「成功よりも、まず優秀さを求めよ」
■おはようございます。紀藤です。
梅雨が明けましたね。
明けて早々、今日は35度の猛暑とのこと。
暑さ対策、十分に気を付けてくださいね。
■さて先日、とある映画を観にいきました。
『きっと、うまくいく』という映画なのですが、
インドで興行収入歴代ナンバーワンを記録した大ヒットとなったコメディドラマです。
その記録もさることながら、
観た友人が口を揃えて「ものすごくよかった!」と言うので、
興味津々で観に行った次第です。
■ストーリーは、インド屈指のエリート理系大学ICEを舞台に、
型破りな自由人のランチョー、機械よりも動物が大好きなファラン、
なんでも神頼みの苦学生ラジューの3人が引き起こす騒動を描きながら、
行方不明になったランチョーを探すミステリー仕立ての
10年後の物語が同時進行で描かれる作品。
詳細をお伝え出来ないのが残念なのですが、
ドタバタ劇の中心人物であり、周りに多大な影響を与えるランチョーが
様々な名言を残していたのが、印象的でした。
その中でも特に印象に残った言葉が、
「成功よりも、まず優秀さを求めよ。」
というセリフ。
ランチョーは、表面的な競争や、1番になること、
ルールに従って自分を追い詰めることなどを嫌います。
しかし、学ぶことは大好きで、その本質を常に求めて、
そして結果を出していました。
■このような考え方はまさしく、
『7つの習慣』でも語られていることです。
(反射的にそう思ってしまうのは、もう職業病ですね苦笑)
『7つの習慣』のそもそものルーツは
著者のスティーブン・R・コヴィー博士が、
過去200年の「成功」に関する文献を徹底的に調査する、
という研究から始まっています。
そしてその研究の中でコヴィー博士は、驚くべき傾向を発見しました。
最近の50年間の成功に関する文献を調べると、
テクニックや、イメージの作り方など、
応急処置的な手法のフォーカスされており、
根本的な解決方法に至っていないことがわかりました。
(これを「個性主義」と呼んでいます)
そしてそれとは対照的に、はじめの150年間の文献は
「誠意、謙虚、誠実、勇気、正義、忍耐、勤勉、節制」
などが成功の条件として取り上げられていました。
(これを「人格主義」と呼んでいます)
人格主義では、「成功」と言われるような人生には、
先に述べたような原理原則ともいえる人格を取り入れる以外に、
長期・継続的に幸福を手に入れる手法はない、と教えていたのです。
そして、『7つの習慣』とは、
この中でも「人格主義」に注目している書籍で、
永続的な幸福を得るために、テクニック以上に必要な
基本的な原則を身に付けるための考えをまとめています。
■話を戻しますと、映画でランチョーが伝えた、
「成功よりも、まず優秀さを求めよ」
という考え方も、
人格主義と、個性主義に関係に何だか似ているように思うのです。
この言葉は、「優秀さを追い求めた結果、(気付いたら)成功していた」
という順番がしかるべき姿であり、
「生み出した結果よりも、それを生み出す資質に注目しましょう」
という教訓のようにも感じるのです。
すなわちこれは、
「人格を磨いた結果、成功していた」
と『7つの習慣』の得たい結果を得続ける法則、
「効果性のルーツ」でも述べていることと感じた次第です。
■成果を早く求められるがゆえに、
「人格」と呼ばれるものは大切だなと感じていたとしても、
つい疎かにしがちではないでしょうか。
テクニックが必要ではない、ということではありません。
ですが、成功(欲しい成果)を得るためには
長期的・継続的に成果を生むためのルーツはどこにあるのかと言えば、
コヴィー博士が述べるように、やはり「人格」なのでしょう。
結果を出すことを焦るあまり、
短期的な視点で物事を見がちかもしれない、
そんな意識を持つと、本質が掴むヒントになるかもしれませんね。
■今日のお話は、
・「成功よりも優秀さを求めよ」という映画の名言がある。
・これは、「生み出した結果よりも、それを生み出す資質に注目せよ」
という意味にも捉えられるのではないか。
・「成功」を一時的に生み出すテクニックよりも
それを生み出し続ける資質である「人格」を磨くことが大切なのでは。
というお話でした。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。