「今の悩み」の原因が、”過去”にあると感じた時に、私たちは何ができるのだろうか
(本日のお話 2163文字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は1件のアポイント。
来週から新しく開催される、
「ストレングス・ファインダー」の
ワークショップに向けた企画が、
続々進んでおり、とても楽しみです。
*
ならびに夜は、某金融機関で、
敏腕の人材育成トレーナーとして活躍する傍ら、
何冊も本を執筆している先輩でもあり友人でもある方
(と私は勝手に思っておりますが)と会食。
男2人で、4時間も語らっておりましたが、
エネルギー溢れる、大変楽しい時間でした。
*
さて、本日のお話です。
昨日、会食を共にさせていただいた方から、
色々なお話を聞いたのですが、その中の一つの話で、
大変印象深く、そして素晴らしい話だな、
と感じたものがありました。
本日はそのお話について、
ぜひ皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「今の悩み」の原因が、”過去”にあると感じた時に、
私たちは何ができるのだろうか】
それでは、どうぞ。
■心理学の大家で、
「ユング」という学者がいます。
有名な方なので、
名前を聞いたことがある方は、
少なくないかもしれません。
*
私は心理学を大学の頃、
少しかじっていましたので(本当にかじる程度ですが、、、)
その考え方は、なんとなく理解しています。
ちなみに、「ユング」の述べる説は、
「原因論」というもので、
このような考え方である、と言われます。
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【原因論】
日本で有名な心理学者ユングやフロイトによって提唱された、
「感情や行動は過去の原因から生み出される」という考え方。
”過去”の「原因」が今の考え方に支配的な影響を及ぼしている、と考える。
(例えば、「いじめられた」ので「内気な性格になった」など)
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■これには、アドラーの「目的論」やら、
偉い方の色々な見方の違いもありますので、
「原因論」が100%正しい考え方かどうか、
ということはわかりません。
そういった専門的な話は、
プロにおまかせするとして。
*
ただ、仕事柄なのか、
確かに色々な方の悩みを聞いている中で、
「昔、自分をいじめに合っていたときの自分に、
20年たった今も、囚われている気がする」
とか、
「小さい頃の、両親との関係が、
今の自分の親との関係に影響している気がする」
というのは、
確かに一定数存在している、
とも感じるのです。
実際、私も大げさなものではありませんが、
「過去のコンプレックスが、
”自分を変えたい”という今の上昇志向、向上心へと
繋がっている」
というのは、あると思うのです。
■そして、先日、一緒にお酒を酌み交わした、
先輩であり、友人の方。
ものすごくポジティブかつ、
エネルギーの多さを感じる、そんな方ですが、
「中学生時代、ある特定の人から
いじめられていたことがある」
という話をされました。
*
ある意味、そこまでは、
そんなに珍しくない話かもしれません。
(と一括りにしてはいけないのですが)
ただ、彼がすごいところが、
大人になって、
「彼(いじめっ子)に対して、
”気持ちの上でのわだかまり”が、
まだ消えずに胸に残っている」
と気づいた時に、自ら、
とある行動を起こしたそうです。
■まだSNSもない時代。
相手の住所をタウンページで探して、
そして実家に連絡して、
そしてその彼と連絡をとったそうです。
当時10代前半だった自分たちは、
今はもう、30代後半。
その彼に勇気を持って、
「実は、学生時代のことだけど、
いいたいことがあるんだ」
、、、と。
そう、連絡をしたそうです。
*
結果、合ってみたら、
いじめっ子だったはずの彼は、
すっかり老け込んでおり、
会社でも粛々とやっている状況をしり、
また、そんな彼から、
「あのときは、自分もストレスが溜まっていて、
つい周りにぶつけていたかもしれない」
と語られ、過去起こった事実は変わらないにせよ、
【過去が精算できた】
という感覚を覚えた、
と話されていました。
■これ、シンプルな話ですが、
スゴいことだと思うのです。
何がスゴいかと言うと、
”「昔の話だから、どうしようもないよね」で片付けなかったこと”
です。
確かに、過去は過去。
でも、その上で、
「今、自分が、”昔の話を整理する”ために、何ができるか」
を考え、行動を起こしたこと、
このことが、とにかくスゴいと思ったのです。
■世の中には、こんな名言があります。
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『他人と過去は変えられない。
変えられるのは、自分と未来だけだ』
エリック・バーン/カナダの精神科医
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と。
ただ、一つ、上記の話に
付け加えるのであれば、
『過去の”事実”は変えられないが、
過去の”解釈”(=その出来事の意味付け)は変えられる』
ということもまた真なり、
と思うわけです。
■「昔のことだから、どうしようもない」
と、いうのが普通でしょう。
むしろ、時間がたった今、
今回の友人のように、話をさかのぼって、
相手と相対しようという方が、
何倍も、何十倍も、
勇気がいることだと思います。
でも、「今の自分のわだかまり」を、
できる限り解消していこう、
そう考え、行動できるスタンスは、
見習いたいと強く思った次第です。
「過去の解釈」も含め、
”今、変えられること”に、
意識とエネルギーを集中させていきたいものですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。
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<本日の名言>
我々は、自ら幸、不幸をつくって、
これに運命なる名称をつける。
ジョンソン
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