「飲みの席でのアツい宣言」からの卒業で、”成長の螺旋階段”を登り始めることができる
(本日のお話 2125字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
ならびに、夕方からは、
フランクリン・コヴィー・ジャパンのパートナーとなられる方の
ある「新プログラム」の説明会でした。
『7つの習慣』は、
本当に素晴らしい内容です。、、、が。
”イイハナシ”
で終わってしまうことも多い、
というのが現状。
ただ、そんな
イイハナシをイイハナシでなく
必ず「習慣」にする。
さすれば、必ずや【結果】にコミットできるだろう。
そんな、中長期的な、
”超少数精鋭の集中プロジェクト”を、
これからカットオーバーするとのこと。
話を聞いていて、
大変共感すると共に、
「人を変えるには、濃密な、魂と魂のぶつかり合い」
が必要なのであろう、
そして、提供する側も、
写し鏡のように、
己のリーダーシップを問うて行く必要があるのだろう
そんなことを考えさせられた時間でした。
*
さて、本日のお話です。
先日のメルマガで、
「成長をするためには『内省』が必要である」
というお話をお伝えしました。
色々とご感想を頂き、
興味深く拝見させていただきました。
(ご感想を頂きました方、ありがとうございました!)
そんなご感想の中で、
印象に残った言葉がありましたので、
本日はそのことについて、
思うところをご共有させて頂きたいと思います。
タイトルは、
【「飲みの席でのアツい宣言」からの卒業で、”成長の螺旋階段”を登り始めることができる】。
それでは、どうぞ。
■私は、
「研修後の飲み会」
というのは、感覚としては、
とても好きです。
前向きな事を考え、
希望を持ち、明るい雰囲気で語る。
本当に良い空間だな、
と思います。
、、、しかし、同時に、
”そこで語られること”
は、実は、あまり信用をしていない、
という、もうひとりの自分がいるのです。
特に、ちょっとお酒が入って、
感情のボルテージが上がった時に語られた、
「明日からこれをやります!」
という宣言については、
それがいくらアツい思いでも、
どうしても、信じ切ることはできない。
信じたい気持ちは、ある。
でも同時に、
(きっと、週明けには、
その想いは冷めているんだろうな)
そう思う自分もいるのです。
■実は、人材開発の領域には、
『湯上がり効果』
なる言葉が存在します。
イメージとしては、
”冬の寒い日、銭湯へ行き
お風呂に入って温まっていたとしても、
時間が少し経つと、瞬く間に”湯冷め”してしまう”
という現象に例えた、
「人の気持ち」を表した言葉。
いくら研修の時、熱い気持ちを持っても、
「研修でもらった熱い気持ちは、必ず冷める」
のです。
周りがアツい環境で、
底にいるときは、ずっとアツい気がしますが、
週が明けて、月曜日になって、
現場のいつもの日々(夜風)にさらされると、
悲しきかな、そんなアツさなどなかったかのように、
”湯冷めする”
ということが起こるのです。
そしてそれは、残念ながら、
ほとんどの人が、そう。
すなわち研修後の、
一時的な盛り上がりを、
『湯上がり効果』
と呼ぶ、、、
そんなお話なのです。
■では、私達は、どうすればよいのか。
「湯上がり効果」があるから、諦めるのではなく、
学んだことを「成果」につなげるために、
何ができるのでしょうか。
そのために出来ることは、
たった一つだけ、と私は思います。
それは、
『”粛々と”やり続けること』
です。
なんだ、そんなことか、と思うことだし、
それができれば苦労はない。
でも実際、
”ウルトラCの超必殺技”なんて、
どこにもないのです。
あえて言えば、
『粛々と』
(この言葉がミソ)
やり続けるというところがポイントなのです。
すなわち、
・自分のモチベーションに期待などしない
・自分の、今のアツい気持ちなど、
ちょっとしたことで冷めうるものと知る
ことからスタートする。
「自らのモチベーションに頼らない」
ことから始めるのです。
その前提に経つと、選択肢が変わります。
「気持ちが冷める事が前提」がゆえに
・”熱を補充”し続けられる仕組みを考える
(=応援し合えるコミュニティに所属する)
あるいは、
・熱があろうがなかろうが、
「やるしかない環境」に自分を追い込む
ということを、「仕組み」として
設けようとする発想になれるのです。
どうせ、
(湯上がり効果でテンションは下がるんだ。
でも続けるようにしよう)
という冷静な自分を持つこと。
■昨日、メルマガの読者の方から、
あるご感想・メッセージを頂きました。
”内省”が大事というメルマガの内容に対して、
こんな言葉でした。
「私は、自分に対して、
次のように言い聞かせています。
『一時的はインチキ』
セミナーをきいて「いいなぁ」と思うだけでは
2日もたてば、80%は忘れてしまいます」
、、、
そんな言葉でした。
本当に、そうなのです。
”一時期はインチキ”。
ちょっと厳しいかもしれませんが、
一時的に盛り上がっても、
それは本物でもなんでもない。
言葉でなく、行動でしか、
本当かどうかは示すことができない。
それが真実なのでしょう。
ゆえに、そのことを重々認識した上で、
何も言わなかったとしても、
「粛々とやり続けること」
をコミットした瞬間から、
物語は始まるのだと思います。
すなわち、
【「飲みの席でのアツい宣言」からの卒業で、
”成長の螺旋階段”を登り始めることができる】
のではないか、
そのように思う次第です。
自戒を込めて。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今週も皆さまにとって、素晴らしい1日になりますように。
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<本日の名言>
何も咲かない寒い日は
下へ下へと根を伸ばせ
やがて大きな花が咲く
高橋尚子
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