく平たく言うと

「ずっと成功したかったら、自分自身にも投資をしましょう」

ということでしょうか。


■少しわかりづらいので、例を挙げてみましょう。
例えば、肉体(健康面)において、
「刃を研ぐ活動」を考えてみまると、

・生活習慣病を予防するために、定期的に運動する
・健康な体づくりをするために、栄養ある食事を心がける
・毎日ベストコンディションで働くために、規則正しい生活をする
・適切な判断力を保つために、睡眠時間を十分にとる

などが挙げられるでしょう。
他の側面、「知性」「精神」「社会・情緒(人間関係)」を考えてみると、

・仕事の見識をより深めるために、読書をする(知性)
・充実感を維持するために、価値観を見直す(精神)
・重要な課題を一緒に解決するために、日々のコミュニケーションを大切にする[信頼をつくる](社会・情緒)

このような、
小さな自己投資の習慣は、
将来的の大きな成果に繋がっていくことが、
何となく想像できるのではないでしょうか。


■「手洗い・うがいをする」というのは、予防的・短期的な話ですので、
厳密に言えば「自己投資」とは少し意味合いが違いますが、
「自分に心がけた小さなことが、大きなことに繋がる」という
視点で見てみると同じように言えるように思います。

極端な話、

「風邪をひかないために、手洗い・うがいを毎日する」
→ 必要な時間 1日1分×365日=6時間
 ↓
「何もせず、風邪を引いて、1週間寝込む」     
→ 失った時間 1日8時間×5日=40時間   

【差分 =34時間の時間節約】

と考えた場合、小さな習慣が、
大きな成果を生んでいる、と言えるかもしれません。

そして、もし「手洗い・うがい」より高いレベルで、
かつ長期的に考えて、先ほどあげたように、
「1週間に30分の運動」を習慣としたとします。

すると、恐らくですが、

・病気の予防にもなる
・疲れなくなり、エネルギッシュに毎日過ごせる
・続けることで自信がつく
・家族サービスも、時には多少の無理も出来るようになる
・免疫力が強化され、病気の回復が早くなる
・体が引き締まり、女性受けがよくなる(?)

など、今すぐに結果は出なかったとしても、
5年後、10年後など、将来的に得られる成果は計り知れないでしょう。


■「自分の体」も、成果を生み出すための大切な能力の一つ。

であるならば、

「自分にとって、健康状態を維持する活動」
「自分にとって、知性を磨く活動」
「自分にとって、人間関係を強化する活動」

を日々の生活に取り入れていくことで、
日々、目には見えなくとも、0.1%ずつだとしても自分が磨かれていくのでしょう。

「体調管理も仕事のうち」を超えて、
「自己投資も仕事のうち」という考えまで至れれば、
年齢を重ねるにつれて、
ますます自分の知的能力、内的安定性に磨きがかかり、
様々なネットワークも持つようになり、信頼が高まり
その結果、10年前経ったのち、
現在の2倍~3倍の成果を出す素地を得ていることになる、
という嬉しいことになっているのかもしれません。


■今日のお話は、

・風邪の予防は、継続的に安定して働くための一つの自己投資ともいえる。

・「第七の習慣 刃を研ぐ」は、別名「再新再生の習慣」。
 自分の能力を高め続けることが、長期・継続的に成果を生み出すことに繋がる習慣。

・健康管理や、勉強、コミュニケーションなど、その時にすぐに成果はでないかもしれない。

・しかし、それは日々続けることで自分を0.1%ずつでも成長させる行為。

・毎日心がけて、少しずつ成長することで10年後、より成果を残せる能力が
 身に付いているのではないか。


今日も皆様にとってよい一日になりますように。

【本日の名言】 人は毎日少なくとも、
ちょっとした歌を聴き、
いい詩を読み、素晴らしい絵を見、
そして出来るならば、
少しばかり筋の通ったことを
喋るべきだ。

              ゲーテ

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