「強い意志」がなくとも、習慣化できる方法
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、朝は寒かったのに、
昼はとても暖かく、寒暖の差が激しい一日でしたね。
そのためか、私の周りでは風邪がとてもはやっています。
皆さまも体調管理には十分お気を付け下さいね。
■さて昨日は、「習慣化」についてのお話をいたしました。
書籍「7つの習慣」では、習慣化のためには
「知識」「スキル」「やる気」の3つの要素が必要と述べられています。
3つの要素の中でも
「やる気」を維持することが特に難しいのではないか、ということ、
そして「やる気」を維持するポイントとして、
自分自身へのご褒美(報酬)を効果的に利用することが、
やる気を継続させ、習慣化を促すのではないか、
という内容をお伝えいたしました。
■そうしたところ、
「とはいっても凡人にはやはり難しい」という声もいくつか頂きました。
正直、私もそう思っています。
習慣化はやはり難しい。
やる気の継続もやはり難しいです。
なので本日引き続き、習慣化に必要な
「やる気」ついて考えたいと思います。
■少し私の体験談をお話しさせて下さい。
私には習慣化しようと挑戦してきて断念してきた、
いくつかの(数えきれないほどの)ことがあります。
印象的な習慣化の失敗談は、「身長法」という通信講座。
大学の時に、スラリとした、たくましい男性になりたくて、
某雑誌の裏ページの「1か月で5センチUP!」という怪しい文言に踊らされ、
気付けば申し込み(3万円)をしていました。
その教材にあったのは、
「怪しいヨガDVD」と「食事法」、そして「睡眠のとり方」。
どうやらその教材によると、
ヨガを毎日欠かさずやって、適切な食事をとり、
しっかりと睡眠をとれば身長は伸びる!という理論でした。
そのためには、
そこに提案されているプログラムを毎日やらねばなりません。
初めの1週間は「身長がほしい!」(そして3万円払った)ということで、
テレビの前で一人、変なヨガのポーズを、汗をかきながら続けたものの、
徐々に熱は冷めていき、次第にタンスの肥やしとなり、
最終的には引越しの際にゴミ箱へと送られました。
(そして身長は伸びず・・・)
■反面、習慣化が上手くいった話は、受験勉強。
私は、恥ずかしながらあまり勉強をしていませんでした。
受験なのに、家で勉強しようとすると、気付けば漫画を読む、
もしくは掃除をする、そして気付くと寝ている。
そんな繰り返しでした。
高校三年の夏、さすがにまずい、ということで、
「とりあえず毎日図書館に行く」ことを決めました。
すると、周りが一生懸命本を読んでいたり、
中には同じく受験勉強をしている、という状況に必然的に囲まれます。
見えない力によって「やらざるを得ない状況」になっていました。
次第に勉強が習慣化され、自然とできるようになってくる。
すると、家でも勉強ができるようになっていきました。
■どちらも自分の欲求があり始めた、ということは同じですが
この2つの違いを考えてみると、
「自分意志だけに頼ったか」
「自分の意志に頼らず、周りの環境を利用したか」
という点に継続できたかどうかの違いがあったように感じています。
(もちろん内容が違うので、一概には言えませんが、私の気持ちとして)
皆が受験勉強をやっている図書館で勉強すると、
ある種の目に見えない「強制力」が働きます。
私は「自分の意志などたいしたことない」と
あるときから認めざるを得なくなっていたので、
朝、「億劫でもとりあえず図書館には行く」、
ということを一つの課題としました。
そしてその行動が結果的に、
重たい自転車のような「なかなかできない自分」を、
図書館という強制力が「電動アシスト機能」のようにサポートしてくれ、
勉強の習慣化を後押ししてくれました。
■もちろん、周りの環境に頼りすぎることは、
周囲に依存をすることにもなりかねません。
ですので、多用しすぎるのもどうか、という意見もあると思います。
しかし何かを始めたばかりの頃は、一歩一歩が非常に重たいもの。
であるならば、最初の一歩は、
「勉強している人がたくさんいる図書館であえて勉強する」、というように、
『(主体的に)強制力が働く環境に身を投じる』
という選択をすることも
習慣化の一つの手段になり得るのではないでしょうか。
(もちろん、そんなことをしなくとも、一人で習慣化できれば最高ですが)
自分の弱みを分析した上での工夫を講じることも
習慣化の「スキル」の一つ、と言えるかもしれない、
と私の体験から感じた次第です。
朝から長文にお目通し頂き、ありがとうございました。
今日も皆さまにとってよい一日になりますように。