「生産的混乱」を活用することで、成長のスピードは早まる
(本日のお話 1843字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、フランクリン・コヴィー・ジャパンの
「ON LEADERSHIP」イベントの開催でした。
100名を超える方にお越しいただき、
リーダーシップについての一つの考え方をお伝えさせていただきました。
会場の盛り上がりも素晴らしかったのですが、
(本当に手前味噌ながら)、新しいフランクリンの研修コンテンツをみながら、
「映像やスライド、本当によく出来ているものだなあ、、、」と
身内ながら、改めて感銘を受けておりました。
フランクリン・コヴィーを退職し、
代理店tとして関わるようになりましたが、
外から見ると、逆に良いところも(もちろん改善すべきところも)
より客観的に見れるものだな、
なんて気づきがあった1日でもありました。
改めて、ご参加頂きました皆さま、
お越しいただき、誠にありがとうございました!
そして終わった後は、夜から、
1件の個別コンサルティング。
*
さて、本日のお話です。
先日、私が妻と共にはまっている、
「メンタリストDaiGo」のWEB番組を聞いていたところ、
面白いお話を聞きました。
本日はその内容をご紹介させていただくと共に、
思うところをご共有させて頂きたいと思います。
タイトルは、
【「生産的混乱」を活用することで、成長のスピードは早まる】
それでは、どうぞ。
■混乱、不安、葛藤、苦難。
これらの言葉は、
なんとも重たい響きがある言葉です。
見つめているだけで、
なんだか灰色のような、
モヤモヤとしたオーラを感じるような、
一見ネガティブな雰囲気を纏う言葉、とも言えるでしょう。
できれば、人生において、これらの
”混乱、不安、葛藤、苦難”、
と言われる出来事は避けていきたいし、
あまり体験したくない、というのが
多くの方にとっての本音ではなかろうか、
と思います。
(私も、Mといわれますが、
苦難、混乱などはやっぱりいやです)
■しかしながら、一方、
このように言われることもあります。
それは、
『苦難が人を成長させる』
、、、そんな類の言葉。
成功者が言いたそうなこの言葉、
しかしながら、考えてみると、
確かに失敗があるから成長する、というのもまた真なり、
と言えるのでしょう。
”混乱、不安、葛藤、苦難” 。
これらのネガティブな要素は、
本当に深い意味がありそうです。
■そして、これらの一見ネガティブな、
「混乱」「不安」などがもたらす意味、
そして価値を考えるにあたって、
ある面白い実験があったのでした。
それは、こんなお話でした。
*
ノートルダム大学にて、
学生を対象に、とある実験を行った。
それは、学生を2つのグループに分けて、
一つのグループには、
ごちゃごちゃで、間違った情報も混ざっている「整理されていない内容」を、
テストに向けた参考資料として渡した。
このグループは学習に取り組む時、
混乱、不安など脳がプレッシャーにさらされる。
もう一方のグループには、
理路整然と整理された、丸暗記すれば
テストの出題項目は全て抑えられるという「整理された内容」を
テストに向けた参考資料として渡した。
もともと整理されているため、
あまり考える必要がなく、非常に覚えやすい。
では、結果、
実際のテストで何が起こったかと言うと、
「前者の、ごちゃごちゃの情報を渡されたグループ」
の方が、
”問題の本質を見抜く力”
”臨機応変に対応する力”
などが高く、テストの成績もよかった、
そんな結果になった、
、、、という実験だそうです。
■すなわち、何が言いたいかと言うと、
『人は混沌の中で、工夫をする。
そして、そのプロセスが脳を成長させる』
ということ。
それがこの実験でわかったのでした。
■これは、人間の生存本能として言えることですが、
「”混乱””不安”等に。対処しようとする」
ときの方が、人はより強く、より大きなプレッシャーを感じる生き物です。
それは、”自己実現”よりも、
”不安”
のほうが、より生命維持活動に近い部分だから。
ですから、「学び」に関しても、
気持ちよく、リズミカルに進むときよりも、
「全然わからない、、、」
「昨日覚えたはずなのに、全然思い出せない、、、」
「あの情報と、この情報の繋がりがわからない」
、、、
という、誰もが感じたことがある、
”混乱、不安、葛藤、苦難”
が脳内に起こっているときのほうが、
記憶の定着や学習効果が高いのです。
■混乱、不安、葛藤、苦難、
というのは、ネガティブなものとして、
つい避けたくなるものです。
しかし、ゆえに「力」を持つのです。
かつ、それは「勉強」という「学び」だけではなく、
人生における「あらゆる学び」に対しても、
同じことが言える、と思うのです。
人間関係でも、不安、葛藤、苦難があるから、
「心のシワ」が増える。
だから、人にも優しくなれる。
深みのある人間になれる。
仕事でも、悩み、葛藤し、
どうしたらよいのか不安を抱える。
だから、工夫し、新しい方法を生み出せる。
より大きく、強くなれる。
それが、「人間」というものの特徴ではなかろうか、
そう、思うのです。
■もちろん、その”混乱”、”不安”が強すぎて、
潰れてしまってはいけません。
しかしながら、一つの事実として、
適度な「混乱」「不安」「葛藤」などは、
自分を背伸びさせ、伸ばしてくれるものです。
すなわち、
【「生産的混乱」を活用することで、成長のスピードは早まる】
のです。
このことを意識して、
・100点でなく、頑張っても70点しか取れない事柄に挑戦する
・自分にとって「レベルが高いかも、、、」と思うことに、敢えて飛び込んでみる
・難しい、と思う仕事ほど、
(「生産的混乱」が待ち構えていると考え)手を挙げてみる
などなど、意識的に自分を駆り立て、
意識的に自らを成長させて参りたいものです。
痛みがあるから、人は成長する。
改めてそんなことを感じた次第。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も、皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
心配ならば私達は行動を起こすべきであって、
憂鬱になるべきではない。
カレン・ホーナイ
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