「女性活躍推進を語らう会」を通じて、”根深き問題の解決方法”を考えた話
(本日のお話 2253字/読了時間2分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日金曜日は、2件のアポイント。
並びに、午後からは
『人事交流会 ~女性活躍推進について考える~』
について、人事に関わる皆様で、
ディスカッションを通じて、
知見を学び合いました。
(ご参加頂いた皆様、改めてありがとうございました!)
*
少数精鋭で実施をしましたが、
参加者の多くが女性で、
・育休復帰直後の人事の方
・ご結婚されて、まさしく自身の問題になられている方
もいれば、
・同じ職場の方が、育休のため休まれている人事の方
(かつ、育休中の方のお仕事を引き継いだ男性管理職)
もいれば、
・過去、「女性のキャリアアップはない」という考えに阻まれ、
育児との両立をするために独立された女性経営者
など、実に多様な方が集まられました。
私も一緒に参加しながら、
生々しいリアルな話に気づきと驚きを覚えつつ、
言われて始めてから、時間が経っているのに、
なかなか悩みが晴れないこのテーマの根深さに、
深く考えさせられた時間でした。
*
本日はそんな「女性活躍推進」をテーマにした、
ディスカッションを通じて学んだこと、
そして考えさせられたことについて、
皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「女性活躍推進を語らう会」を通じて思い至った、
根深き問題の解決方法とは】。
それでは、どうぞ。
■気づけば、どこそこで聞くようになった、
『女性活躍推進』
というキーワード。
*
いつから、始まったんだっけな?
と思い調べてみると、
そういえば、
2016年4月から「女性活躍推進法」が、
施行され始めたのですね。
ネットで探すと、この手のお話は、
わんさかと登場します。
※参考:【3分でわかる「女性活躍推進法」】
http://president.jp/articles/-/19486
、、、ですが、
なかなか難しいようです。
■実際、昨日のディスカッションでも、
色々なテーマで話が広がりました。
例えば、
・リモートワークの制度問題
(=営業部門は出来てるけど、管理部門はできていない)
(=会社に来なくなって、コミュニケーションが減った)
・勤怠管理の方法の問題
(=勤怠をどのように管理をしたらいいか)
(=パソコンにカメラを付けて時間で管理する?など)
・育休中の状況共有の仕組み
(=社内SNSなどの展開、育休中の方が置いていかれない仕組みづくり)
・職場復帰後の体制変更への適応
(=第一子、二子と続いた場合、3年仕事から離れている。
仕事の進め方が、がらり変わっている)
・介護、病気の方への対応
(=男性シングルの子育て、自身の病気との兼ね合い、など)
・管理職の考え方の違いによる部署間の利用率の差
(=出社すべき、という管理職の価値観と、
リモートワークOKとする管理職の価値観の違い)
・LGBTのテーマとの兼ね合い
(=女性だけ特別扱いはおかしくないか、という印象問題)
、、、
などなど、
”あっちを立てればこっちが立たず。
必ず反発が起こる”
”「仕組み」をケースごとにつくると、
600も700もルールができて対応しきれない”
という状況で、もう、
にっちもさっちもかないよね、、、
と皆で頭を抱えていたのでした。
まるで、
「絶対に完成しないルービック・キューブ」
に取り組んでいるよう。
こっちを揃えると、
別のラインが揃わなくなる、
そんなイメージです。
■そんなディスカッションを通じて、
”では、どうずれば、
女性活躍推進の取り組みが「前へ進む」のだろうか?”
と最後に皆で考えた時、
「ある意見」が出て、そして皆、
満場一致の空気になったのが、大変印象的だったのです。
その「意見」とは、
【結局、一人ひとりが当事者意識を持って、
問題に気づいた人が、解決していくしかない】、
そんなお話なのでした。
*
そして、その話を聞いて、
改めて思ったのです。
当然ながら、
・一人ひとりの置かれている立場
・一人ひとりの価値観
・組織の人の組み合わせ
・仕事の内容の違い
などは、それこそ無限大の組み合わせになります。
かつ、人はパッと見は似ていても、
違う生き物です。
だから、完璧に合う形なんて、
なかなか見つけられない。
そんな中、
「魔法の杖」のような仕組みを期待して、
「これが嫌だ、あれがいやだ」
と代替案もなく不満を言うのみ、
だったり、
「人事の皆さん(女性活躍推進担当)の皆さん、
何とかしてくださいよ」
と我が事として捉えず、
現場を細かく知りようがない別の人に
”丸投げ”する、
というのは、何も生み出さない。
私は、そのように思うのです。
■少し前に読んだ
『ティール組織 ーマネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』
(著:フレデリック・ラルー)
http://amzn.asia/a7x2mJU
という本では、
”進化型の組織”(=変化の激しい時代における生命型組織)
の特徴として、
・自主経営(自分たちで意思決定・実行する)
が特徴である、と書かれていました。
すなわち、
「私の役割はここまで」
ではなく、むしろ、役割を柔軟に、
チーム間の人員調整も自主的に行い、
また、知識の交換などをして、
新しい仕事も皆が柔軟に覚え、
「皆が全体の一部」
として会社組織を成り立たせている、
そんな話でした。
*
この『ティール組織』なる話は、
一つの例でしかありませんが、
「ここまでが私の仕事、後はあなた」
「我、関せず」
よりも、
「気がついた人が、問題の解決者たれ」
という組織風土のほうが、
ずっと素晴らしいと思うし、
大切にしていきたいものだ、
と私は思います。
■「女性活躍推進を語らう会」を通じて思い至った、
根深き問題の解決方法とは、結局、
【当事者意識を持ち、
問題に気づいた人が、解決していく】、
ここに全ての答えはある、
そのように思います。
そして、難しくともそこに挑戦していく、
挑戦していこうとする気持ちを、
持ち続けていきたいものだ、
そのように思った次第です。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
本日も、皆様にとって、素晴らしい1日となりますように。
=============================
<本日の名言>
世界を動かさんと欲するものは、
まずみずから動くべし
ソクラテス
=============================