「誰かとの関係」を良くしたいと願うのであれば、 ”「幽体離脱」をして相手に乗り移るごとくイメージ”を持つこと
(本日のお話 2263字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日、木曜日は3件の個別コンサルティング、
ならびに1件のアポイントでした。
またこれからカレッジとしての事業に集中するために、
持っていた役割を一つ、手放すことにしました。
やりたいことはいくらでもありますが、
一点突破するために「選択と集中」をしつつ、
前に進んでいきたいと思います。
週末も駆け抜けます。
*
さて、本日のお話です。
この週末の3連休で、
『システム・コーチング』
という学びについて、
2日間のワークショップに参加しています。
今日はその1日目でしたが、
非常に大きな気づきがありましたので、
本日は、その学びについて、
皆さまにご共有させて頂きたいと思います。
タイトルは、
【「誰かとの関係」を良くしたいと願うのであれば、
”「幽体離脱」をして相手に乗り移るごとくイメージ”を持つこと】。
それでは、どうぞ。
■近年注目されている、
人材育成にまつわる言葉で、
「組織開発」
というキーワードがあります。
ちょっと専門的な話になりますが、
「良い結果」を生み出そうとするためには、
「職場の人間関係が良くないとダメ」
というシンプルな話です。
当然といえば当然なのですが、
”「めちゃくちゃ良い戦略」を持っているチーム”である。
しかしながら、
”「チームの人間関係」が、破綻寸前”、
であったとして、
そのチームが「良い成果」を出せるかと言えば、
おそらくその答えは
「No!」
であるということは、想像に難くないでしょう。
*
すなわち「良い結果」を、
生み出そうとするのであれば、
『関係の質』
を置き去りにしては考えられない、
ということが、人材開発を越えた、
「組織開発」という育成のキーワードになっているという話です。
(※詳しくは、ダニエル・キム博士
『組織の成功循環モデル』で検索してみてくださいませ。)
■そして、本日より参加している
「システム・コーチング」のワークショップは、
”「関係(人間関係)」の、複雑な繋がり”
を一つの「システム」とみなして、
その「関係のシステム」を良くしよう、
そんなアプローチなのです。
■少し前置きが長くなってしまいましたが、
思うに、決してビジネスだけでなく、
多くの方にとって、
「人間関係の課題」
というのは、一つや二つ、
あるのではあかろうか、と思うのです。
一時期、大変ベストセラーになり、
ドラマ化もされた、
『嫌われる勇気』
という本では、
「全ての悩みは人間関係に集約される」
と言い切るほど、「人間関係の課題」というのは、
深く、広く、根深く、生きる上で切っても切れないものである、
そう思うのは、私だけでしょうか。
■では、そんな
「人間関係」を良好にする上にあたって、
どのような工夫が私達にできるのか。
今はやりの、”コーチング”?
ひたすら耳を傾ける”傾聴”をする?
相手のことを認め、褒め、”承認”すればよい?
、、、
どれも「正解」とされていることです。
確かに、効果もあると思います。
しかし、本当に深く考えてみると、
あくまでもそれらは、
「テクニック」
にしかすぎない、とも言えるのです。
実際に、”傾聴のスキル”を習っても
「HOW TO(やり方)」だけに囚われると、
・なんだか胡散臭い
・やらせっぽい、不自然、
・心が入っていない感じ
なったりするのです。
すると相手に
「HOW TO(やり方)に縛られているだけでしょ」
「実は自分のことを考えていないんでしょ」
「習った技法を使いたいだけでしょ」
と思われてしまったりするのです。
(結構、このパターン、多いのです。。。)
■本当に重要なのは、
そういった枝葉の部分ではないのです。
本当に、一番大切なこととは、
『心的態度(Being=あり方)』
なのです。
*
そして本日、
「システム・コーチング」にて、
”大切な相手のことを、本当に考えようとする『心的態度(Being)』”
について大いなる学びを得て、
大変感動したのでした。
正直、なぜだか泣けてきました。
その「学び」というのが、
冒頭にタイトルでご紹介した、
【「誰かとの関係」を良くしたいと願うのであれば、
”「幽体離脱」をして相手に乗り移るごとくイメージ”を持つ】
という”工夫”に集約されるのです。
■例えば、皆さまに、
「大切な人」「関係を良くしたい人」がいたら、
このように想像してみるのです。
*
”相手”が目の前にいると、想像する。
本当は”自分”も相手に言いたいことがある。
相手に対して思っていることもあるし、不満もある。
、、、でも。それは一旦、
”自分の体”に、置いておく。
そして、”自分の体”から、
魂だけが抜けて、向かい側にいる、
”相手”に乗り移ったようなイメージを持つ。
実際に、目の前にいる、
相手のイメージに、自分の体を移し替えて、
重ね合わせてみる。
つまり、『幽体離脱して乗り移った』ように思う。
”相手”に自分が乗り移って、
気持ちも、心も、その”相手”になってみる。
”相手”が感じている感情、
喜びも、憤りも、悲しさも、悔しさも、
”自分”に言いたいことも、
”自分”に不満を持っていることも、
「相手の心と同一」になってみる。
*
、、、そんな「あり方」をしてみる。
イメージしてみる。工夫をしてみるのです。
■なんだか、抽象的な話と思われるかもしれません。
しかしながら、
”「幽体離脱」をして相手に乗り移る”
くらいの「心的態度(=being)」になること、、
相手に自分を乗り移らせてみることは、
表面的なテクニックを越えた生々しさを
自分にもたらしてくれます。
それを高いレベルでイメージできたとき、
・傾聴
・承認
・繰り返し
などを遥かに越えたところに、
自分を連れて行ってくれます。
(実際に、やってみるとわかります)
■今、色んな企業で、
1on1、コーチング、個別面談、
言葉は違えど、
流行の言葉になっています。
しかし、付け焼き刃の「HOW TO」を超えたもの、
それは、
『心から相手の立場になる』
という”心的態度(Being)”です。
やり方が不器用でも、
本当に相手の立場になれば、
相手の心に伝わるもの、
私はそのように思います。
■と、いうことで、皆さまに今、
「大切な人」「気になる人」
「関係を良くしたい人」など、
思い当たる人がいるのであれば。
ぜひ、
【「幽体離脱」をして、相手に乗り移るごとくイメージを持つこと】
やってみてください。
きっと「関係の質」を良くする、
一つの工夫になりえる、
そのように思います。
本当に、効きます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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<本日の名言>
他人のために自分を忘れること、
そうすればその人たちもあなたを思い出してくれます。
ドストエフスキー
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