今週の一冊『拒絶される恐怖を克服するための100日計画』
(本日のお話 2237字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
この3連休を活用して、
「日本アスペン」という2泊3日の”リベラルアーツ研修”に
参加してまいりました。
濃厚な時間で、かなり多くの学びを得た次第。
何か劇的な変化があったわけではないにせよ、
少し、賢くなった気がしております。
「学び」を価値にできるよう、
このメルマガでもその「学び」をご共有させていただきたいと思いますので、
引き続き、よろしくお願いいたします。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、おすすめの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は、
=========================
『拒絶される恐怖を克服するための100日計画』
(ジア・ジアン, 小西敦子 著)
=========================
です。
■「拒絶されること」。
このことに、恐怖を覚えない人は、
古今東西どこにもいない、
そう、断言できるほど、
「拒絶」
というものは、不快で、
心を傷つける、恐ろしいものである、
そのように思います。
、、、きっと皆様も、
「断られた」
「ノーと言われた」
ことで、今でも胸に残る、
”痛い経験”があるかもしれません。
■さて、この本。
ある男性起業家が、
自分の”夢”を叶えるために、
「拒絶への恐怖」
を克服しようと真剣に考えるところから、
話がスタートします。
一部、本文から引用しつつ、
皆様にご共有させていただきます。
(以下、引用)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
、、、次の拒絶が怖くてしかたなかった。
他の投資家をあたってみたかったが、
また断られて、自分の夢が死んでしまうのではないか……。
そう思うと恐怖心で動けなくなりそうだった。
鏡を見ると、他者の拒絶に対処できないくせに、
野望だけはもっている男がいた。
これまで安全な環境で働いてきて、組織のなかにいることで、
さまざまなリスクから守られていた。
僕は自分を危険にさらすことに慣れていなかったのだ。
もし本当に起業家を目指すのなら、
もろもろの拒絶に、もっとうまく折り合っていかなければならない。
トマス・エジソンや松下幸之助、ビル・ゲイツだったら、
たった4ヶ月でやめようと思っただろうか。
そんなわけはない。
アプリを改善し、投資してくれる人を見つけるために、
あと2ヶ月ある。
同時に拒絶に恐怖を克服し、
断られてもめげずにやっていく方法も、
見つけなければならない。
※引用:『拒絶される恐怖を克服するための100日計画』(ジア・ジアン, 小西敦子 著)
https://www.amazon.co.jp/dp/486410431X/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_N10oCb01FQWHR
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とのこと。
■夢を目指そうと、一念発起して起業。
ビル・ゲイツに憧れて、
チャレンジをしてみた。
しかし、大切な「投資家からの資金調達」に失敗したことで、
”また断れること”に対して、怖くて怖くて、
身動きがとれなくなってしまった、、、
そんなことでは、
当然これからの「起業」もうまく行かない。
、、、
それがこの荒唐無稽な、
『100日間拒絶プロジェクト』
の始めることになったのでした。
■そして、彼はGoogleで、
「どうしたら拒絶が怖くなくなるか?」
と調べ、「拒絶セラピー」というものを見つけました。
そして、この100日間拒絶プロジェクトを思いつき、
しかし、怖いので、強制力を持たせるために、
日々「ブログ」として、
その経緯(=断られるプロセス)を公開し、
「拒絶」への抵抗感をつけていこう、
とするのでした。
ちなみに「拒絶されるであろうお願いごと」の内容は、
・ビルの警備員に借金を申し込む。
・見知らぬ人の家で「庭にバラを植えさせて」と頼む。
・CAに機内アナウンスを代行させてほしいと頼む。
・高級ホテルで無料宿泊をお願いする。
、、、などなど。
なかなか、ユニークです。
■その後も色々あるのですが、
面白いのが、彼が結局、
このプロジェクトが思いのほか、
世界中からの反響が大きくなります。
そしてその中で、想像以上に多くの人が、
「拒絶への恐れ」で悩んでいることを、
著者である彼は知るのでした。
そして、もともと立ち上げる会社の事業を仲間に引き継ぎ、
”「拒絶」を克服するための研究”
に舵を切るのです。
そして、結果、
「拒絶されること」
の研究を重ね、
それこそ、学術的な見地から、
あるいは自分自身の体験からを含め、
”「拒絶」の克服の旅”
を進めて、そして法則を発見するのでした。
■その内容としては、
ぜひ本書をお読みいただければと思いますが、
いくつかご紹介すると、
・「拒絶」の痛みを和らげるのは「ユーモア」
・「拒絶」は、断る相手の状況による
・「拒絶」の理由を、冷静に考える
などなどの、些細だけれども、
しかし納得の行く工夫が挙げられています。
■私達は、やっぱり、
「拒絶」
が怖いものです。
でも、もしこれから人生において
「断られること(拒絶)」に対して、
冷静に対処することができたら。
必要以上に落ち込まず、
次々に断られそうなお願いでも、
チャレンジすることができたとしたら。
当たって砕けろの精神で、
本当に自分がやりたいことをさらけ出しつつ、
何度も挑戦する精神を持てたとしたら。
、、、
それは自らの可能性を拡げる、
きっかけになるであろう、
そのように思います。
ということで、
”「拒絶」という言葉に恐怖を感じて仕方ない”
そんな方がいらっしゃれば、
楽しみつつ、気付きが得られるかと思います。
=========================
<今週の一冊>
『拒絶される恐怖を克服するための100日計画』
(ジア・ジアン, 小西敦子 著)
=========================