信頼の輪を広げる「最初の一歩」とは ~スピード・オブ・トラストより~
■おはようございます。紀藤です。
今日も暖かい一日になりそうですね。
週末は雨になるかもしれないので、散る前にもう一度桜を見ておきたいものです。
■さて、一昨日、昨日と信頼についてお話をしていますが、
そのためか色々と「信頼についてのヒント」が目につきます。
とある仕事関係のつながりで、
素晴らしい影響力を持たれている社長さんがおり、
その方は常に相手が誰であれ、
相手を尊重する態度を決して崩さない、そんな方でした。
部下でも、営業にきたセールスマンでも、きっとおそらくご家庭でもそうなのでしょう。
「この方はきっと根から謙虚で、平等なのだろうな」
と、お会いするたび感じさせられます。
このような本人も意識していないような所作が
信頼を形作っていくのでしょうね。
■そんなお話を受けてですが、引き続き本日のテーマは「信頼」です。
本日は『信頼の作り方 ~信頼の5つの波~』についてお話をいたします。
まず信頼を作る
一番初めのステップとはなんでしょうか。
米でベストセラーの書籍「スピード・オブ・トラスト」では、
信頼性の原則として、
「まず、自分自身の信頼を高めなければ、
人間関係の信頼を高めることはできない」
と述べています。
(7つの習慣でいうところの「インサイドアウト(=まず自分から)」の概念ですね)
例えば、
「自分で今週のやることリスト」を作り、やろう!と決意したものの、
結局それをしなかったとします。
すると、
・自分との約束を守らない
↓
・約束が守れない自分を信頼できず
自信が切り刻まれてしまう。
↓
・それが人格の弱さとして表面に出てしまい、
周囲の人から信頼をされなくなる
↓
・ますます自信がなくなる
↓
・
・
・
(以下繰り返し)
というように、自分への信頼をどんどん失っていきます。
「自分を信じない人間は、他者を絶対に信じられない」
カーディナル・ド・レ卿
と言われるように、とにもかくにも、
自分自身の約束を守るなど、
「自分自身の信頼」を高めることがまず初めの一歩だといえます。
■そして、「自分自身の信頼」が高まり、
あなた自身が信頼に値する人間になることができれば、
あなたの影響力は高まり、あなたの周りにいる方に作用します。
池に水を一滴たらすと波の輪が広がっていくように、
「自分自身の信頼」の確立によって、
↓
「人間関係の信頼」が構築され、その人間関係(チーム)が影響を与え、
↓
「組織の信頼」が確立されます。
そして同じようにして
「市場の信頼」「社会の信頼」へさえも
波紋効果を与えることになりえます。
※このことを「信頼の5つの波」と呼んでいます。
■冒頭にご紹介した社長の会社では、
ご挨拶に伺うと社員一同、皆一様に席を立ち
「いらっしゃいませ!」と元気よく挨拶をされます。
それ自体がどう、ということではありませんが、
社長の謙虚で相手を敬う姿勢が、組織へと波紋効果を与え、
「組織の信頼」へと繋がっているのではないかなと、私は感じました。
(自分との約束を破りがちな私も、
まず「自分自身の約束を守ること」から始めたいと思います)
皆さまにとってよい一日になりますように。