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1822号 2019年2月12日

「何かが足りない」中で戦うことで、新たな能力の解放が起こる

(本日のお話 2556字/読了時間4分半)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は朝から久しぶりに6キロのランニング。
また姉が我が家に遊びに来て、私の仕事のお手伝いの相談をしておりました。
その他、研修の企画、まとめなど。



さて、本日のお話です。

先日読んでいた本に、「チャレンジすることの大切さ」について、とある文章が書かれていました。
見る人にとっては至極当たり前の話なのですが、
非常に共感を覚え、改めて気付かされましたので、
本日はそのお話について、皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【「何かが足りない」中で戦うことで、新たな能力の解放が起こる】


それでは、どうぞ。


■先日読んだ本で、

『目標管理の教科書』(五十嵐英憲 (著))
https://www.amazon.co.jp/dp/4478017999/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_i.FyCb6C787PG

という本があります。

この本は、「MBO」のプロとして、
その道を数十年歩いてきた五十嵐氏が、

「MBOの正しい使い方」
(=元々人事評価に使うものではない、という話など)

について語られている本です。

先日ご本人とお話させていただく機会があり、
読んだところ、大変勉強になったのでした。


■その中の一節で、

「チャレンジングな目標を立てること」

の重要性が書かれているのですが、
その一節に、大変納得したのでした。

以下、引用いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

普通の人間は、恵まれた環境にいるときよりも、
何かが多少不足している環境の方が知恵を出しやすいと言われている。

(中略)

仕事も同様で、経営資源にゆとりがある状況では、なかなか仕事の見直しは進まない。
ルーチンワークに従事している人たちの、
「毎年、代わり映えのしない目標しか立てられない」という
ボヤキとも諦めともつかぬ言葉を時々耳にする。

おそらく、彼らの職場のほとんどは資源不足とは無縁であろう。
ゆえに、彼らは従来と同じ方法で定常業務を淡々とこなしている。

このマンネリを打破するには、”新たな仕事条件の設定”が必要だ。

引用:『目標管理の教科書』より
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

とのこと。


■「不足している環境の方が知恵を出しやすい」。

この部分、本当にそうだよな、と思うのです。

ふと思い出したのですが、
学生時代にバスケやサッカーなどチームスポーツをしていたとき、

”誰かが退場する”
”1人いなくなる”

という状況でプレーしたことを思い出しました。

この状況では、1人が担う役割も多くなり、
より多く走らないといけないし、より多くの視点をもたなければなりません。

でも、不思議なもので、その「一人退場したピンチ」だからこそ、
一人ひとりが気合を入れて戦うことで意外と善戦できたり、
結果はどうであれ「自分の能力の伸長」を感じたりすることがあったよな、

と思い出しました。



これは「資源の不足によって知恵がでた」という状態なのでしょう。
組織であろうが、個人であろうが、


【「何かが足りない中で戦う」からこそ、「新たな能力の解放」が発動される】


これは、1つの事実だと思うのです。


■「不足している状況」はプレッシャーフルだ、思う方もいるかも知れません。

しかしながら、私が思う一番つらいことは、
「希望がない」ことだと思うのです。

上記の引用文にも合った、

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ルーチンワークに従事している人たちの、
「毎年、代わり映えのしない目標しか立てられない」という
ボヤキとも諦めともつかぬ言葉を時々耳にする。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

という状況。

現状何をしても変わらない、将来に希望を持てない、
何か新しいことをする気も起きない、という状況。

そしてただただ、逓減(少しずつ減少していく)と感じている、、、
この環境こそが、つらい状況ではないだろうか、、、

私はそのように思うのですが、皆様はいかがでしょうか?


■人は、「日々達成感を感じたい生き物」だと言われます。

だから、自分が壊れるほど負荷をかける必要はなくとも、
仕事でも「日銭業務」(=日々のルーチンワーク)だけではなく、

”「日銭業務」+『未来に繋がる戦略的チャレンジ』”

を組み込むことが、日々に張り合いや希望をもたらしてくれると思います。

それは、仕事だけでなく、
私達の人生全般でもそうかもしれません。

日々の日常生活に加えて、少しだけ負荷をかけ、
自分の『未来に繋がる戦略的チャレンジ』をする。

例えば、運動をしたり、読書で知性を高める、人間関係の輪を拡げる、深める。
それも1つの「戦略的チャレンジ」による負荷でしょう。

ということで、チャレンジングな目標を持ち、
敢えて、足りない状況をぜひ、意図的に作りましょう。

【「何かが足りない中で戦う」からこそ、「新たな能力の解放」が起こる】

ものです。

そしてその状況を、楽しんでまいりましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆様にとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

自分の限界を認めることで、
初めてその限界を超えることができる。

ブレンダン・フランシス
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