メールマガジン バックナンバー

1861号 2019年3月23日

『自分の小さな箱から脱出する方法』のワークショップで学んだ、”「自分認識」をすることから、問題解決が始まる”という話

(本日のお話 2443字/読了時間分)


■こんにちは。紀藤です。

今週、木~金曜日で、世界150万部の不朽の名作、

『自分の小さな箱から脱出する方法』
https://www.amazon.co.jp/dp/4479791779/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_Q1CLCbEXPK9RB

の書籍で知られるワークショップ研修に参加してきました。

内容をまとめて見ると
「人間関係に起因するあらゆる課題を解決するあり方の研修」、
とでも言えるのでしょうが、色々と考えることが多く
非常に多くの気づきをいただいた二日間。

世の中には、本当に多くの学びがあるな、
と改めて感じた次第です。

得た学びを、皆様にも還元できるように、
しっかり消化していきたいと思います。



さて、本日の話です。

早速ですが、今回学んだワークショップの中から、
特に強く感じた気づきについて、皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは


【『自分の小さな箱から脱出する方法』のワークショップで学んだ、
 ”「自分認識」をすることから、問題解決が始まる”という話】


それでは、どうぞ。


■先日のワークショップ。

『自分の小さな箱から脱出する方法』の書籍でも紹介されている、
重要かつ、根幹となる考え方があります。


それが、自分自身のあり方が


”「内向き」か、「外向き」か”


というお話。


少し解説させて頂くと、
「内向き」と言うのは、興味・関心・意識が、
”自分にしか向いていない”という状態を指します。

自分の目標、ニーズ、課題。
それが何よりも重要で(むしろそれしか大事じゃない)、
よってその周りにいる人たちの目標、ニーズ、課題を見ておらず、
ある意味、無視している状態、と言えます。


対して「外向き」と言うのは、
自分の”目標、ニーズ、課題”と同じように、
他の人にも”目標、ニース、課題”があると認識しており、

自分と同じように、
他の人のことを考えている状態を指します。


■もう少し突っ込んで考えてみると、
「内向き」は自分のことしか興味がないわけです。

ゆえに、ちょっと乱暴に言えば、
周りの人たちは、自分の目標・ニーズ・課題における、

・「役に立つ道具」、あるいは
・「邪魔になる障害物」、あるいは
・「どちらでもない無関心なもの」

のどれかに分類されるのです。ゆえに、

”「内向き」状態は、他の人をモノとして扱っている”

ともいえます。


■でもこの状態、意外と私達陥ってしまったりするのです。

例えば、想像していただきたいですが、朝の通勤ラッシュ。

ものすごく混雑している、満員電車。
イライラして、ぶつかると睨みつけちゃったりします。

でも確かに、そこにいる一人一人は、
自分と同じように家族があり、仕事があり、
そして色々な悩みを抱えていているはず。

責任もあれば、それぞれ今日の事情も、
やるべきことも、プレッシャーもあり、
その中で電車に揺られているかもしれない。。。


でも、自分に余裕がなくなっていると、その当たり前の

「他の人も”人”である」

ことを、つい忘れがちでないだろうか、
ただの「障害物」みたいに思ってしまってはいないだろうか、

、、、そんなことを考えさせられたのでした。


■もちろん、私たちは聖人君子ではないので、
365日24時間、常に「外向き」とはいかないでしょう。

余裕が無いとやっぱり「内向き」になってしまいます。

しかしながら、自分が「内向き」である状態を、

”「今、内向きになっているな」と「自己認識」できているか”

これが重要だと思うのです。

今自分は、誰かをモノとして扱ってはいまいか。
便利な道具として、邪魔なものとして、無関心なものとして、
みなしてはいないだろうか。

「自分は内向きか外向きか」。

そのことを『自己認識』しなければ、
問題を問題と認識できていないわけですから、
その状態から抜け出すこともできないわけです。


■別に「内向き」だっていい。

別に「自己認識」できてなくても、それで構わない、
ともし仮に思ったとしても、やっぱり健全じゃない状態は、
悪い結果を導き出します。

「内向き」は、独りよがり、とも言えるので、
結果的に問題が起こることになります。


具体的に言えば、

”周りの人に(モノとして扱ってくる人だと)気づかれ、
 そして人が離れていく”

のです。

不思議なもので、人は、

”自分のことをツールとしてみてくる人を、
 なんとなく見抜けてしまうもの”

です。

ゆえに、最初は騙し騙しできていても、だんだんと

・使われている
・道具として使われている
・いいように利用されている
・あの人にとって私はどうでもいい存在だろう

と思われるようになっていき、
最終的には「内向き」だった人は孤独になってゆくのです。

そして、もし意図せずそうなったらな、
やっぱりとても残念なこと。


■では、どうすれば良いのか。


そのためには、繰り返しになりますが、


【「自己認識」すること】、


このことにつきます。


もし望むような成果が出ていないのであれば、
あるいは、小さな痛みを抱えているのであれば、

・自分は、何か間違った方に行ってはいまいか
・今の状態は、中長期的に見て、健全なのか
・このままでいて、本当に良いのだろうか
・何か自分に原因がなかろうか

そんな疑問を持ち、自分自身に疑問符を投げかけること。

そして、今回のケースでいえば


『「内向き」か、「外向き」か』


というような”適切な言葉と問い”を投げかけ、
自分に問うてみることなのです。


そうすると、問題に向き合いたくなくとも、
認めたくなくても、その違和感で気づけたりするのです。
(受け入れられるかどうかは、また別の問題ですが)


そして、そのためには、

”「自己認識」をするためのツール(=言葉や思考フレーム)”

があることで、自己認識は加速されます。


人類の同じ悩みを持ってきた人たちの知見が「学びの体系」です。

今回のワークショップも、
長年選ばれ、生き残ってきたものということというのは、
「人類の知見」なのです。

そのツールを持ち、自らを照らし合わした時、
ズレていないかどうかを確認できるようになるわけです。


ゆえに、そういった意味で、
課題や目標を達成する上で、最短距離を走るために、
あるいは泥沼に入らないために、やっぱり「学び」が大事になるのだろうな、

そんなことを改めて思った次第です。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

================================
<本日の名言>

我々はつねに自分自身に問わなければならない。
もしみんながそうしたら、どんなことになるだろうと。

サルトル

===============================

***

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す