今週の一冊『営業の鬼100則』
(本日のお話 2059字/読了時間2分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は、
『ストレングス・ファインダーワークショップ(基本編)』
の実施でした。
3連休の初日の朝から、
25名の方にご参加いただきましたが、
皆様、本当に前向きに、集中して取り組んでいただき、
私自身が非常にエネルギーをもらった1日でした。
改めて、ワークショップ(をやること)の楽しさに、
心震えた1日でございました。
改めてご参加頂いた皆さま、
本当にありがとうございました!
ストレングス・ファインダーについても、
またバージョンアップさせて、
新年も行ってまいりたいと思います。
引き続き、よろしくお願いいたします。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
今週の一冊のコーナー。
今週の一冊は、
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『営業の鬼100則』
(著:早川 勝)
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です。
■「営業」というのは、非常に深い世界である、
10数年関わり、
改めてそのように感じます。
*
私自身、前々職のリクルートの代理店にて、
「求人広告の営業」をしていたときから、
フランクリンコヴィーの「研修コンテンツの営業」まで、
一応、それなりの営業経験をしてきた、
そして、上位に入れる成果は残してきた、
という自負はあります。
*
しかしながら、それでもなお、
「営業の世界とは深く、広いものである」
という感覚は、時を経て増すばかりです。
■そして、改めて「営業」について思うこと。
それは、
”営業とは「生き様」を晒すこと”
ではなかろうか、
そう感じているのです。
結局、「営業」とは突き詰めると、
人の”心と心”のやりとりです。
・アポイントを取るとき、
・関係をお互いに深めるとき、
・提案をするとき、
・クロージングをするとき。
そこには、必ず自分も、お客様も
「それぞれ気持ち」
が交錯したり、避けあったり、
時にぶつかり合ったり、、、
そんな”心のやりとり”が発生します。
そして、「人の心」というのは、
非常に繊細なもの。
ですから、お客様の目からみてその「営業」が、
・本気で、商品を愛しているのか
・本当に、自分(お客様)のことを思って語ってくれているのか
・「誇り」を持って仕事をしているのか
・信頼できる、プロフェッショナルなのか
・これから一緒に、気持ちよく仕事ができるのか
、、、
そんな”疑問”や”不安”が、
お客様の頭の中をよぎるのです。
*
そして、それらの「心」に、
敢えて晒されたり、見透かされたり、
判断されたり、信頼されたりするのが、
”「営業」という存在の宿命”
であるし、
それらを乗り越えるのが、
”「営業」の役割であり、価値”
ではなかろうか、
そんなことを感じています。
■そんな”深いテーマ”ですから、
世の中に「営業本」はたくさんあります。
そして、面白いものもたくさんあります。
そして、今週オススメの
『営業の鬼百則』。
この本は、私の友人でもあり、
かつて、某生命保険で「伝説のマネージャー」と呼ばれた
早川勝氏の著作です。
早川氏と実際に話をしていて感じるのが、
「1日1日を全力で生きている」
「本気で仕事を楽しんで生きている」
そして、
「成果を出し続けている」
ということを、
お会いするたびに感じさせられる、
エネルギー溢れる方です。
今回の本は、そんな氏が、
『営業で結果を残してきた技術/習慣/精神』
を「100則」として、まとめたもの。
■2ページに約1つの項目が書かれていますが、
一つ一つがシンプルですが、深い。
例えば、
・『インパクトのある「自己開示」で道を開け』
・『お客様に好かれるまで「好き」になれ』
・『「売れている営業マン」を演じきれ』
・『全てのセールスプロセスで「クロージング」せよ』
、、、
というような項目。
これらは、私自身、営業の経験の中で、
「絶対的に大事だな」
と思っていたことを、
シンプルに言葉にしてもらった感覚です。
それは、いろんなセールス本を読みつつ学んだり、
試したりして、成果があったなと感じたことは、
やっぱり「原則」なのだと思います。
その内容は、
「売ってきた営業」の方であれば
「わかる!」となるでしょうし、
「駆け出しの営業」であれば、
”売れる営業”の思考・行動パターンを知る、
一つの指南書になる、
そのように思います。
■かつ、実は一番よいところ。
それは、
『営業の鬼百則』
というタイトル。
副題には、
~甘えを捨て、自分を律し、技を極めろ!~
とあります。
ここが、本当に本質だと思います。
今、耳あたりのよい本が多いですが、
「営業にウルトラCなどない」
のです。
結局、冒頭にもお伝えしたとおり、
【営業とは”自分の生き様”を晒すこと】
なのです。
何をやっても、多くの場合、
見透かされるのです。
だからこそ、
・誇りと勇気を持ち、
・言葉に”心”のせるスキルを覚え、
・お客様の心と心を通わせるプロセスを歩み続ける、
それが、「営業」ではなかろうか、
そんなことを、この
「鬼になれ」
というタイトルから、改めて思わされます。
■まだまだ私も修行中の身ですが、
己を律していく大切さを、改めて感じます。
小難しくなく、サラリと読める本です。
個人的には営業に携わる、
若手・中堅の営業の方
にオススメしたいと思います。
1則→100則に連れて、だんだんと
「スキル(技術)」よりの話から、
「スピリッツ(鬼魂)」の話になりますが、
きっと、それが早川氏の本心なのでしょう。
「スピリッツ(魂)」
(=甘えるな、自分に負けるな、
覚悟を持て、慰め合うな、絶対あきらめるな)
、、、
厳しいようですが、
結局、技術も知識も、
全ては「心」から生まれるもの。
そのことを、忘れないようにしたいものです。
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<今週の一冊>
『営業の鬼100則』
(著:早川 勝)
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