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1764号 2018年12月16日

今週の一冊『最高のリーダーほど教えない ―部下が自ら成長する「気づき」のマネジメント』

(本日のお話 1635字/読了時間2分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、終日企業研修でした。

会社の未来を作る次世代リーダーの方々に、

”自分の人生のミッションを考える”

ということを、ひたすら内省をして頂き行っていただく、
というワークショップを実施いたしました。

「ミッション」のような抽象的な問いを、
真剣に考えることは大変で、思考体力を使うことです。

しかしながら、昨日の研修で
皆様が集中して取り組んでいただけた様子であったのが、
たいへん嬉しく思いました。

(改めてご参加頂いた皆様、ありがとうございました!)



さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。

今週の一冊は、

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『最高のリーダーほど教えない ―部下が自ら成長する「気づき」のマネジメント』

(著:鮎川詢裕子)


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です。


■最近、
「1on1」や「傾聴」という言葉が、

”リーダーの必須スキル”

としてよく取り上げられています。


しかし、確かに考えてみれば
私達は成長して「大人」になると、

”自分で考え、自分で動く”

ほうが、
能動的、主体的に動けるもの。


小学校の体育の授業のように、
(今はどうかわかりませんが)

「起立!気をつけ!」
「トラック3周走れ!」

のような、”指示・命令”に統率されて、
嬉しいか、気持ちよく感じるか、やる気になるか、
と問われれば、多くの方が、

「NO」

と答えるのではないでしょうか。



■確かに、新入社員など、

本当に、右も左もわからない、いわゆる、
「組織のルール」がわからないとき、

与えたタスクを全然こなせない、
「信頼度が極めて低い」状態であれば、
一定の指示は必要でしょう。

しかし、基本スタンスは、


”本人が考え、出来るように導くもの”


というのが、今の時代、
求められるリーダーのスタンスである、

私はそう、強く思います。

人は、「やらされ仕事」で
いい仕事など、できはしないのです。



■元々、「教育(educate)」の語源とは、

”引き出す”

という意味だったそう。


それが、「今週の一冊」の本のテーマでもある、


『「教える」ではなく、「気付き」を与える』


というアプローチです。
 


しばしば言われますが
「伝える」と「伝わる」は全く違うものです。


よくありがちな、

「前も言ったのに、なんでやらないんだ」
「これ、何度も言ってるだろう」

というのは、

”「伝えた」ら、人は動くもの”

という、大いなる勘違い、
幻想から生まれています。

口に出して「伝えて」も、
本人が、自分の頭で、心で納得しなければ
「伝わって」はいない。


その場で、上司・部下の関係性から、
「はい」と言った(言わされた)としても、

本心で腹落ちしていなければ、
最低限のことはやっても、
能動的には動けない、

それが人というものなのでしょう。


そして、それには、

・上司と部下の「信頼」

・部下に気づかせる「適切な問い」

・相手に気づかせようとる「リーダーのあり方」

などが、複合的に必要となってきます。


■そして、今週ご紹介の、

『最高のリーダーほど教えない
  ―部下が自ら成長する「気づき」のマネジメント』

では、


『部下に「気づき」を与える』


ための、

・心の持ち方

・具体的な質問の例(特にココが良いです)

・1on1の進め方の実践的な手法


などを、
読んでそのとおりにやれば出来るように、
詳細に書き記してくれている、

そんな本でございます。


ちなみに、代田ネスが、
著者の鮎川さんは私の知り合いでもありますが、

彼女は5000人以上のリーダーにコーチングをして、
そして結果を出してきた百戦錬磨のプロです。

その中で編み出してきた
”実践的なやり方”なので、
そういった意味でも、説得力があります。


■と、いうことで、

「部下の力を引き出したいけど、
 どうやったらいいかわからない、、、」

と思う管理職、リーダーの皆様、
特にぜひ読んで頂きたいと思います。


平易な言葉で、原則的な話が、

「シンプルかつ具体的」

に書かれているので、
実際に活用しやすいかと思います。

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<今週の一冊>


『最高のリーダーほど教えない
  ―部下が自ら成長する「気づき」のマネジメント』

(著:鮎川詢裕子)



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