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1755号 2018年12月7日

「変えられうること」を一つずつアップデートすることでのみ、人生の航路は変えることができる

(本日のお話 1843字/読了時間2分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は、個別コーチング7件。

9:00~17:30まで、
ひたすらコーチングでした。

(お時間を頂きました皆様、ありがとうございました!)

またその後、仕事をいくつか終わらせたのち、
夜はムエタイジムへ。

疲れた頭を回復させるのは、
実は運動が一番だな、と改めて思った次第。



さて、本日のお話です。

昨日より、ある企業様にて、
コーチングを実施させていただく中で、
「キャリアの作り方」について思うことがありました。

今日はそのことについて感じたこと、
思ったことを皆さまにご共有させて頂きたいと思います。

タイトルは、


【「変えられうること」を一つずつアップデートすることでのみ、
  人生の航路は変えることができる】


それでは、どうぞ。


■クランボルツ博士という、
スタンフォード大学の教授が提唱した、

『プランド・ハプンド・スタンス理論』

という理論があります。

これはキャリア理論で、
代表的な考え方の一つです。

日本語に訳すと

「計画された偶発性理論」

となります。

そして、この理論が言うことは、

”キャリアの8割が、予期しない出来事や偶然の出会いによって決定される”

というのです。


■キャリアの8割が偶然。

この事実は、皆さまにとって、
納得がいくことでしょうか。

しかしながら、よくよく考えてみると、
確かに、そのとおりかな、と思えます。

例えば、

・たまたま、新しい部署に異動になった。

・たまたま、部長が、
 新しいプロジェクトに自分を推してくれた。

・たまたま出会ったお客様のおかげで
 成績が倍増し、昇進した。

・偶然、出会った人との縁で、
 何故か起業することになった。

、、、

みたいに、確かに自分のキャリアを思い返してみても、

”自分の努力”とは別の、何か不思議な力による、

「偶然の出来事」

によって、キャリアの8割もが
決定されるという理論は、頷ける気がします。


■そして、クランボルツ博士は、
続けてこう述べます。

”キャリアは偶然が8割”だからといって、何もしなくてよいのか? 
というと、そういうわけではなく、

自分自身のスタンスとして、

・好奇心を持つ
・失敗しても続ける
・楽観的に考える
・こだわりを捨てる
・リスクを取る

ことで、「望ましい偶然」を引き寄せることができる、

、、、と。

そして、これこそが私が思う、

『プランド・ハプンド・スタンス理論』

のとても大事なところである、
と感じるのです。


■私自身、起業後、
コーチングに携わらせていただく中で、
本当に色んな事を考えさせられています。

これは、特に中小企業には多い話なのですが、
いくら「働き方改革」と言っても、蓋を開ければ、

・朝9~22時まで働く現状
・新しいことをチャレンジしづらい環境
・変えることが難しい組織体制

などなど、多くの、

”変えられないこと”

が存在しています。

それは、ビジネスの形から、
どうしてもそうせざるを得なかったりする。

変えようと思っても、
ビジネスモデルが許さなかったり、
法律が許さなかったり、
多くの人の意図ゆえ、なかなか変えられない、、、

そんな現状は、やっぱりあるのです。


”「偶然」を期待して待つ”
だけではあまりにも心許ない。

何かを取り組む、時間もない。


■では、そんな中、
私達が出来ることは何なのか?

例えば、朝9~22時まで働き、
平日は消耗しきって、休日は昼間で眠り続けるこの現状。

何か変えられることはあるのだろうか。
と思うのです。


しかし、そんな状況を考えても、
それでもなお、一つ言えることは、結局、


【変えられうることを、
 日々少しずつアップデートしていく】


ことしかない、

そして、本当に変えたいのであれば、
時にはリスクを追うことしかない。

私はそう思うのです。


■例えば、「変えられうること」を、
些細なことでも考えてみると、

・通勤時間の時間の使い方
・普段のコミュニケーションのとり方
・日々の計画の仕方
・本の読み方
・移動中の過ごし方

など、ごくごくわずかなことでも、
見つかったりします。

でも、そういった小さいことの積み重ねで、
私達の1日は出来ており、私たちの1週間は出来ている。

それを、ちょっとずつアップデートしていく。

そして、自分の視野を拡げ、
チャンスがないか、アンテナを立て続ける。

それは、PCにダウンロードされたアプリケーションのように、
自然と自分の中で機能してくれる「習慣」になったりします。

地味なようですが、
そんな「プラスの習慣」がついて、5年10年経つと、
人生100年時代、結構なインパクトになるのでしょう。


■実際に世の中には、

”「変えられないこと」がほとんど”

です。

しかしながら、
だから仕方ないよね、と諦めればいいか、
というと、それはきっと違うはず。


「変えられない」事は殆どかもしれませんが、
それでもなお、「変えられること」もあるはず。


『プランド・ハプンド・スタンス理論』でも語られる、

・好奇心を持つ
・失敗しても続ける
・楽観的に考える
・こだわりを捨てる
・リスクを取る

という行動も、きっとその一つ。

そうして、微々たることでも、
少しずつ自分を変化させ、
予期せぬ偶然を味方にすること。

味方にしようとすること。

大変な現状でも、


【「変えられうること」を一つずつアップデートすることでのみ、
  人生の航路は変えることができる】


私はそのように思うし、
そう、信じたいと思っています。

自分の飲食から始まり、
今、「教育」という道に至ったこれまでを振り返っても、
そんなふうに感じるのです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日も、皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。


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<本日の名言>

たまには踏みならされた道からはずれて、
森のなかに踏み込んでみるといいでしょう。
そうすれば、今まで見たこともないものが発見できるに違いありません。

グラハム・ベル
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