「努力しても、変わらない」と思うのではなく、「さなぎの前半か、さなぎの後半か」と思うことで、蝶になる
(本日のお話 2066文字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
さて、GWが終わり、
また始動いたしましたね。
これから夏に向けて、
ますます暑くなっていきますが、
楽しく、頑張ってまいりましょう。
*
私はGWは、
前半はインドへの弾丸一人旅。
後半はセミナーと、
体力的にはむしろ消耗しましたが、
精神的、知的には、
ものすごく得るものが多かったです。
(起業もスタートしましたし)
「休み」というのは、
・肉体面(寝る、食べる)に栄養を与える
だけでなく、
・精神面(リラックス)
・知性面(学び)
・人間関係(家族、友人との時間)
などバランスよく使うと、
充実感が増すものだなあ、
と改めて実感した次第。
『人間が持つ”4つの側面”』
(=肉体、精神、知性、人間関係)
というものがある、と
「7つの習慣」で入っていますが、
そんな観点で休暇を考えてみても、
面白いかもしれませんね。
*
さて、本日のお話です。
先日、私が個人的にコンサルティングを受けている、
先輩の経営者(数名で数億円の利益という会社、、、すごいです)から、
とても印象深い言葉を聞きました。
それが、
・日々自分を変え続けていこう人
・成長し続けていこう人
・より良くなりたいと願う人 など
にとって、
とても”勇気づけられる話”である、
と感じたのでした。
今日は、そのお話について、
皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「努力しても、変わらない」と思うのではなく、
「さなぎの前半か、さなぎの後半か」と思うことで、蝶になる】。
それでは、どうぞ。
■研修をやっていて、
または人材育成に関わっていて、
しばしば聞くお悩みの一つ。
それが、
『努力しているんです。
でも、全然、変わらないんです』
という話。
*
それが、
・仕事の営業活動、であれ、
・ピアノのレッスン、であれ、
・テニスの練習、であれ、
・英語の習得、であれ、
・ダイエット、であれ、
なんであれ、
あらゆる”成果”を求めたい活動について、
努力をしていても、一向にうまくならない、
上達しないし、成果につながらない、
ということ、ありませんか。
これが続くと、
「きっと、自分には才能がないのだ」
↓
「諦めよう」
となり、
始めたはずのことを
断念してしまう。
こんなこと、多くの人の身に起こるようです。
■一言で
「成長」
なんていうと、
簡単なようですが、
実際、「人が変わる」というのは、
とても大変なことです。
特に、「変わる」というと
イモムシがおっきくなって、
ビックなイモムシになるのではなく、
誰の目から見ても、
「あいつ変わったな!」
と言われる状態とはきっと、
”「イモムシ」→「ビック・イモムシ」ではなく、
「イモムシ」→「蝶」になっている状態”
であるのでしょう。
組織であれば、
それを周りからも期待されるだろうし、
自分でも期待すること、あるのでは、とも思うのです。
■ちなみに、この
”「イモムシ」→「蝶」の変化のプロセス”を、
生物学的には、
”変態(へんたい)”
と呼ぶそう。
(もちろん、変な意味ではなく、
様相が変わる、という意味です。。)
人は”変態”はしないので、
あえて、当てはめていえば、
”「変態」ではなく、『変容』”
と呼べる現象が近いかと思います。
”へんよう【変容】”とは
姿・様子を変えること。姿・様子が変わること。”
を意味しますので、
「成長」などより、よほど強いインパクトを表します。
英語で言えば、
「トランスフォーメーション」
ですね。
(”トランスフォーマー”という映画のイメージです)
■では、生物学的に『変態』、
人で言えば『変容』するためには、
どのようなステップが必要なのでしょうか。
それは、一言で言えば、
「さなぎの状態」
です。
自分のイモムシとしての体を、
ゼロにリセットする。
傍目からには、何も動いていないように見える。
止まって、じっとしているように見える。
むしろ、死んだのか?という状態。
しかし、内側では
確実に化学反応が起こっており、
”来るべき時(蝶になるとき)に向けての変容のプロセス”
が、間違いなく進行をしている。
それが、変化のための
「さなぎの状態」
である、と言えるのでしょう。
■そして、このことは
私達、人間の「変化のプロセス」によく似ていると思うのです。
冒頭にお伝えした、
よくあるお悩みの一つ、
『努力しているんです。
でも、全然、変わらないんです』
という状態も、周りからみたら、
確かに変わっていないかもしれない。
なぜなら、
「さなぎ」
だから。
「さなぎ」として、
周りからは、同じように見える、
むしろ動かなくなっから
”退化”すらしたのではないか、
と思われてしまう。
しかしながら、それはいわば、
来るべき時、羽ばたくときをまって、
粛々と内側で「変容のプロセス」を歩んでいる、
と考えることもできる、
と思うわけです。
■そんなことを踏まえて、
”変わらない”状態
を、今一度考えてみると。
それは、変わっていないのではなく、
『「さなぎの前半」から「さなぎ後半」へ、内側で変化している状態』
と言い表せるのでしょう。
人がなにかに挑戦し続ける限り、
間違いなく、変わっていなくとも、変わっているのです。
だからこそ、
途中で投げ出してしまうことなく、
蝶になりかけの、「さなぎである」と認識し、
「変容のプロセス」を内側で進行させて続けていくこと、
そのことが大変、大事である、
そのように強く思うのです。
月並みですが、やったことは、
確実に返ってきます。
変わらない、とやりきれなくなることも、あるかもしれない。
もうやめようかな、と断念したくなることも、あるかもしれない。
しかしながら、
【「努力しても、変わらない」と思うのではなく、
「さなぎの前半か、さなぎの後半か」と思うことで、蝶になる】
そう信じて、愚直に、ひたすら、
粛々とやり続けていくこと。
その姿勢こそが、
とても大切なのではないだろうか、
そんなことを思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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<本日の名言>
私たちの人生は、
私たちが費やした努力だけの価値がある。
モーリアック
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