今週の一冊 『カエルの楽園』
(本日のお話 2381文字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、リーダーシップや、
世界のこと、自分について学ぶ、
「サムライ塾」の学びの場に参加。
真剣に大人が学び合う姿をみて、
今の自分の”あり方”を改めて問い直すとともに、
身が引き締まった1日でした。
同時に、しこたま飲み明かし、
久しぶりにタクシー帰り、、、。
加えて、100キロマラソン以来、
全く運動をしていないので、
「肩こり」が尋常じゃありません。。。
仕事のためにも、生産性のためにも、
健康&運動は大事だな、
と思った次第。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は
お勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は、
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『カエルの楽園』(著:百田尚樹)
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です。
■まずこの本は、
「ぜひ、全日本人に読んでほしい!」
と、心より思った1冊です。
*
百田直樹さんといえば、
本が好きな人なら、ほとんどの方が
聞いたことがある、ベストセラー作家です。
『永遠の0(ゼロ)』
『海賊と呼ばれた男』
など、近現代史における
とても大切だけれども、
現代の日本人が知らない史実について、
感情を揺さぶる、エンターテイメントとして、
わかりやすく伝えてくれる作品を創り上げています。
そして、今週ご紹介の
『カエルの楽園』
も、そんな一冊。
加えていえば、著者の百田尚樹氏が、
「私の最高傑作」と評する作品なのです、
■私たちは、どうしても、
「今、自分が直面していること」
に意識が向いてしまう生き物です。
それはある意味、当然で、
だからこそ、日常、私たちが考えることと言えば、
・自分の人間関係、
・自分の仕事、
・自分のキャリア、
・家族の問題
・自分の趣味、興味
など「身近なこと」が
自分の中の重要事項になるのでしょう。
別にそれを否定するつもりもありません。
だから、なんとなくイメージしやすい話題、
(組織の腐敗、パワハラ、汚職みたいな連想で)
連日騒がせている、アメフト問題などに
意識が集中しているようにも私は思います。
■しかし、同時に思うのです。
それが、私たちは
「もっと大事なことを、
考えなければいけないのではなかろうか?」
ということ。
*
具体的に言えば、
あって当たり前だと思っている、
”自分たちの”国”や”歴史”について、
その成り立ち、危険性、リスクなどを、
一般教養のレベルだとしても、
どれくらい考えたことがあるのだろうか”
と思ったりするのです。
■実際、日本はこれまで、
「他民族に支配されたことがない」という
非常に珍しい、唯一の国ですので、
あまり危機感がないのも当然かも知れません。
しかも、人間というのは、
「自分だけは大丈夫」
とどうしても思ってしまうらしく
「まあ、なんとかなるでしょ」と思ってしまう生き物です。
でも、人類の歴史というのは、
間違いなく「戦争の歴史」。
今なお、覇権の争いがあり、
それに伴い領土を奪い、奪われ、
実際にミサイルを打ち込まれることがあったり、
搾取される国があったり、
厳しく、生々しい現実があることも、
やっぱり事実です。
だから、
戦争反対、賛成、などではなく
どれくらい知っているのか、
考えたことがあるのか、
というのは、大切な、
大人の教養である、と思うのです。
(実際、日本の政治への関心の低さは
先進国の中でもかなり低く、問題になっているようです)
■とはいえ、
「国のことを考えよう」
「危機感を持ちましょう」
なんて言われても、よくわからない、、、
というのがほとんどの日本人の、
現状ではないかと思います。
おそらくそれは、
・外交問題
・メディアの問題
・国内の政治の問題
・歴史認識
など、いろんなことが混ざり合いすぎていて、
全体を把握するのが難しいから、
だと思います。
だから、
「もっとイメージしよう」
と言われても、どうしても、
遠い世界の話に感じるのは、
ある意味、当然とも思うわけです。
■しかし、今週ご紹介したい、
『カエルの楽園』
この本を読めば、きっと、
ガラリと視点が変わるはず。
この『カエルの楽園』と言う、
ユーモアあるタイトルで描かれるストーリーは、
「今、日本が”国”として
どんな状態に置かれているのか?」
「今のままだと、これから日本は
どうなってしまうのか?」
を、カエルの世界の”寓話”として、
描き出している作品です。
登場人物は、明記はされていませんが、
アメリカ、中国、某メディア、某政党、日本国民、、
があてがわれており、
実際の、日本を取り巻く縮図を、
見事に描ききっているのです。
(以下、本の紹介です)
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【最大の悲劇は、良心的な愚かさによってもたらされる。
ベストセラー作家が全力で挑んだ、衝撃の問題作】
安住の地を求めて旅に出たアマガエルのソクラテスとロベルトは、
豊かで平和な国「ナパージュ」に辿り着く。
そこでは心優しいツチガエルたちが、奇妙な戒律を守って暮らしていた。
だがある日、平穏な国を揺るがす大事件が起こる――。
著者自らが「私の最高傑作」と断言。
大衆社会の本質を衝いた、G・オーウェル以来の寓話的「警世の書」。
※『カエルの楽園』Amazon「内容紹介」より引用
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■ここで書かれている、
「平穏な国を揺るがす大事件」
については、ぜひお読みになってみてください。
”カエルの世界”でおこる、
小学生でも理解できる寓話から、
ありえない現実ではなく、今、
日本がどういう状況で、
どうなる可能性があるのか、
を考えさせてくれる一冊です。
賛否両論あるかもしれませんが、
現代の問題をえぐる、名著です。
ご興味がある方は、ぜひ、ご一読くださいませ。
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<今週の一冊>
『カエルの楽園』(著:百田尚樹)
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