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1761号 2018年12月13日

「飲みの席でのアツい宣言」からの卒業で、”成長の螺旋階段”を登り始めることができる

(本日のお話 2125字/読了時間2分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。

ならびに、夕方からは、
フランクリン・コヴィー・ジャパンのパートナーとなられる方の
ある「新プログラム」の説明会でした。

『7つの習慣』は、
本当に素晴らしい内容です。、、、が。

”イイハナシ”

で終わってしまうことも多い、
というのが現状。

ただ、そんな
イイハナシをイイハナシでなく
必ず「習慣」にする。

さすれば、必ずや【結果】にコミットできるだろう。

そんな、中長期的な、
”超少数精鋭の集中プロジェクト”を、
これからカットオーバーするとのこと。

話を聞いていて、
大変共感すると共に、


「人を変えるには、濃密な、魂と魂のぶつかり合い」


が必要なのであろう、

そして、提供する側も、
写し鏡のように、
己のリーダーシップを問うて行く必要があるのだろう

そんなことを考えさせられた時間でした。




さて、本日のお話です。

先日のメルマガで、

「成長をするためには『内省』が必要である」

というお話をお伝えしました。

色々とご感想を頂き、
興味深く拝見させていただきました。
(ご感想を頂きました方、ありがとうございました!)


そんなご感想の中で、
印象に残った言葉がありましたので、
本日はそのことについて、
思うところをご共有させて頂きたいと思います。


タイトルは、


【「飲みの席でのアツい宣言」からの卒業で、”成長の螺旋階段”を登り始めることができる】。


それでは、どうぞ。


■私は、

「研修後の飲み会」

というのは、感覚としては、
とても好きです。

前向きな事を考え、
希望を持ち、明るい雰囲気で語る。

本当に良い空間だな、

と思います。


、、、しかし、同時に、

”そこで語られること”

は、実は、あまり信用をしていない、
という、もうひとりの自分がいるのです。


特に、ちょっとお酒が入って、
感情のボルテージが上がった時に語られた、

「明日からこれをやります!」

という宣言については、
それがいくらアツい思いでも、
どうしても、信じ切ることはできない。


信じたい気持ちは、ある。

でも同時に、

(きっと、週明けには、
 その想いは冷めているんだろうな)

そう思う自分もいるのです。



■実は、人材開発の領域には、


『湯上がり効果』


なる言葉が存在します。


イメージとしては、

”冬の寒い日、銭湯へ行き
 お風呂に入って温まっていたとしても、
 時間が少し経つと、瞬く間に”湯冷め”してしまう”

という現象に例えた、
「人の気持ち」を表した言葉。


いくら研修の時、熱い気持ちを持っても、

「研修でもらった熱い気持ちは、必ず冷める」

のです。


周りがアツい環境で、
底にいるときは、ずっとアツい気がしますが、

週が明けて、月曜日になって、
現場のいつもの日々(夜風)にさらされると、

悲しきかな、そんなアツさなどなかったかのように、

”湯冷めする”

ということが起こるのです。

そしてそれは、残念ながら、
ほとんどの人が、そう。


すなわち研修後の、
一時的な盛り上がりを、


『湯上がり効果』


と呼ぶ、、、


そんなお話なのです。



■では、私達は、どうすればよいのか。

「湯上がり効果」があるから、諦めるのではなく、

学んだことを「成果」につなげるために、
何ができるのでしょうか。



そのために出来ることは、
たった一つだけ、と私は思います。

それは、



『”粛々と”やり続けること』



です。


なんだ、そんなことか、と思うことだし、
それができれば苦労はない。


でも実際、
”ウルトラCの超必殺技”なんて、
どこにもないのです。


あえて言えば、


『粛々と』
(この言葉がミソ)


やり続けるというところがポイントなのです。



すなわち、


・自分のモチベーションに期待などしない

・自分の、今のアツい気持ちなど、
 ちょっとしたことで冷めうるものと知る


ことからスタートする。


「自らのモチベーションに頼らない」

ことから始めるのです。


その前提に経つと、選択肢が変わります。

「気持ちが冷める事が前提」がゆえに


・”熱を補充”し続けられる仕組みを考える
 (=応援し合えるコミュニティに所属する)

あるいは、

・熱があろうがなかろうが、
 「やるしかない環境」に自分を追い込む


ということを、「仕組み」として
設けようとする発想になれるのです。

どうせ、

(湯上がり効果でテンションは下がるんだ。
 でも続けるようにしよう)

という冷静な自分を持つこと。



■昨日、メルマガの読者の方から、
あるご感想・メッセージを頂きました。

”内省”が大事というメルマガの内容に対して、
こんな言葉でした。


「私は、自分に対して、
 次のように言い聞かせています。

 『一時的はインチキ』

 セミナーをきいて「いいなぁ」と思うだけでは
 2日もたてば、80%は忘れてしまいます」

、、、

そんな言葉でした。



本当に、そうなのです。

”一時期はインチキ”。

ちょっと厳しいかもしれませんが、
一時的に盛り上がっても、
それは本物でもなんでもない。

言葉でなく、行動でしか、
本当かどうかは示すことができない。

それが真実なのでしょう。


ゆえに、そのことを重々認識した上で、
何も言わなかったとしても、

「粛々とやり続けること」

をコミットした瞬間から、
物語は始まるのだと思います。

すなわち、


【「飲みの席でのアツい宣言」からの卒業で、
 ”成長の螺旋階段”を登り始めることができる】


のではないか、

そのように思う次第です。

自戒を込めて。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今週も皆さまにとって、素晴らしい1日になりますように。

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<本日の名言>

何も咲かない寒い日は
下へ下へと根を伸ばせ
やがて大きな花が咲く

高橋尚子
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