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1742号 2018年11月24日

「場に潜む、声なき声」に耳を傾けることで、チームは一つになっていく

(本日のお話 2153字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

3連休の2日目ですね。

私は昨日に引き続き、本日も

『システム・コーチング』

のワークショップの2日目に
参加をしてまいりました。

今日が最終日だったのですが、
本当に濃厚な学びで、未だ脳が回転しまくっております。

これから少し学びを熟成させ、
自分で実践して”学び”を自分の血肉にしていきたいと思います。

学びは、実践あるのみ!



さて、本日のお話です。

本日は昨日に引き続き、

『システム・コーチング』

のワークショップにて学んだことを
皆さまにご共有させていただければと思います。


タイトルは、


【「場に潜む、声なき声」に耳を傾けることで、チームは一つになっていく】。


それでは、どうぞ。


■「コーチング」という言葉は、
だいぶ有名になりましたね。

「1対1」で、

”相手の言葉に耳を傾け、真に相手を理解する”
”相手が自分で答えを見つける手助けをする”

そんな”技術”が、
今の時代のリーダーに必要とされている、

そんな文脈で、
管理職研修にもたくさん取り入れられているようです。



対して、「システム・コーチング」。

これは、まだまだ日本では知られていない、
ちょっと複雑な技術のようです。

「1対1」ではなく、
「組織、チームなどの関係性」に対してアプローチをする、という
新しい形のコーチングスタイルです。

ちょっと想像しづらいかもしれませんが、
非常にパワフルなツール、

そのことはハッキリとお伝えできる、
そんな技術なのです。



■そして、そんな
「システム・コーチング」の学びにおいて。

普段意識をしていないけれども、
とても重要な、

『組織を一つにするための姿勢』

について学んだのでした。


それが何かと言うと、
「組織・チームを一つにする」ために、


【「場に潜む、声なき声」に耳を傾ける】


という”心的姿勢”が、
非常に重要である、という話なのでした。


■少し皆さまに想像していただきたいのですが、
会議や、ミーティング、または研修などで、

”皆の意見をまとめる”

ということ、ご経験ある方も、
いらっしゃるかと思います。

そして、そのようなワークを
ファシリテート(導く)しようとするとき、

よくあるパターンとして、

「皆が、だいたい賛成してるから、OKとしよう」
「部長がいいっていってるから、まあいいだろう」

というように、”多数決”に委ね、
意思決定をし、事を前に進めていく、、、

そんなケースが、多いのではないでしょうか。

限られた時間、そうしたほうが、

時間もかからないし、
面倒くさい議論もないし、
シンプルだし、

ということで、忙しいビジネスシーンで
好まれるのかもしれません。

そして、それが「悪い」という話でもありません。

■しかし、本日の
『システム・コーチング』のワークショップにおいて、

こと、

”「組織の人間関係」をより良くしよう”

と考えるのであれば、
違うアプローチ、姿勢が必要である、
というのです。

「組織の人間関係」を良好に、
より生産的なものにしようと願うのであれば、

「まあ、多くの人が言っているからOKでしょ」
「声が大きい人の意見が通ってるぽいから、それで決まり」

とは、してはならない、
そう言うのです。


■実際、よくよく考えてみると、
私達にも想像ができるものです。

例えば、

その”場”が、

”表面的に”賛成をしている、あるいは、
”声が大きい人”の声が通りそうである、

ときも、実は、

『しゃべっていないけれども、
「場に潜む声なき声」が、違う意見を言っていることがある』

ということが、起こったりするのです。


そして、もし、
その「場に潜んだ声」を放置して前に進めても、

・”腹の中に一物抱えたまま”、
・”モヤモヤしたまま”
・”言いたいことを我慢して合わせたまま”

というように、
健全な状態ではない、という状態だったりするのです。

(非常に抽象的な話ですが、そうなのです)



■不思議なもので、
よーく全体を見渡してみると、


「場、全体の声」


みたいなものが存在していることに気が付きます。


表面的には、皆、大人な対応をしている。

しかし、「でも実は納得していない」ということもある。

そして、それは「場の空気」として現れるのです。


不思議なのですが、
日常のビジネスシーンでも
あるいはプライベートのシーンでも、
起こっているのが、「人間関係の複雑さ」であり、
また、その微妙な空気を感じてしまうのが、
「人間」という存在なのかもしれません。


■繰り返しますが、
その”場”が抱えている、

・モヤモヤ感
・不満
・スッキリしない感じ
・気持ち悪さ
・無気力感

などは、見えなくとも、
確かにそこにあるものなのです。

そしてそれを、見て見ぬふりをしても、
解決されることはありません。



ゆえに、私達が本当に意味で

・組織に貢献をしよう、
・チームを前に進めよう
・皆を一つにしていこう

と考えるのであれば、

表面的に見える、大きい声に、
大きな流れに注目するだけではなく、


【「場に潜む、声なき声」に耳を傾けること】


が大切なのです。

そして、それを口に出し、
向き合い、そして皆で意識を合わせる勇気と努力が必要なのです。


そんな「場の真の声」を探り、追求して、
チームの心を開き、理解し合おうとする、
そんなプロセスこそが、

「チームを一つにする」

そのために、非常に大事なことである、

そんなことを学んだのでした。


■人は言わないだけ、
口に出さないもので、色々思っているものです。

「本当に、そうなのか?」

そのスタンスを忘れず、
『場に潜む声なき声』にアンテナをたて、

「人間関係という複雑かつ、神秘的なシステム」

に向き合っていきたいものだ、
そのように思った次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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<本日の名言>

黙っていても、
顔が声と言葉を持っていることがよくある。

オウウィディウス

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