メールマガジン バックナンバー

1773号 2018年12月25日

「コミュニケーション能力」を劇的に高める3つのスキル(後編)

(本日のお話 3102字/読了時間3分)


■メリークリスマス。紀藤です。

昨日は、「リベラルアーツを探求する」ワークショップの、
プログラム作成などでした。

また、その他、関連図書をひたすら読書。
ふと思えば、クリスマスイブが終わっていましたが、
これはこれでよい1日でした。



さて、本日のお話です。

昨日は、
”「コミュニケーション能力」を劇的に高める3つのスキル(前篇)”
というテーマでお伝えいたしました。

本日も続けます。

タイトルは


【「コミュニケーション能力」を劇的に高める3つのスキル(後編)】


それでは、どうぞ。


■昨日のお話の復習ですが、

「伝わらない理由」

として以下の3つがある、
という話をいたしました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<相手に伝わらない理由>

1,「テーマ(何の話か)」がわからない
2,「ボキャブラリー」が貧困である
3,「例えば」の話ができない

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

昨日は、「1」「2」をお伝えしましたが、
本日は続きの

『3,「例えば」の話ができない』

からお伝えしたいと思います。


■「例えば」というキーワード。

「相手に伝える」という意味で、
ものすごくパワフルな、

”キラーフレーズ”

であると思います。

ぶっちゃけ、これさえ上手に使えれば、
「あの人、話がわかりやすい!」となること、
間違いない、とさえ思います。


■あるコンサルティング会社で働く、
”理論的で話のわかりやすい友人”が、こんな話を教えてくれました。


そのコンサルティング会社は

「コンサルタントの採用面接のとき、必ずチェックするポイント」

がある、というのです。

そのチェックポイントとは、

『「抽象的な話」と「具体的な話」をセットで話せるかどうか』

であるとのこと。



「抽象的な話」だけで、
その事に関する「具体的な話」が出来ない場合、
フワフワした、雲を掴むようなイメージしか、相手に伝えることができません。

「抽象的な話」は解釈の幅が広すぎる。
ゆえに、相手に「自分の意図」が、明確に伝わらない。

それを、『具体的な話』(=「例えば…」)に
すぐに置き換えられるかどうか。

この「思考力」が、コンサルタント(話のわかりやすい人)であるために、
ものすごく重要だというのです。


■例えですが、

”「抽象的な話」を「具体的な話」に置き換える”
とは以下のようなイメージです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<抽象的な話>「些細なことで、生産性は高まるもの」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

このテーマを、相手に伝えたいとします。

上記のテーマだけだと、ちょっと話が大きく、
どんな意図なのかを解釈する余地がありすぎます。

これを、”具体的な話”として、
こちらが何を言いたいのか、を伝えるのです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<具体的な話> 「鼻毛カッター」の事例

「例えば、『些細なことで生産性を高める』の、
 具体的な例があります。

 それが、「鼻毛カッター」です。

 「鼻毛カット」というのは、重要な外見のメンテナンスです。
 しかし、ハサミで切っているとどうしても時間がかかる。
 場合によると10分くらいかかるでしょう。

 それを2週間に1回やるとすると、1年間52週間、
 2週に1度で、1年間に約260分鼻毛カットをしている。
 生産性のムダです。

 しかし「小さな工夫」で「鼻毛カッターを使う」のです。

 すると、鼻毛カッターにより、
 10分の作業がわずか30秒で終わります。
 すると1年間でかかる「鼻毛カット」の時間は、「わずか13分」に圧縮されます。

 『些細なこと』かもしれませんが、
 こういったことがいくつも積み重なって
 「生産性は高まる」、そう感じるのです。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

…と伝えたとすると。

おそらく、前半の、

「些細なことで、生産性は高まる」(抽象的な話)

だけ伝えるより、格段にわかりやすかったと思うのです。
より、こちらの「伝えたいこと」が、臨場感を持って伝わったと思うのです。

それは、

『「鼻毛カッター」の事例』(具体的な話)

が、伝えたいメッセージを強化したからです。

(まあ、「鼻毛カッター」という事例が
 適切かどうかは置いておきますが…汗)



■と、昨日の話を含めて、色々話が拡がりましたが、
このような、昨日の話を含めた三つの「伝わらない理由」。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<相手に伝わらない理由>

1,「テーマ(何の話か)」がわからない
2,「ボキャブラリー」が貧困である
3,「例えば」の話ができない

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

これを解決することが大事です。

そのことにより、

「伝わりやすいコミュニケーション」

が実現できる、そのように思うのです。


■しかしながらこの三つのスキル。

言葉にするのは簡単ですが、
なんだかんだで難しい。


出来るようになるためには、
「スポーツ」と同じように訓練が必要なのでしょう。

腕立てふせで腕の「筋力」を鍛えるように、
何度も繰り返して「思考筋力」を鍛えるのです。



では、「具体的に」どうしたらよいのか?

そのために、強くお勧めしたい

『コミュニケーション力を高める習慣』

があるのです。


それは、



【ブログ/メルマガを書くこと】



です。

本当に、これに勝る、
「コミュニケーションを高める習慣はない」
と私は確信しています。


■ポイントは、

”「日記」ではなく、「ブログ/メルマガ」”

であることです。

「日記」は素晴らしい習慣です。

しかし、こと

・「コミュニケーション力」を高めたい
・「伝える力」を伸ばしたい、

と願うならば。


”自分の中だけが分かる話”である日記と、
”人が読んでわかるかどうか”/伝わるかどうか”という「ブログ/メルマガ」の違いは
かなり大きいのです。

世に自分の考えを公開すると、

”「伝わりやすい表現」を意識せざるを得なくなる”

のです。

それをもし、繰り返す習慣にできたとすると、
「伝わりやすい文章を書こう」と思い続けます。

すると、上記の「伝わらない理由」を克服する3つのスキルについて
『思考筋力』が横断的に鍛えられるのです。

すなわち、
--------------------------
<コミュニケーション力を劇的に高める3つのスキル>

1,「テーマ」を最初に伝える
2,「言葉の幅」を広げる
3,「例えば」を使う

--------------------------

これらのことを、使い、
自分の血肉にする訓練ができる、ということ。

そして、これらの思考筋を自然に使う「練習」ができ、
慣れてきた頃には、格段に「伝える力」が身についているはず。

そう、思っています。

■私自身、
このメルマガを1700回以上繰り返す中で、
今日ご紹介した「三つの点」がコア中のコアと感じます。

そして、それを「メルマガ/ブログの習慣」で
日々鍛えると、その進捗は亀のように見えても、
確実に進歩していくのです。

結局、日々の積み重ね。

たった3つのスキルです。

1,「テーマ」を最初に伝える
2,「言葉の幅」を広げる
3,「例えば」を使う

これらを愚直に身につけるだけで、

”「コミュニケーション力」は磨かれていくものである”

そのように、強く、強く思います。


もし「コミュニケーション」に課題を感じている方がいらっしゃれば、
ぜひ、1週間に1度でも、

【ブログ/メルマガを書くこと】

をお勧めいたします。

なんだか「メルマガ/ブログを書きましょう」
みたいな話になってしまいましたが、

--------------------------
【「コミュニケーション能力」を劇的に高める3つのスキル】

1,「テーマ」を最初に伝える
2,「言葉の幅」を広げる
3,「例えば」の話を多用する

--------------------------

というお話でした。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日も皆様にとって、良い1日となりますように。

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<本日の名言>

手に入れる価値があると判断したら、
私はそれを手に入れるまで何度も何度も挑戦する。

トーマス・エジソン
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