小泉元首相の講演「決断のとき」を聞いて思ったこと
(本日のお話 2128文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
ならびに夜からは小泉純一郎元首相の講演を聞きに、
霞が関へ行って参りました。
76歳になった今でも、
人を惹きつけるオーラに溢れていて
大変面白く、学びになった2時間でした。
もっと、政治のこと、世の中のこと、
勉強しよう、と思った次第。
*
さて、本日の話です。
昨日の小泉元総理のお話。
政治家のため、小泉元総理に対する意見は、
賛否両論分かれるのでしょう。
ただ、昨日講演会で聞いた話は、
(それを支持する、しないは別として)
とても大切な話だと思いました。
その内容も、皆様にご共有させていただきつつ、
小泉元首相のお話からの学びを、お伝えできればと思います。
タイトルは、
【小泉元首相の講演「決断のとき」を聞いて思ったこと】
それでは、どうぞ。
■小泉元首相が最近出した本。
『決断のとき――トモダチ作戦と涙の基金 (集英社新書) 』
小泉 純一郎
http://amzn.asia/gTwmOND
という書籍があります。
変人総理と呼ばれた小泉元首相。
これまでのキャリアの中で、
どのように考え、決断してきたのかを、
今だから言える話も含め書き記している、大変興味深い本です。
この本の中で語られている、
一つのテーマが、
「原発ゼロ活動」
について。
先日の講演では、この話がメインでした。
今、小泉元首相は政治家の立場ではできない活動を、
粛々とやっている、とのこと。
お話は、以下のような話でした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・私は(小泉元首相)は元々原発推進論者だった
当時は、周りから言われることが、真実だと思っていた。
・政治家を辞めてから新しいことを知るにつれて、
原発推進論者が言っていることが誤りであると知リ始めた。
・原発推進論者は、
1,クリーンエネルギー、2,絶対安全、3,コストが安い、と言う。
しかし専門家は絶対安全などないという。
・廃炉、管理、核のゴミの処理、、、お金も膨大にかかる。
コストが安いなどとは言えるはずもない。未来に負債を残す。
・原発がなければ、電気がとまる、と言うけれども
2011年の後、原発稼働ゼロの時期があったものの、
日本は停電をすることなかった
・現実、日本において原発によるエネルギー生産量は2%程度。
自然エネルギーは15%程度まで高まっている。
・ドイツフランスの30% 40%に比べると、
日本の自然エネルギーの活用はまだまだ伸びしろがある。
・米国への忖度やら、と言われるし、
それによって損失を被る組織ももちろんあるけれども
その上で「原発ゼロ」はやるべきである。
・総理が意志を持って決めれば、必ず物事は実現される。
トップがブレずにいれば、物事は成し遂げられる
(それは、きっと、次か、次の次か、次の次の次かは、分からないけれど)
、、、
そんなお話をされていました。
■会場が、小泉元総理の語りに引き込まれ、
熱気に包まれる中、講演が終了。
時間もオーバーしている中で、
「では、 1人だけ質問を受け付けます」
と、モデレータの猪瀬元知事がいいます。
そして、ある1人の参加者が、小泉元総理に、
こんな質問をしたのでした。
「本日のお話、大変感銘を受けました。
”原発ゼロ”は私も大切なことだと思っています。
それが、本当にできるんじゃないか、と思わされました。
しかしながら、我々ような一般の人が、
そのためにできる事は、いったい何なのでしょうか?」
、、、
すると、小泉元総理はこのように答えました。
「 1人でも多くの人に伝えることです。
自分が、 1人の人を、真剣に変えようとすることです。
そうすれば、絶対に変わります」
、、、
そして、加えて、
このようなことを言いました。
「学ぶこと、向上心をもつこと。
若い人には本当に大切にしてほしい。
明治末期に来た、佐藤一斉という人が
こんな良い言葉を残しています
『少(わか)くして学べば壮にして為すあり。
壮にして学べば老いて衰えず。
老いて学べば死して朽ちず。』
ぜひ、学ぶ心をぜひ、持ち続けてください」
、、、
そんなお話でした。
■今回、私が小泉元総理の話を聞き、
今まで興味は持ちつつも、深く学んでこなかった事、
・エネルギーの話
・外交の話
・政治の利権の話
・官僚の変わらない体制
・政治家という仕事
などについて、
改めて視野が広がる感覚を持ちました。
と、同時に、
強く思ったことがあります。
それが、
『「学び」は、人生と世の中を変える』
ということ。
このことを、改めて、
力強く思ったのです。
新しい知識、あたらしい考え方を学ぶことで、
私達の脳内には新しい選択が生まれます。
自分が知らなかった世界が、
現実のものとして想像出来るようになります。
なりたい自分の姿がイメージできたり、
自分が何をすべきか、何を成したいのかも見つかったりする。
その、きっかけになりうるものは、
やはり「学び」なのです。
学び続ける限り、いくつになっても、
人の可能性は非常に続ける。
学べば学ぶほど、影響力も高まるし、
貢献できる割合も、ますます増えていくのでしょう。
原点は、やっぱり
「学び」
なのです。
■政治の話、原発の話、、、
いろいろな意見があり、それは対立も生みますが、
たくさんの人が、
「学ぶこと、向上心を持つこと」
を続ければ、
正しい方向に向かっていくのでしょう。
我々の人生自体も
その集合体である世の中も、
望ましい方向に向かっていくためにも、
「学ぶこと、向上心を持つこと」。
大切にしていきたい、
小泉元首相の昨日の講演「決断のとき」を聞き、
そう改めて思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も、皆様にとって素晴らしい一日となりますように。
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【本日の名言】
安心だ、問題はないと
考えること自体が、問題である。
安藤百福
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