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85号 2013年7月3日

「7つの悪習慣」から、本質を知る

■おはようございます。紀藤です。

7月になり、ますます暑くなってきましたね。
変わりやすい季節ですので、皆様、
体調にはくれぐれもお気を付け下さい。

さて、暑くなろうが変わらず、
私は日々色々な企業様に訪問させて頂き、
『7つの習慣』についてご説明する機会を頂いています。

■今日は改めてですが、
『7つの習慣』の全体像と意義についてお伝えしたいと思います。

そもそも、『7つの習慣』の「7つ」とはこんな内容です。


第一の習慣 主体性を発揮する
第二の習慣 目的を持って始める
第三の習慣 重要事項を優先する
第四の習慣 Win-Winを考える
第五の習慣 理解してから理解される
第六の習慣 相乗効果を発揮する
第七の習慣 刃を研ぐ

これをそのまま考えてみると、

「まあ、確かに…。やっぱり大切なことだよね」
と思われる方が殆どです。


■しかしながら、「何となく大切だな」と思いながらも
「ではできているか?」と考えてみると、
自信を持って「YES」と言えない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
(私も含めて、ですね苦笑)

むしろ、

「まあ、出来ればベストだけど、出来なくとも何とかなるか」
色々とディスカッションをしていると、
そんなイメージの方が多いように感じています。

実際に『7つの習慣』だけが全てではありませんので、
必ずやらなければいけない、というものではありません。

ですが、もし『7つの習慣』の各項目ができておらず、
むしろ逆の行動ばかりしていたら、どうなるでしょうか。


■少し話を分かりやすくするために、
対比としての「7つの【悪】習慣」を考えてみましょう。


第一の悪習慣 自分以外の責任に転換する
第二の悪習慣 何も考えずに始める
第三の悪習慣 大切なことよりも緊急なこと
第四の悪習慣 自分が勝つことだけを考える
第五の悪習慣 まず自分が話し、それからきくふりをする
第六の悪習慣 頼れるのは自分だけ
第七の悪習慣 自分をすり減らす

どうでしょうか。

成功するどころか、
間違いなく良くない結果に終わることが
まざまざと想像出来る、恐るべき悪習慣ですね。


■通常の「7つの習慣」を出来ていなくとも、
あまり危機感は持ちづらいのですが、
「7つの悪習慣」を見ると危機感を抱き、
その必要性を感じられる方もいらっしゃるようです。

「7つの習慣」を疎かにしていることは、
つまり、この悪習慣をやっている可能性がある、
とも言い換えることが出来るのかもしれません。


■今日、お伝えしたかったことは、
「7つの習慣」の大切さももちろんですが、

「同じ事柄を、違った視点(パラダイム)から物事を見ること」

で、本質が見えたり、新しい気付きを得られるのではないか、
ということ。

今回の例だけじゃなく、
身の回りの様々なことも相対的に考えてみると、
イメージがしやすくなるのではないでしょうか。

「悪があるから、正義が分かる」
「寒さがわかるから、暖かさがわかる」
「辛さを知って、楽しさを知る」

というように、対極のものを考えることで、
気付きを得るヒントになるかもしれませんね。


■今日のお話は、

・7つの習慣の、7つを聞いても「当たり前のこと」と思いがち。

・しかし「もし出来ていなかったら」という視点(7つの悪習慣
 で考えてみると、危機意識を持ちやすい。

・同じ事象でも、違った視点、対極から見ることで、
 本質を掴みやすくなるのではないか。

というお話でした。


今日も皆様にとってよい一日になりますように。

【本日の名言】 パラダイム(考え方、見方)は、
世界観を作り出すレンズ(概念、主観)であり、
したがって、非常に力強いものである。
「著しい変化」をもたらすにはパラダイム転換の力が必要だ。

                 スティーブン・R・コヴィー 

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