メールマガジン バックナンバー

73号 2013年6月17日

「スイッチ型電源」でなく「ツマミ型電源」で生産性UP

■私が新卒で入社したとある
 有名な飲食店の元カリスマ社長が、いっていたのですが、

「土日になったら仕事のことも何もかも忘れて、
というのは実はよろしくない。
 なぜならば、一度考えなくなると、
集中をできるようになるのに時間がかかるからだ。
 土日の感覚が月曜日も残っており、火曜日も何だか集中できない、
 そして水曜日、木曜日にようやく集中をするようになり、
金曜日は明日の土日が楽しみで
 集中ができなくなる、こんな働き方は、ぜひ避けてほしい」

これを「常に働き続けよ」という、なかなか激しいメッセージを加えて、
全社員に発信をしていたのを覚えています。


■正直なところ、「常に働き続ける」ことがよいかどうかは、私にはわかりません。
ですが、納得できるところは、

「一度やめると、エンジンがかかるのに時間がかかり、」 
「それが、長期的に取り組むべきこと(仕事、健康、勉強)」の生産性や成長スピードを
妨げている」

ということは事実としてあるように思いました。


■土日に一時停止をしてしまうと月曜日が辛い、というように、

日々の学習も、継続しているうちはいいけれど、一度やめると再開が難しくなりますし、
日々の運動も、毎日走っているのをやめてしまうと、やっぱり再開するのが億劫になります。
日々のダイエットもしかり、でしょう。

「やろう!」と思って動いているときは、
それなりの充実感を、大なり小なり感じるところは誰しもにあるはず。

「行動をし始めてしまえば、やる気は自然と出てくる」現象は脳科学的にも証明されていますね。

しかし、逆のケースとして、
「一度やめる」と、再開するのは、その数倍の労力がかかるそうです。


■そう考えると、仕事でも、健康でも、勉強でも、
「継続して何かに取り組み、成果を出そう」とする人にとって、
一番の重要なポイントは「一度やめてしまうこと」をいかに避けるのか、であると思うのです。

例えば、勉強なら1日5分だけでもする。
運動でも、5回だけでも筋トレをする。
仕事でも、休日に5分だけでも関わる本を読んでみる。

少しだけでも、
ごくごくゆっくりのペースでもよいから、動き続けることで「再開のつらさ」は軽減され、
それが「長期的に実現したいこと」について、自らの生産性を上げるように思います。

信号だらけの道で、「止まっては、こぎ始める」をくりかえす自転車より、
信号がない道で、「一定のペースでスピードに乗ってこぐ」自転車の方が
楽なのと同じイメージでしょうか。


■例えるならば、

・「パチッ」とONからOFFにして真っ暗になる「スイッチ型電源」

を使うよりも、

・丸いツマミを回しながら明るさを就寝モードに留めておける「ツマミ型電源」

を心がけて、微力ながら「常に火を消さない」自己管理をしていった方が、
成果に繋がりやすいのでは、と思った次第です。

※『7つの習慣』でいえば、「第三の習慣 重要事項を優先する」
で「重要だが緊急でないこと」(「第二領域」と呼びます)を継続する事が大切、
ということですね。


■今日のお話は、

・土日になるとパチリと、電源を切るようにしがちである。(私の場合)

・しかし、一度電源を完全OFFにしてしまうと、ONにするのがツライ。

・逆に一度ONになってしまえば、連鎖的にやる気はわいてくるもの。

・であるならば、「OFF」にしないことがポイントではないか。

・「OFF」にしないためには、大切な事には日々関わり続けること。

・それはいうなれば、「スイッチ型電源」でなく「ツマミ型電源」を使うようなもの。

・その結果、中長期の結果は出やすくなるのでは。

という内容でした。

【本日の名言】 自分の将来を自分の手で作るには、
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               ジョエル・パーカー

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