子供が「天才」になる方法
■おはようございます。紀藤です。
先日ニュースで、タブレット端末を使い、
新しい授業の形をスタートした学校が出てきている、
という話を耳にしました。
その学校では一人一台タブレットを使い、
英単語を覚えたり、授業で利用したりしているそうです。
自分達には想像できないような新しいことをこれからの世代は体験し、
作っていくのかな、と感じさせられます。
私の親戚の子供は1才ちょっとなのですが、
iPhoneのアプリで教えてもいないのにお絵かきをしたり、
タップしたり、スライドしたりと、当たり前のようにやっていました。
よく「子供はみんな天才」と、その可能性を表す言葉として
表現されることがありますが、きっとその通りなのでしょうね。
■今日はそんな話に関連して、子供の教育についてのお話を致します。
「7つの習慣」を教育に取り入れたある小学校のエピソードをご紹介したいと思います。
(参考文献:『子供たちに「7つの習慣」を
~リーダーシップ教育が生み出した奇跡』 byキングベアー出版)
1999年後半に、「7つの習慣」の著者のコヴィー博士が
ワシントンにて講演していた際、小学校校長である女性から話しかけられました。
「7つの習慣を、子供たちに教えることはできますか?
対象にしたい年齢は5歳くらいです」
とその女性は質問しました。
それに対して、コヴィー博士は、
「可能だと思います」と答えました。
■その後、校長は、それを実現すべく、
7つの習慣を小学校に導入しました。
何とか小学校を立て直さなければいけない、
そう思った校長は、まず親が思う
子供たちが身に付けてほしい資質はなにか、という調査をします。
その結果、出た内容は、
「正直・誠実であること」
「チームワークがもてること」
「自発的に行動できること」
「創造力を発揮すること」
などの人間スキルであり、知識や能力などの技能よりも、
より重視していたことが分かりました。
■そして、人格スキルを身に付けるために
「7つの習慣」のノウハウを学校に導入しました。
その導入方法は、いわゆる「道徳」の授業だけでなく、
数学、国語、音楽、あらゆるところに取り入れられます。
美術のチーム工作の時間にも、
体育の準備の時間にも、小学生に常に問いかけます。
「”目的”はなんですか?」
「”重要事項を優先”していますか?」
「”相乗効果を発揮”していますか?」
そして、生徒たちは、この言葉を軸として
授業を進め、グループワークを進めていきます。
純粋な子供たちは、それを素直に行動し、自分たちの血肉としていきます。
すると、何百人の大人の前で、堂々とスピーチをしたり、
困っている友達を主体的に助けてあげるなど、
非常に高い能力を発揮していくのです。
結果、廃校寸前のその学校は、米国のトップスクールに選ばれ、
多くの学校のモデルになるに至りました。
現在も、同様の手法を導入する学校が増え続けています。
(これが「Leader in me」という教育プログラムで、アメリカでは非常に普及しています。
日本の学校でも少しずつ増えつつありますが、
教育業界の仕組みもあり、現在は私立への導入が中心となっています)
■『国家は、その国民が子供の頃に思った姿になる。
国家の理想が形作られ、目標が明確に定められるのもその時である
ジェームズ・A・ミッチェナー(作家)』
と言われるように、これからの子供達にこそ、
可能性の種が詰まっていると私は感じています。
「子供は元々天才。凡人にするのは大人」
など、現在の教育を揶揄されることなく、むしろ
「大人の導きによって、皆子供が天才の能力を発揮できる」、
と言えるような世の中にしていきたいものだと
子供の溢れる可能性を目の当たりにして感じました。
自分も子供のように、柔軟な思考で
大切なことを素直に行動していきたいと思います。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。