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1794号 2019年1月15日

「乗馬は”坐骨”でメッセージを伝える」というお話から学ぶ、リーダーの姿勢

(本日のお話 1884字/読了時間2分半)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は成人の日でしたね。

華やかな新成人の方が街にいて、
ほのぼのとした気がしました。
これからの若者に、大いなる期待を込めつつ。

一方、私は「歴史」の本を読みつつ、
ワークショプの企画など。

夕方からは妻と大ヒット中の
『ボヘミアン・ラプソディ』を観に映画館へ。
さすがのヒット作で、まるでライブのような、
あっという間の2時間でした。

特に世代の方は楽しめる作品だと思います。



さて、本日のお話です。

昨日、ある「乗馬」に精通している方から、
非常に興味深いお話を聞きました。

その話が、仕事にも多いに通ずる話だな、、、
と大変感銘を受けましたので、

本日はその内容について、
皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【「乗馬は”坐骨”でメッセージを伝える」というお話から学ぶ、リーダーの姿勢】。


それでは、どうぞ。


■小さい頃から、乗馬をしていて、
かつてはプロのジョッキーを目指したことがある。

そんなご経験をお持ちの方に、
「馬とのコミュニケーション方法」について、
お話を聞く機会がありました。



私も何度か乗馬をしたことがあるのですが、
不思議なもので、「馬」にはなぜだか

”自分が何を考えているか”
(=怯えている、怖がっている、楽しんでいる、素直でいる)

が伝わるようなのです。

「乗馬」について詳しく語れるほどではないものの、
自身の体験から、乗馬とは不思議な魅力を持つものだな、、、
そう感じた記憶があります。


実際に、そのような”馬との心のやり取り”を通じて、
心が癒やされる、という効果もあるそうで、
「乗馬セラピー」というように、

精神的に傷ついている人、弱っている人、
子供の教育の一環として、
あるいは痴呆等の癒やしの中で
「乗馬」が活用されることもあるそうです。


■さて、話を戻します。

そんな奥深い「乗馬」。

先述の、プロのジョッキーも目指したことがある方が、
「馬とのコミュニケーション方法」について、
こんなことを語っていたのでした。


(以下、聞いたお話を要約いたします)
~~~~~~~~~~~~~~

「”馬”と、どうやって会話をするのか?

 これは、色々方法があるのですが、
 『坐骨』を通じて会話をするんです。

 馬というのは、賢いと言われていても、それでも、
 「人間の3歳位の知能」しかない、と言われています。

 ですから、言葉で言って聞かせても、
 当然、理解できない。

 ではどうするかというと、

 ”本能的に言い聞かせる”

 ことが重要になってきます。」


「その一つが、「坐骨」の立て方。

 乗っている時の姿勢が

 ・堂々としていて、
 ・ぶれない姿勢で
 ・不安がない状態

 であると、馬は安心して、言うことを聞いてくれる。

 しかし逆に、背中が曲がっていたり、
 馬に堂々とまたがれていなかったり、
 小刻みに震えているというように、

 ”おどおどしている”

 と、それが馬に伝わり、
 馬が不安になったり、舐めらたりします。

 だから、乗っている人間の

 『姿勢』

 が馬の調教には大事なんです」

~~~~~~~~~~~~~~

、、、そんなお話なのでした。



■その話を聞いて「なるほどな」と納得すると主に、
これは、「人間」に対しても同じことが言えるな、、、

と思ったのです。


私達人間は、理性的に見えて、
実はかなり”直感的””本能的”に判断しています。

やっぱり、動物の一種なのです。

だから、商品のプレゼンでも、
会議の発表でも、営業シーンでも、なんでも良いのですが、

「同じことを言っても、”妙な説得力”がある」場合と、

「同じことを言っても、なんだか”頼りなく感じる”」

という違いが起こるのでしょう。


■それは、もちろん、
その”語る人”の日頃の”信頼性”もあるのでしょう。

しかし、それと同等、またはそれ以上に、
その人の「身体的な姿勢」、

例えば、

・堂々と、はっきりと話している
・低く、響く声で言い切っている
・胸を張り、自信を持って話している
・目が真剣で、本気さが伝わってくる

、、、

というな「体の使い方」が、
その人が醸し出す「雰囲気」でとなり、
そして差を生み出したりします。

そして、その差を生み出すものが何でできているか、というと、


『立ち居振る舞い』


が、かなり大きな要素を占めている、

これは一つの事実である、
心理学的にもそのように証明されているようです。



・「おどおどしている気持ち”が、馬に「坐骨」で伝わる」ように、

いくら口で流暢に喋ったとしても、


・『自信がないという気持ち”が、聴衆に「姿勢で伝わる」』


ということは、存分に起こり得るのでしょう。


■日本ではあまり語られないようですが、

『フィジカル・プレゼンス』
(=身体的な存在感)

というものが、海外では重要視されているようです。

どれだけいいことを言っても、それが伝わらなければ、
影響力を持つことは、なかなか難しいのでしょう。

そして、誰もが「ここぞという時」という
大事な場面が1つや2つ、起こりうるもの。


そんなときに、自分の伝えたいメッセージを、
相手に届け、そして心を動かすこと。

これはとても重要な『スキル』である、
そのように思うのです。

 
■ということで、

「馬に坐骨でメッセージが伝わる」

ように、


『自分の身体(立ち居振る舞い)から、
 どんなメッセージが伝わっているだろうか』

そんなことを問うてみることも、
一つ重要な視点ではなかろうか、

そのように感じる次第です。



本日のテーマは、

【「乗馬は”坐骨”でメッセージを伝える」というお話から学ぶ、リーダーの姿勢】

というタイトルでしたが、
「リーダーの姿勢」として「精神的な姿勢(=あり方)」もいわずもがな、
同時に、

『肉体的な姿勢』
(=背筋を伸ばす、胸をはる、ハキハキと)

も、特に人前で影響力を持つ人には侮れない、
とても大事なことあろう、と思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今週も皆様にとってよい1日となりますように。

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<本日の名言>

上機嫌は、人が社交界にまというる
最上の装飾具の1つである。

サッカレー

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