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1807号 2019年1月28日

<企業人事交流会のご案内> 世代間ギャップ問題について考えてみる

(本日のお話 2265字/読了時間2分半)


■こんにちは。紀藤です。

昨日、日曜日は読書、ならびにムエタイジムで練習、
その後、ロードバイク10キロの練習でした。

体を使うと、本当に眠りが深くなります。
最高に気持ちが良いですね。
改めて体が資本であることを体感します。

3月10日は久しぶりにフルマラソン(古河はなももマラソン)のレースがあるので、
そこに向けて体重の調整、ならびに練習を開始したいと思います。頑張ります!

*

さて、本日は人事向けのイベントのご案内も兼ねつつ、
とあるテーマについて思うところをお伝えさせていただきたいと思います。

タイトルは、


【<企業人事交流会のご案内> 世代間ギャップ問題について考えてみる 】。


それでは、どうぞ。



■「パラダイム」という言葉があります。

これは、「ものの見方・考え方」という意味を表わす言葉です。
もう少し説明すると、1人1人が持つ

・”価値観”
・”信じている考え方”、
・”自分が無意識にかけているバイアスのメガネ”

と言えます。

そして、この「パラダイム」によって、人は発言し、行動する。
それくらい、パワフルかつ、その人を支配しているモノなのです。

では、そのパラダイムがどのように出来上がるのか?

それは、

『その人が得てきた経験・情報』

によって出来上がる、と言うのです。


■少し余談ですが、この話をするにあたって、
あるエピソードを思い出しました。

先日参加した「日本アスペン研究所」(リベラルアーツの研修)にて、
モデレーターである埼玉大学名誉教授の渋谷先生から、こんなお話を聞いたのです。

「私の見解ですが、、、、
 福澤諭吉が『学問のすすめ』で”まず自分自身が身を立てること”を語りました。
 その背景は、彼自身(福澤諭吉)が、20万石の下級武士で、努力をしてきた方だったこと。
 そんな彼の考えがあって、あの本が出来たのじゃないかな、と思います」

というお話。

何気ない話ではありますが、そのお話を聞いたとき、
頭に浮かんできたことが、先程の「パラダイム」の話でした。

もしかすると福澤諭吉は、

”私は、己の努力で道を切り開いた。
ゆえに、人はかくあるべし(努力し、身を立てよ)”

という「パラダイム」があったのかもしれません。
(注:私の勝手な推測です)

当時300万部も売れた『学問のすすめ』(当時の人口は3000万人ですから、10人に1人が読んだことになります)も、
言ってしまえば、「福沢諭吉のパラダイム」から生まれたと言える、

そんなことも思うわけです。

偉人賢人、一般人、ちょっと偉い人、全て含めて、
誰しもが「パラダイム(それぞれの価値観)」を持っている。

いずれにせよ、このことは間違いありません。


■そして、我々も同じです。

それぞれの、「経験」「情報」によって、
同じ世界に生きているのに、全く異なったメガネをかけ、働き、生活しています。

自分は気づいていないだけで、確実に、「自分のメガネ」で考え、話し、行動しているのです。

*
そして、今の組織の問題も、
この「パラダイム」というメガネをかけると、見えてくるものがあります。

それが、いわゆる「世代間ギャップ問題」です。

急成長の時代を生き抜いた50代、60代。
バブルが崩壊し、苦労してきた40代。
就職氷河期を乗り越えた30代。
ITが当たり前になった20代。

生きてきた「時代背景」が違います。
世の中の「価値観」が違います。
組織での「仕事の仕方」も違います。

あらゆるものが違っています。
環境が違う。すなわち、得てきた「経験」「情報」が違う。
「パラダイム」も、当然、違ってくるのです。

・ベテランと若手の、「仕事観」の違い。
・ベテランと若手の、「お金」に対する考え方の違い。
・ベテランと若手の、「コミュニケーション」の考え方の違い。
・ベテランと若手の、「キャリア」についての考え方の違い。
・ベテランと若手の、「組織」に対しての考え方の違い。
、、、

上げたらキリがありません

それくらい、得てきた「経験」と「情報」が違うから、
当然ながら「価値観」が違って当然なのです。

ですが、その『当たり前』を押し付けあったりするから、おかしなことになるわけです。
(特に上から下に対して、、、)

ゆえに、「世代間のギャップ」の結果としての、離職、採用難、モチベーション低下、パワハラ、、、
諸々の課題を生み出す一つの要因になっているのでしょう。


■そして先日、この「世代間ギャップ」について、
切実な問題を抱えていらっしゃる人事の方とお話をしました。
そして、あるイベントを企画することにいたしました。

人事に関わる人たちが、
「どのように世代間ギャップを考え、取り組むか」について、
皆で知恵を出し合う情報交換会を開くことにいたしました。

・実際、今どんな問題が起こっているのか?
・どのように取り組むと、より良くなるのだろうか?
・人事、マネジメントにできることに何があるのだろうか?

こんなことについて、ざっくばらんに話し合う会です。

*

きっと同じように考えている企業人事の方も、多いはず。

つきましては、以下、イベントのご案内です。
ご興味がある人事の皆様、ぜひご参加いただければと思います。

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**【企業人事交流会 ~世代間ギャップについて知恵を出し合う会~】**

企業が抱える、人事課題、組織課題についての状況を共有しつつ、
皆様の知見を拡げ、縁をつなげ、アイデアを拡げる会です。

今回のテーマは「世代間ギャップ」。

「団塊」「バブル」「ロスジェネ」「ゆとり」「さとり」、、、
多くの価値観が同居する現在の社会において”考え方の違い”が多くの問題の原因になっていると言われます。
その問題について、各社の課題感、取り組み内容、対策のアイデアなどを自由に意見交換をする場です。

<交流会詳細>

■日時:  2月21日(木)15~17時
■場所:  東京都千代田区九段南1丁目5-6 りそな九段ビル5F
■費用:  無料
■定員:  8名
■対象: 企業の人事・人材育成に関わる方

<お申込みはコチラ↓>
https://goo.gl/forms/OXzQe1rGTGIfsZKn2

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お互いの知見を学び合い、
ご縁を拡げていくことを目的とした会です。
「三人集まれば文殊の知恵」というように、よい知見が集まればと思います。

そして、「自分自身のパラダイム」に気づき、
70歳まで働くことが当たり前になりそうな昨今、
「世代間ギャップ」について全員が考える必要があるだろうな、

そのようなことも、改めて感じた次第。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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<本日の名言>

人付き合いがうまいというのは、
人を許せるということだ。

ロバート・フロスト
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