今週の一冊『すごいインド:なぜグローバル人材が輩出するのか』
(本日のお話 1450文字/読了時間1分半)
■こんにちは。紀藤です。
皆様GWはいかがおすごしでしたでしょうか。
私は、昨日、本日と、
「ストレングス・ファインダー」(強み分析)
についてのセミナー受講。
GWの最後に学び、
気持ちを新たにしておりました。
同時に、インドから帰ってから、
胃腸の調子が優れず、ほとほと困っております。
やはり、生のジュースと、
屋台のラッシーを飲みまくったのが
よくなかったかな、、、
とちょっとだけ反省(汗)。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
今週の一冊のコーナー。
今週の一冊は、
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『すごいインド:なぜグローバル人材が輩出するのか』
(著:サンジーヴ・スィンハ)
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です。
■皆さまは、「インド」というと、
どのようなイメージをお持ちでしょうか。
いくつか上げてみると、
13億人の人口。
カレーの国からIT大国へ。
そして、若年層の豊富な労働力。
その人口の約半数が25歳以下。
これからのマーケットの中心は、
10年後にはインドになっていく、
、、、
と言われるほど
パワフルな国として注目されています。
実際、私自身そんなインドに
GWに行って、見て思ったこと。
それは、
「やっぱインドすごいな、、、」
と感覚的に感じた次第でした。
そして、加えて今週の一冊を読んで、
更にその思いを強くしたのでした。
■私が見てきた部分は、
都市の一部でしかありません。
しかし、その中でも、
ある優秀な若者似合ったのでした。
例えば、あるツアーガイドさん。
・日本語がペラペラ
・英語もペラペラ
・ヒンドゥー語は公用語だからネイティブ。
インドの地方の言語も話すことができる。
・やる気に溢れており、
夜2時まで仕事をしている
なんてお兄さん(28歳)が、
「GW後と、6月のインドの真夏は仕事がなく、
か困っているんです、、、」
という現状を見て、
驚異と危機感を感じたのでした。
(失業率が50%近くに登るそうです。
そして日本がいかに恵まれているか、
という意味で、危機感を覚えました)
■そして、本日の一冊。
『すごいインド なぜグローバル人材が輩出するのか』
(著:サンジーヴ・スィンハ)
は、そんな「インド」の内情について
私が、現地での体験ではなく
”全体を見渡す知識”
として今回の旅行に向けて読み漁った中で、
「インドの可能性が、最も理解できた一冊」
でございます。
*
この本が面白いところ。
その一つが、
著者のサンジーヴ・スィンハ氏の経歴です。
彼は、元々インドのかなり田舎の出身でした。
周りで大学など行く人もおらず、
そんな選択肢も思い浮かばない、という環境。
しかしお母さんが学校の先生で、
偶然にも、インド国内最難関の大学IITを知り、受験。
入学をして、自殺者が出るほどの、
大変な競争の中勝ち抜いて、
現在、日本でコンサルタントとして起業をしているという、
類まれなる経歴を持った人なのです。
つまり、
・インドの7割を占めるという、
貧困層の暮らしも、肌身で知っている
・インドが持つビジネスとしての可能性
も体験として理解している、
・彼自身の平易な日本語で、
今置かれたインドと日本のこれからについて
俯瞰的に語ってくれている、
というところが、
読みやすく、勉強になり、
グローバル化と呼ばれる昨今において、
未来を予知する一つの示唆を与えてくれている、
と感じたのでした。
だから、
なんだか生々しくて、いいのです。
インドに行った私も、
まるで情景が浮かぶかのようです。
■書かれている話としては、
ごく一つの例をご紹介しますと、
・インドの格差の現状
今、インドってどうなってるの?
・インドと日本の考え方、ビジネスの違い、共通点とは?
・なぜ、マッキンゼー、ゴールドマン・サックス
など多国籍企業のトップにインド人が多いのか?
・インドのカースト制度は、
いま現実どうなっているのか?
・インドはどうやって「理系人材」が作られるのか?
教育の実情とは?
、、、
などなど。
幅広く紹介されており、
すっと理解することができます。
*
誰しもにおすすめする、
汎用的な本ではありませんが、
・インドにこれまで行ったことがある方、
・またはビジネスでご縁がある方、
・はたまた、ちょっとインドの事に興味がある、
・グローバル社会での中心になる国を、
教養として理解しておきたい方
は、きっと面白く読むことができる思います。
よろしければ、参考にされてみてくださいね。
(以下、本の紹介の引用です)
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マイクロソフトCEO、
ハーバードビジネススクール学長、ドイツ銀行共同CEOなど、
世界的組織のトップにインド出身者が座るのはいまや珍しいことではない。
世界屈指の「グローバル人材大国」は、どうして誕生したのか。
「インド流」は何が優れているのか。
同国最高のエリート大学IITを卒業し、
日本での起業を選んだ天才コンサルタントが、
いま最も注目されるこの国の「すごさ」を徹底解説。
※引用:Amazonブックレビュー『すごいインド』より
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インド、まだまだ100%衛生的とは言えませんが、
とても興味深い国でした。
また行きたいと思います。
(でも、ラッシーと生ジュースには、
ちょっとだけ気をつけて!)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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<今週の一冊>
『すごいインド:なぜグローバル人材が輩出するのか』
(著:サンジーヴ・スィンハ)
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