「あおくんときいろちゃん」の相乗効果
■おはようございます。紀藤です。
先日、現在発売中の「日経ウーマン」の特集
「読むだけで人生が変わる本」で、
ワールドビジネスサテライトで活躍中のテレビ東京アナウンサー
森本智子さんの「人生を変えた1冊」として
『7つの習慣』が紹介されていました。
よかったら、ぜひ読まれてみてくださいね。
ちなみに、他にも様々な本が紹介されていて、
私もウーマンではないのですが、いくつか面白そうな本を買ってみました。
その中の一冊で、
興味深かったものがありましたので、
今日はそのお話をご紹介いたします。
■それは「あおくんときいろちゃん」という本。
絵本です。
短い簡単なお話なのですが、
「人のつながり」について考えさせられ、
とても何だか暖かい気持ちになれます。
内容は、こんなお話。
*
”あおくんはパパとママとおうちに住んでいて、お友達がたくさん。
でも一番の仲良しはきいろちゃんで、
きいろちゃんは通りの向こうにパパとママと住んでいます。
”ある日あおちゃんのママは、あおちゃんにお留守番を頼んでお買い物に。
ところがあおちゃんはきいろちゃんと遊びたくて家を出てしまいます。
あちこち探しますがきいろちゃんはいません。
とうとう街角でばったりきいろちゃんと出会いました。
あおくんときいろちゃんは嬉しくてくっつき・・・みどりちゃんになってしまいます。
遊びつかれたふたりは家に帰りますが、
あおくんちでもきいろちゃんちでも「うちのこじゃない」と言われてしまいます。
あおくんときいろちゃんは悲しくて大粒の涙を流します。
泣いて、泣いて、ふたりは全部涙になってしまいます。
あおの涙はあおくんに、きいろの涙はきいろちゃんになりました。
「これなら ぱぱや まま きっと まちがえっこないね」
あおくんのパパやママはあおくんが帰ってきて大喜び。
喜んできいろちゃんを抱き上げると・・・みどりになりました。
あおくんのパパとママはそれを見ていきさつを理解しました。
そしてきいろちゃんのパパとママと抱き合って・・・みどりになって・・・
喜びを分かち合うのでした。”
*
■「人と人の関係」について教訓を得る本です。
ちぎり絵のようなきれいな絵がとても魅力的で、
2人の距離が近づいて、「みどり」になる喜びや
感動を視覚で感じさせられます。
大人になってもそうですが、
誰かと本当に距離を縮めたり、
心から理解し合って、相手と新しい解決策を得ようとしたとき、
今まで自分も相手も考えもしなかったアイデアが生まれることあります。
仕事のプロジェクトでも、
そんなアイデアが生まれて、
実際に形になったときには言い切れない喜びを感じることができますし、
もちろんプライベートな関係でも同様なことが言えるでしょう。
■『7つの習慣』のコヴィー博士も、
成長していく個人が、最終的に目指すところは、
「相乗効果を発揮すること」であると述べています。
上記でお伝えした、「あおくんときいろちゃん」も
2人の人間が寄り添い、近づき、今までなかったものを創り上げる、
という意味では、相乗効果を発揮した、と言えるのかもしれません。
人は、誰かと協力して、
より大きなことを成し遂げることに喜びを感じます。
書籍『7つの習慣』において、
最後のステップである「第六の習慣 相乗効果を発揮する」
のために、他の全ての習慣はある、
とさえ言っているくらい、人と人が寄り添い、協力し合い、
新しいものを作ること、(絵本でいえば、「みどりちゃん」になること)
は素晴らしく、感動的なことです。
■そして「相乗効果を発揮する」、
自分自身が心を開き、相手のことを好きになる、
という「信頼」のプロセスが必要となってきます。
本当の意味で、
「第六の習慣 相乗効果を発揮する」
に至るためには、
「第四の習慣 Win-Winを考える」
「第五の習慣 理解してから理解される」
の各ステップを踏まなければなりません。
その結果できた案が
「素晴らしすぎて理解してもらえない」ということもありえますが、
イノベーションが必要とされる今だからこそ、
皆の色(個性)を生かして、みどりだけでなく、
オレンジや、紫や、山吹色など、様々な色(アイデア)を生み出していきたいものですね。
■今日のお話は
・人には個性(色)がある。
・それぞれの個性(色)の距離が究極まで近づくことで別の色(アイデアなど)が生まれる。
・それは今までに無いもので、すばらしく、ゆえに、理解してもらいづらい。
・しかし、相乗効果のプロセスが何より素晴らしく、偉大なこと。
・そのために、相手を理解し、心を開き、「信頼すること」が必要。
・変革を必要とされる時代だからこそ、他者と「みどりちゃん」になれるスタンスで
のぞむことが大切なのでは。
というお話でした。
本日も皆様にとって良い一日になりますように。