「ストーリー学習」は、”記憶力”と”伝える力”を劇的に向上させる
(本日のお話 2545字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
年末年始は、歴史のお勉強。
昨日は、妻の高校時代の
「世界史の資料集」を見ながら、
・フランス王国の歴史
・スペインの歴史
・ヒンドゥー教の歴史
・タバコの歴史
などを見て、面白いなあ、と唸っておりました。
当時は全く気づかなかったのですが、
学校の歴史の教科書は、結構うまく出来ているんだな、
(モノによるでしょうが)
と感動しました。
見るときが変わると、
感じ方も変わるものです。
*
さて、本日のお話です。
今、ひたすら歴史のまとめ、をしていますが、
おそらくやっていることは
「世界史の勉強」
であり、高校の受験のときと、
さほど変わっていません。
しかし、間違いなく、
学生時代の当時よりも、
”記憶の定着”
”感情を伴った深い理解”
ができている、そのようにも感じるのです。
今日は、そんな「歴史の勉強」を通じて学んだことについて、
皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「ストーリー学習」は、”記憶力”と”伝える力”を劇的に向上させる】
それでは、どうぞ。
■”歴史”は英語で「History」。
歴史とは勝者のストーリー。
だから「His Story」と言うこともできる。
そんな説明が何かの本で書いてあり、
妙に納得した記憶があります。
そして、今歴史の勉強をしつつ、この
「ストーリーが持つ力」
を強烈に感じています。
*
私の話になりますが、私自身は学生時代、
「歴史」は苦手な科目で、
興味もなければ、暗記も得意ではなく、
できるだけ避けたい勉強の一つでした。
しかし当時、
歴史がものすごく得意な友人は、
”背景にある「ストーリー」が面白いんだよ”
と言っていたことを覚えています。
・なぜ、2人は戦うことになったのか?
・なぜ、暴動が起きたのか?
・なぜ、社会主義が始まったのか?
・なぜ、王様はギロチンになったのか?
など、
”表面では見えない、深い部分”
”教科書では書ききれない、本当の事情”
に興味を持って探求すると、
全ての出来事が数珠つなぎのように見える、
その「ストーリー」が面白いんだ、
、、、
そんな話をしていたように思います。
■少し話が飛ぶのですが、
2年前、私が受講した、
「速読ワークショップ(2日間)」
があります。
ここでも「ストーリー」の話が出てきました。
ちなみに、この速読ワークショップ。
言葉の通り、参加するだけで、
「劇的に本を読むのが早くなる」という、
夢のようなワークショップです。
*
では、このワークショップで、
どのようなトレーニングをしたのか、というと、
・空間認識能力の訓練(絵を逆さまに書く)
・眼球運動の訓練(目を早く動かす/視野角を拡げる)
・文字を写真として捉える訓練
・「記憶術」の訓練
などでした。
そして、お伝えしたいのが、
最後の「記憶術の訓練」というもの。
これは、全参加者50人が
(おばあちゃん、おじいちゃんもいます)、
『次の日までに、単語を100コ覚えてくる』
という、なんともハードルが高い宿題が出されるのです。
「いや、絶対ムリ、、、」という空気が、
当然ながら漂います。
しかしながら講師は、
「今まで失敗した人はいない!大丈夫」
と自信を持って言い放ちます。
■そこで彼が教えてくれた
「秘伝の”記憶術”の方法」というのが、
『単語を「ストーリー」にして覚える』
というものでした。
*
例えば、
・みかん
・新幹線
・いす
・手帳
という「単語の羅列」があったとします。
この単語を強引に「ストーリー化」してみる。
これは何でもいいのですが、
例として、こんなストーリーを作ってみるのです。
・巨大な『みかん』が線路においてある。
・その「みかん」を猛スピードで走ってきた『新幹線』が突き破って走り去り、駅に停車する。
・新幹線が停車した駅のホームが、教室の『いす』の上(!)だった、
・停車した「新幹線」は車掌が『手帳』で発車時刻を確認して、走り出した。
、、、
みたいな。
おそらく、作った私以外、
「なんじゃそりゃ」という、
謎でしかないストーリーでしょう。
でも、それでいいのです。
馬鹿らしいのですがやってみると、
ものすごく記憶に残るのです。
そして、実際これをやった参加者は、
「全員100個の単語を覚えること」
ができたのです。
■そして、この
・速読の記憶術の話
・高校時代の歴史が得意だった友人の話
は、いずれも、
『「ストーリー」にすると覚えやすい』
という点で、同じことを言っています。
*
「ストーリー化」をやろうとすると、
一見、時間がかかるように感じます。
しかし、不思議なもので、
”急がば回れ”
なのです。
ぶつ切りの、なんの脈絡もない単語、
言葉だけ覚えても、1日経てばすぐに消えてしまいます。
しかし、全部を
”一つのストーリー”として、
意味をもたせてみる。
そうすると、圧倒的に記憶への定着が高まる。
忘れづらくなります。
実際、私がこの年末年始、
「歴史を、ストーリーとして解読しなおす」
ことをしていますが、
忘れづらくなるという体験をしていて、
このことを思い出すとともに、痛感しているのでした。
■そしてこの「ストーリーの力」。
少し概念化すると、これは、
私達が何かしらの結果を出そうとするときの
『”脳の使い方”のバリエーション』
とも言えるのでしょう
同じ行為でも、違う脳の使い方ができると、
「生産性」が高まる、とも言えそうです。
また、一見関係がないように見えても、
あらゆる物事の背景にある「ストーリー」を掴むと、
”言葉の深み”が増したりします。
例えば、もし自分が
「物事を伝える立場(営業、採用担当など)」だったとしたら。
なんとなく”事実の羅列”をいうのではなく、
「ストーリー」として、
・どのようにして、今の会社の出来上がったのか?(会社説明)
・どのようにして、自社の商品が、今の形になっているのか?(商品説明)
・どのようにして、今、自分はこういう考えを持つに至ったのか?(自己紹介)
を理解し、生き生きとした言葉で語れたとすると。
きっと、その言葉には、
ぐっと、深みがましてきて、
人の心を掴むメッセージにもなり得るのでしょう。
■と、いうことで、
”歴史はストーリーをベースに学ぶと面白い”
というお話、そして、
「ストーリー学習」のメリットとして、
1,ストーリーにすると、記憶が定着しやすい
2,ストーリーにすると、言葉に深みが増す
という効能がある、というお話でした。
【「ストーリー学習」は、”記憶力”と”伝える力”を劇的に向上させる 】
ということで、今後の「脳の使い方」として、
覚えていただいて活用いただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も、皆様にとって素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。
新しい目で見ることなのだ。
マルセル・プルースト
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