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1738号 2018年11月20日

「強制こそが慈悲の心」の意味を知れば、人は必ず変われる

(本日のお話 1999字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、お世話になっている建設業の会社にて、
中堅社員の皆さまに『7つの習慣』の研修実施でした。

ならびに、2件のアポイント。

加えて、夜は同業の人材業界
(リンクアンドモチベーション)
で働いている友人と、会食でした。

彼のオフィスがとてもお洒落で、
テンションが上がりました。

働く場所って、大事だなあ。



さて、本日のお話です。

最近の個人的なブームである、
東工大リベラルアーツセンターの上田紀行教授。

その彼が、東工大のホームページで語っていた言葉が、
「100%共感できる」もので、胸に刺さりました。

本日はその内容について、
ご紹介させていただくと共に、思うところを
皆さまにお伝えさせて頂きたいと思います。

タイトルは、


【「強制こそが慈悲の心」の意味を知れば、人は必ず変われる】


それでは、どうぞ。


■「強制」。

この言葉から連想するイメージは、
決して良いものでしょう。

強制=パワハラ。

なんだか、時代と逆行するような、
そんな言葉でもありますし、

誰でも、強制なんてされたくないし、
自由にやらせてほしい生き物。

それが普通の感覚だろうな、だと思います。


■しかし、先にご紹介した上田教授が、
東工大リベラルアーツセンターのホームページ内で
こんなことを述べていました。

そして、それが大変胸に刺さるものだったのです。

(以下、引用)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【強制こそが慈悲の心だと思う、その理由。】

自主的に見たり読んだりして欲しい、
課題を出すのは権力の悪用だと思っていましたが、今は、

「強制こそが慈悲の心」

だと思っています。

というのも、私自身が、強制されないと、
世界を広げようとしなかったからです。

今でもそうです。仕事の予定を入れたり、
人と約束をしたりすれば、そのために勉強をします。

ある人をテーマに話すとなれば、その人の本を読みます。

すると、「なんだ、面白いじゃん」と気付き、
もっと読もうと思うようになります。


※引用:東工大 リベラルアーツセンター HPより
 http://www.liberal.titech.ac.jp/w/labo_exp_ueda/

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

■この言葉を読んで、

「そう!これ、これ!」

と思わず立ち上がりたくなりました。

それくらい、「100%納得、共感」をしたのです。


正直な話、私は、

”変わりたいけど変われない人が変わる”

ためには、この

『「強制」の力』

をフル活用するしか、ないとさえ、
思っています。


■人間には、2つの側面があります。

1つは、「変わりたい、努力したい」と思う”表”の自分。

2つ目は、「怠けたい、このままでいい」と思う”裏”の自分。

そして、引力が強いのは、実は
2つ目の「このままでいいや」という”裏”の自分なのです。

これは、別に悪いとか、
意思が弱いとか、そういう問題ではないのです。

人は動物的な本能として、

”変化を嫌う”

ものであるから。
(※「恒常性」(=ホメオスタシス)といいます)


だから、”新しく”、

・筋トレを始めよう
・ランニングを始めよう
・読書をしよう
・交流会に出かけよう
・資格取得の勉強をしよう

などと思っても、結局、
日常という名の惰性に飲み込まれてしまう。

それが悲しきかな、
「人間」というものの性(さが)なのでしょう。



■繰り返しますが、それは、
恥ずかしいことでも、
意志が弱いということでもないのです。

誰でもそうなのです。

その例として、東工大の上田教授も上述の記事でも、
こう述べていました。

”私自身が、強制されないと、
世界を広げようとしなかったからです。

今でもそうです。仕事の予定を入れたり、
人と約束をしたりすれば、そのために勉強をします”

、、、と。

東工大のリベラルアーツセンターのトップですら
「今でもそう(今でも強制されないとやらない)」
というのです。

この言葉に全て集約されています。


■そして思うのです。

もし「変わりたい」と心から願うのであれば、

1,「強制されるから、やらざるを得ない」から始まり、

2,「やってみたら、結構よかった」と思える。

3,そして結果、世界が拡がり、自己効力感が高まる


このサイクルを認識し、
うまく活用することです。

そうすることで、

”これまでの自分”という重力圏

から、突破することができるのです。


■私自身、メルマガをもう1700号、
毎日書いていますが、これも上記のサイクル通りです。

”強制されないとやらない”

という事をよくわかっているから、
強制的にメルマガをやっています。

確かに、ラクかと言われれば、
大変な日もあります。

でも、この「メルマガ」の仕組みがあるから、

・日々、新しい挑戦をしようと思える
・日々、新しい情報を得続ける仕組みができる
・日々、言語化能力を鍛える練習ができる
・日々、多くの読者の方と繋がることができる

という「大きな果実」が得られる実感があるのです。

だから、やめられないし、
やめたくもないし、やめようとも思いません。

これこそ、『強制の力』で自らを躾けているのです。


■上手くやっている人は、この

「強制の力」

の効能をよくわかっています。

自分を”躾ける”ための仕組みを持っている。

人にコミットしたり、仲間を巻き込んだりと

『「強制の力」を活用することで、自らを引き上げる』

という”仕組み”を意図的に作っていることがわかります。



ということで、もし

「変わりたいけど変われない」

そんな思いを持っているのであれば。
あるいは、そう悩んでいる周りに人がいるのであれば。

そのヒントは、


【強制こそが慈悲の心】


という、この言葉にこそ、ヒントがあります。


ぜひ「強制」の力を使いこなしましょう。

最初は大変でも、
1年後、5年後、圧倒的な成長と
自分への自信がついているはず。

私はそのように確信しております。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今日も皆さまにとって、素晴らしい1日になりますように。


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<本日の名言>

心配ならば私達は行動を起こすべきであって、
憂鬱になるべきではない。

カレン・ホーナイ
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