これからの時代の「働き方」とは
■おはようございます。紀藤です。
昨今、ニュースや記事を見るたびに、
「グローバル化」というキーワードを目にします。
私は世界の情勢には詳しくないのですが、
世間の話題に触れているだけでも、
世界は加速度的に変化しているように感じます。
ある本によると、
経済大国と言われた日本の人口は2050年に3000万人減少、
その順位は世界9位まで下がり、
人口も、経済も、世界的な地位も、縮小、低下していく、
と述べられていました。
逆に、先日読んだビジネス誌でも、
アフリカやアジアが取り上げられ、
これからの可能性を示唆していました。
■素人目でこういった事実を見ただけでも、
私たちが今までのやり方では通用しなくなっていることを感じます。
それは、ひとえに
「時代が変わってきたから」
なのでしょう。
人類史において、人は4つの時代を経てきた、と言われています。
始めは狩猟・最終時代。
毎日狩りに出かけて行って、家族のために食料を取りに行く時代。
次が、農耕時代。
種を蒔き、計画的に食料を生産した時代。
そして工業産業時代。
産業革命によって、効率的に様々なものが生産できるようになり、
加速度的に文明が発展した時代。
そして、知識・情報化社会。
今日の時代です。
産業を輸出しやすくなり、
優れた海外のサービスが発展途上国にも入っていきます。
インドネシアでは電気自動車が走り、
アフリカの貧困層といわれた農家も携帯電話を持つ人も現れ始めました。
10数年前は、
「発展途上国には先進国のサービスを輸出すれば売れる」
という話を耳にしましたがありますが、
そんな通説も今では通用しなくなっている面もあるようです。
■こう見てみると、
昔は時間をかけてゆっくりと変化してきたのに比べ、
今の時代は変化のスピードが激しすぎる、とさえ感じます。
昔の10年と、今の10年では世界の変化の度合いが違っています。
そんな中、
働き方が日本の高度経済成長期と同じである、
という指摘がされています。
「給料があるからいいだろう」
「組織の成長が、自分の成長」
「会社のルールに、自分を合わせる」
しかし、このような方法では、
今の時代に求められている成果を出すことは難しく、
やり方を変えねばならない、
とコヴィー博士は警鐘を鳴らしています。
■有名な経営の父・ドラッガーも、
今の時代についてこう述べています。
『将来歴史が今日の時代をとらえた場合、
最も重要な出来事はテクノロジーでもインターネットでも、
イー・コマースでもないだろう。
人間がおかれた状況の史上例を見ない変動こそ、最大の出来事である。
今日、多くの人々が選択する自由を手にしており、
その人数は急激に増えつつある。
これは歴史上全くなかったことだ。
それは同じく史上初めて、
人々が自分自身をマネジメントしなければならないということである。
しかし私たちは、
この事態に対応する準備ができていない。
-ピーター・ドラッガー』
準備が出来ていない、ということは
考え方が昔のままである、ということ。
「言われたことだけをやる」
「指示したことだけをやらせる」
社員や、リーダーでは限界が来るのは当然なのでしょう。
■この時代において、『第8の習慣』という書籍における
「全人格パラダイム」と呼ばれるもので、
コヴィー博士は現代に時代にあったリーダーシップを紹介しています。
人は、4つの基本的なモチベーションとニーズがある、
とコヴィー博士は述べており、
「肉体」(生き残りたい)
「知性」(学びたい・成長したい)
「情緒」(人と強い絆で結ばれたい)
「精神」(貢献したい)
という要素で構成されています。
そしてこの4つの要素の満たされ方の度合いで、
人は、「仕事に自分を捧げる度合いを選択している」おり、
そのため、リーダーは、メンバーをこの4つの要素を満たすことが、
可能性を引き出すことになる、と説明しています。
■実際に、世界で著しく活躍している新しい企業は、
働くメンバーを「部下・社員」でなく「仲間」としてみているそうです。
より創造的に、個々が持つ力を解き放てるように、
ゆったりとしたスペースを設け、
社員のコミュニケーションを促す空間づくりや、
リラックスできるテーブルサッカーなどの職場環境、
そして福利厚生の充実、ニーズに合った柔軟な組織体系に
報酬を作っているそうです。
「組織に人を合わせる」のではなく、
「人に合わせて環境を作る」。
これからの時代は、そんな考え方が求められるのではないでしょうか。
■何だか受け売りの話で、
かつ広い話になってしまいましたが、
「変わりやすい時代だからこそ、チャンスも多い」、と
前向きに捉えて日々頑張りたいものですね。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。