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1754号 2018年12月6日

「生産的混乱」を活用することで、成長のスピードは早まる

(本日のお話 1843字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、フランクリン・コヴィー・ジャパンの
「ON LEADERSHIP」イベントの開催でした。

100名を超える方にお越しいただき、
リーダーシップについての一つの考え方をお伝えさせていただきました。

会場の盛り上がりも素晴らしかったのですが、
(本当に手前味噌ながら)、新しいフランクリンの研修コンテンツをみながら、
「映像やスライド、本当によく出来ているものだなあ、、、」と
身内ながら、改めて感銘を受けておりました。

フランクリン・コヴィーを退職し、
代理店tとして関わるようになりましたが、
外から見ると、逆に良いところも(もちろん改善すべきところも)
より客観的に見れるものだな、

なんて気づきがあった1日でもありました。

改めて、ご参加頂きました皆さま、
お越しいただき、誠にありがとうございました!

そして終わった後は、夜から、
1件の個別コンサルティング。



さて、本日のお話です。

先日、私が妻と共にはまっている、
「メンタリストDaiGo」のWEB番組を聞いていたところ、
面白いお話を聞きました。

本日はその内容をご紹介させていただくと共に、
思うところをご共有させて頂きたいと思います。

タイトルは、


【「生産的混乱」を活用することで、成長のスピードは早まる】


それでは、どうぞ。


■混乱、不安、葛藤、苦難。


これらの言葉は、
なんとも重たい響きがある言葉です。

見つめているだけで、
なんだか灰色のような、
モヤモヤとしたオーラを感じるような、
一見ネガティブな雰囲気を纏う言葉、とも言えるでしょう。


できれば、人生において、これらの

”混乱、不安、葛藤、苦難”、

と言われる出来事は避けていきたいし、
あまり体験したくない、というのが
多くの方にとっての本音ではなかろうか、

と思います。

(私も、Mといわれますが、
 苦難、混乱などはやっぱりいやです)


■しかしながら、一方、
このように言われることもあります。

それは、


『苦難が人を成長させる』


、、、そんな類の言葉。

成功者が言いたそうなこの言葉、
しかしながら、考えてみると、
確かに失敗があるから成長する、というのもまた真なり、
と言えるのでしょう。


”混乱、不安、葛藤、苦難” 。

これらのネガティブな要素は、
本当に深い意味がありそうです。


■そして、これらの一見ネガティブな、
「混乱」「不安」などがもたらす意味、
そして価値を考えるにあたって、
ある面白い実験があったのでした。

それは、こんなお話でした。



ノートルダム大学にて、
学生を対象に、とある実験を行った。

それは、学生を2つのグループに分けて、

一つのグループには、
ごちゃごちゃで、間違った情報も混ざっている「整理されていない内容」を、
テストに向けた参考資料として渡した。

このグループは学習に取り組む時、
混乱、不安など脳がプレッシャーにさらされる。

もう一方のグループには、
理路整然と整理された、丸暗記すれば
テストの出題項目は全て抑えられるという「整理された内容」を
テストに向けた参考資料として渡した。

もともと整理されているため、
あまり考える必要がなく、非常に覚えやすい。

では、結果、
実際のテストで何が起こったかと言うと、

「前者の、ごちゃごちゃの情報を渡されたグループ」

の方が、

”問題の本質を見抜く力”
”臨機応変に対応する力”

などが高く、テストの成績もよかった、
そんな結果になった、

、、、という実験だそうです。


■すなわち、何が言いたいかと言うと、


『人は混沌の中で、工夫をする。
 そして、そのプロセスが脳を成長させる』

ということ。

それがこの実験でわかったのでした。


■これは、人間の生存本能として言えることですが、

「”混乱””不安”等に。対処しようとする」

ときの方が、人はより強く、より大きなプレッシャーを感じる生き物です。

それは、”自己実現”よりも、

”不安”

のほうが、より生命維持活動に近い部分だから。



ですから、「学び」に関しても、
気持ちよく、リズミカルに進むときよりも、


「全然わからない、、、」

「昨日覚えたはずなのに、全然思い出せない、、、」

「あの情報と、この情報の繋がりがわからない」

、、、

という、誰もが感じたことがある、

”混乱、不安、葛藤、苦難”

が脳内に起こっているときのほうが、
記憶の定着や学習効果が高いのです。



■混乱、不安、葛藤、苦難、

というのは、ネガティブなものとして、
つい避けたくなるものです。

しかし、ゆえに「力」を持つのです。

かつ、それは「勉強」という「学び」だけではなく、
人生における「あらゆる学び」に対しても、
同じことが言える、と思うのです。


人間関係でも、不安、葛藤、苦難があるから、
「心のシワ」が増える。

だから、人にも優しくなれる。
深みのある人間になれる。


仕事でも、悩み、葛藤し、
どうしたらよいのか不安を抱える。

だから、工夫し、新しい方法を生み出せる。
より大きく、強くなれる。


それが、「人間」というものの特徴ではなかろうか、
そう、思うのです。


■もちろん、その”混乱”、”不安”が強すぎて、
潰れてしまってはいけません。

しかしながら、一つの事実として、
適度な「混乱」「不安」「葛藤」などは、
自分を背伸びさせ、伸ばしてくれるものです。

すなわち、


【「生産的混乱」を活用することで、成長のスピードは早まる】


のです。


このことを意識して、

・100点でなく、頑張っても70点しか取れない事柄に挑戦する

・自分にとって「レベルが高いかも、、、」と思うことに、敢えて飛び込んでみる

・難しい、と思う仕事ほど、
(「生産的混乱」が待ち構えていると考え)手を挙げてみる

などなど、意識的に自分を駆り立て、
意識的に自らを成長させて参りたいものです。


痛みがあるから、人は成長する。


改めてそんなことを感じた次第。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日も、皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。


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<本日の名言>

心配ならば私達は行動を起こすべきであって、
憂鬱になるべきではない。

カレン・ホーナイ
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