「どうにでもなれ効果(What's Hell効果)」を乗り越える方法
(本日のお話 1811字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日金曜日は、溜まっていた新聞をひたすら読み漁りつつ、
読書や、研修の企画など。
年末年始の新聞は、平成のまとめとして面白いものが多く、
予期せず「リベラルアーツ探求のワークショップ」のネタになりそうで、
熟読したり、そこから派生して、色々調べたりで、
あっという間に1日が過ぎてしまいました。
こういう知的探求をひたすらできること、
贅沢な時間だな、と噛み締めております。
もうすぐこのお休みが終わってしまうのが残念ですが、
学んだことをアウトプットする1月にしてまいります。
*
さて、本日のお話です。
昨日、上記の活動に加えて、
久しぶりに「10キロのランニング」をしました。
多分、2~3ヶ月ぶりくらいに走った気がします。
本日は、この「ランニング」をしばらく出来なかった理由、
そして、そのことから学ぶ、
”小さな進歩を続けるための工夫”
について学んだことがありましたので、
本日はその内容を皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「どうにでもなれ効果(What's Hell効果)」を乗り越える方法 】。
それでは、どうぞ。
■ランニングをやめてしまった理由。
それは正直、
「どうでもよくなってしまった」
という感覚があったからかもしれません。
「忙しかった」という言い訳。
今は前ほど速く走れなくなっているから、
なんか億劫という感覚。
ムエタイ始めたから、体重増やしたほうが有利だし、、、
という、よくわからない理屈。
、、、
理由は色々あるのですが、
とにかくしばらく走っていませんでした。
でも、ちょっとモヤモヤしています。
■そうすると、そのモヤモヤは、
不思議なことに他のことにも連動します。
「走ってない=体重を増やす時期なのだ」
などといって、体質改善のために、
あまり砂糖や炭水化物を取らないように気をつけていたのに、
気づけば、ワークショップで余ったクッキーやら
チョコレートをドカ食い、、、。
結果、体重がこれまでに記録しなかったほど、
最重量になっていました(7キロ増)。
(年末年始、私と同じようになった方もいるかと、、、汗)
ちなみに、動かないので、肩こりもすごい。
一応ムエタイをちょくちょくやっているものの、
半年~1年前走りまくっていた時の、
”自律しているという自尊心”や、
”肉体の健康さ”
は、確実に以前より目減りしてしまったのでした。
■そんな中、先日、
私と妻の大好きな「メンタリストDaigo」の、
WEBの役に立つ話を見ながら、とある話を学びました。
それが、非常に面白く、参考になる話なのでした。
どういう話かというと、
『どうにでもなれ効果(What's Hell効果)』
という”心理学的な傾向”がある、という話です。
*
先の私の話ですが、端的に言えば、
・ダイエットしようと思っていた
↓
・でも、チョコレートを一個食べてしまった。。。
↓
・失敗だ、自分は意志が弱い。
↓
・ああ、もう一個も二個も一緒だ。(どうにでもなれ)
↓
・気づいたらチョコレートを一箱食べていた。
、、、
という構造になっています。
すなわち、一つ失敗すると、
なし崩し的に自制心が「崩壊」してしまう。
そして、それは「ダイエット」だけでなく、
自分は自制心がないし、、、ということで、
その”崩壊”は、他の領域にも及んでくる。
例えば、
・「部屋の片付け」もしなくなる、
↓
・雑になって、仕事に対しても、ヌケモレが多くなる
↓
・更に自尊心が既存される
というように。
この流れを、
『どうにでもなれ効果(What's Hell効果)』
と呼ぶそうです。
■そして、これを聞いて、
はたと気付かされたのです。
自分のランニングをやらないことと、
チョコレートをやたら食べて太ることは、
こういう理由だったのか、、、と。
そして、同時に気づいたのが、
『これは誰にでも起こりうる「心理学的な傾向」である』
ということでした。
思うのですが、私達は、
「原因が明らかになると、対策が打ちやすくなる」
というものです。
「何が原因かわからない」と、
”意思が弱いからだ”とか、
”自分がダメだからだ”で、
ざっくりと否定して終了してしまいます。
でも、そういうわけではないのです。
つまり、なし崩し的に自制心が崩壊してしまうのは、
”『どうにでもなれ効果(What's Hell効果)』
という心理学的な働き”
と、”認識する”としたら、
闇雲に、「自分の弱さ」のせいにはしなくてよくなるのです。
これをわかっていないと、
「自分は自制心がないからダメなんだ。
チョコ1個食べたし、その後は我慢できずに1箱食べてしまった、、、
いつもそうだ、ああ、なんて弱い自分。」
と闇雲に自分を攻めてしまうだけになるのです。
ただ、
”心理学的な、ヒト全般に働く傾向にすぎない”
にも関わらず。
すなわち、
「原因を明らかにして、自分と分ける」こと。
このことがまず大切だと、
強く思うのです。
■そして、「原因を明確にし、自分と分ける」ことをしたら、
その続きがあります。
それが、”対策”、です。では、
「どうすれば『どうにでもなれ効果』を防げるのか?」
という話。ここが気になるところ。
では、このなし崩し的、
「どうにでもなれ状態」を避けるには、一つ、
『ゆるい長期目標を持つこと』
が重要である、とのこと。
例えば、ゆるい長期目標とは、
「今日、チョコレートを我慢する」(短期)
だけではなく、
「この3ヶ月間で体重を維持する」(長期)
というゆるい目標を持ちましょう、ということ。
今日、チョコ1コ我慢することは難しかった。
でも、体重を維持したい、というような
”『ゆるい長期目標』があることが、もう一つの防波堤になる”
わけです。
それが、対策の一つの工夫。
■その他にも、工夫として
・『「禁止目標」はたてない』
(=「甘いものを我慢する」じゃなく、
「甘いものを食べない日を1日つくる」というイメージ。
「~しない」はパワーがでない。)
・『「失敗した後のリカバリの数を数える」こと』
(=失敗してもOK。それよりも、
もう一度「再開できた」ときを褒め称えてあげる。
それも、一つの進歩としてカウントしてあげる)
などが効果的であるとのこと。
繰り返しますが、
「1,原因を明らかにして」
「2,自分と分けて考えて」
「3,対策を立てる」
これが、自尊心を保ちつつ、
小さな前進をするために、非常に重要なポイントになるのです
■新年、いよいよ来週から、
本格始動する方が増えてくるかと思いますが、
ぜひ、新しい1年を試みるにあたって、
”小さな進歩を尊んであげる1年”
にしていきたいものだな、
そんなことを思う次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も、皆様にとって素晴らしい1日となりますように。
================================
<本日の名言>
困難な何事かを克服するたびに、
私はいつも幸福を感じます。
ベートーヴェン
================================