「営業経験10年」といいつつ、「同じ1年を10回繰り返している」のは黄色信号
(本日のお話 2087字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は4件のアポイント。
また夜は、お世話になっている先輩の経営者の方と会食など。
経営者の方とお話をすると、大変学びになると共に、刺激を受けます。
2年目は、もっともっと、加速させていこう。
そう思った夜でした。
*
またその他、この週末に泊りがけで受講に行く「日本アスペン」という
”リベラルアーツ(哲学)”のワークショップ(2泊3日)があるのですが、
その準備として、ひたすら「古典(夏目漱石、森鴎外、孟子)」などの文章を読んでおります。
今まであまり読んだことがないジャンルでしたが、
意外と面白く、現代と言っていることが変わらないことにも驚きです。
また参加をしましたら感想など、皆様にご共有させていただければと。
*
さて、本日のお話です。
先日、友人とランチをしているときに、
「仕事のやりがい」
という話題で盛り上がりました。
その話の中で、とても大事であり、
この変化が激しい今こそ、意識することが重要だと思う話がありました。
本日はそのお話について、
皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「営業経験10年」といいつつ、「同じ1年を10回繰り返している」のは黄色信号】。
それでは、どうぞ。
■「仕事のやりがい」。
今、”働き方改革”とか、
”社員満足度調査”などで、
かなりポピュラーな言葉になりました。
しかしながら、その源泉は、
人によってまちまちなのでしょう。
世の中は豊かになってきましたが、
働く理由、やりがい、というのは、
・家庭を守るため
・他者に貢献するため
・好きな仲間と働くのが楽しい
・学び、勉強になるのが楽しい
・成長実感があることが何より重要
、、、
等々、色々な要素があるようです。
■しかしながら、友人(30代/自己向上心高め)と
先日話をしていて盛り上がったのは、
”前に進んでいる感”
が「仕事のやりがい」に強く紐づくであろう、
というお話でした。
というのも、
「今は変化が激しい時代」
↓
「変化が激しい中では、自分の市場価値を高めていかないと不安」
↓
「市場価値を高めておかないと、これからの時代生き残れないし、
同時に、”前に進んでる感”がないと楽しくない」
という流れで、やりがいの一つの源とは、
『前に進んでいる感』
にあるよね、そんな話で盛り上がり、
そして大いに納得したのでした。
多分、同じように考える、この世代の人は、
決して少なくないのでは、と思います。
■ちなみに、世界的な調査会社であるギャラップ社で、
17年間、エンゲージメントの調査に関わっている、
マーカス・バッキンガム氏という方がいます。
彼が、
『まず、ルールを破れ ーすぐれたマネージャーはここが違うー』
(著:マーカス・バッキンガム&カート・コフマン)
という本を書いているのですが、
その中に、こんな話がありました。
「働きがい」に関してて書かれた記述です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
”自分自身の狙いは明確だ。
『絶えず、達成感を味わうこと』だ。
それはまるで毎日毎日、最高の自分が要求され、
最高の自分がそれに答えているといった感覚だ。”
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
、、、と。
『絶えず達成感を味わい続ける』
これこそが、「働きがい」に密接に関わる項目である。
そんな話が記載されており、確かに言葉を変えれば、
”前に進んでる感”というのは
『毎日最高の自分が要求され、
最高の自分がそれに答えているという日々』
なのだろう、と思い、
「仕事のやりがい」の一つの答えについて、
考えが深まったのでした。
■これは、人の価値観により、
もちろん大小ばらつきはあることでしょう。
「絶えず達成感を味わう」
ことが、本当に重要な人もいる。
逆に、そこまでではない人もいるでしょう。
それは強制できるものでもないし、
人によりそれぞれです。
しかし、敢えて、一つ言えるとすると、
『もし、何の達成もせず、
「同じ1年を何度も繰り返し続けている」だけならば、
その人の市場価値は下がっていく』
、、、
このことは厳しいようですが、一つの事実である、
そのように思うのです。
というのも、
世の中が、自然と前に前に進む中で、
”自分だけがその場にとどまっている”としたら、
それは相対的に「後退している」ことになります。
そうすると、どうしても、
淘汰の対象にならざるをえない
、、、
それは、厳しいかもしれませんが、
一つ、認識しておく大切なことではないかな、
そう、私は感じるのです。
■そして、そんな文脈も踏まえつつ、もし、
「営業経験10年です」
「この道は、結構長いんですよね」
と言いながらも、実は蓋を開けてみると
・新しい工夫は何もない
・昔のセールストークと同じ
・同じ成功パターンを繰り返すのみ
・同じお客様と、同じようなオペレーション
・効率化、生産性など全く考えていない
・引き継ぎのお客さんでなんとか数字を作っている
というように、
”10年前と、何も変わらないことをしている”
”10年前と、何も変わらない能力である”
としたならば、それは「営業経験10年」ではなくて、
【同じ1年を10回繰り返しているにすぎない】
ことなののでしょう。
そしてそれは、変わりゆく時代に置いて、
生き残るという文脈においては「黄色信号」となるのでしょう。
■結局、私達の「経験や力量」は、
重ねた年月ではないのです。
その期間に、
『どれほどのチャレンジ(=質)を、どれほど(=量)をやったか』
でしかありません。
ソフトバンクの孫正義氏は、
”成長とは、意思決定の数である”
といったと、何かで読みましたが、
まさしくそうなのでしょう。
■「仕事のやりがい」とは、”前に進んでいる感”であり、
”絶えず達成感を味わうこと”というお話をいたしましたが、
そのような
「達成感を感じる日々」
「最高の自分に挑戦し続ける日々」
というのが、一つ、
自分を高め、サバイブしていくためのバロメーターになるのではないか、
そんなことを思います。
そんなに大それたチャレンジではなくともよい。
ただ、少しずつでも、
自らをアップデートしていくことが、
特に重要な時代ではなかろうか、
そう、感じる次第です。
アレクサも、アップデートし続けますしね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も、皆様にとって素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
果実を食べる者は少なくとも、
種子を植えるべきだ。
ヘンリー・デイビット・ソロー
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