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1864号 2019年3月26日

世界最強のコーチから学んだ、人を教え導くための「最も大切なあり方」とは

(本日のお話 2556字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、2件のアポイント。
並びに昼からは、元フットサル日本代表監督のミゲル・ロドリゴ氏の講演を聞きに行ってきました。

また夕方からは、社内の懇親会の参加、
その後は、個別コンサルティングの実施など。



また、昨日企業人事交流会のご案内を改めていたしましたが、
お申込みいただきました皆さま、ありがとうございました!

事業部長から役員クラスを始め、色々な幅の方がお集まりいただき、
かなり楽しい会になりそうです。
まだまだ受け付けておりますので、ご参加お待ちしております。

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***<人事交流会のご案内>***

人材開発に関わる皆さま(人事・部門長・マネージャーなど)を対象とした
交流を目的としたライトな会です。ご興味がある方は是非お越しください。

■第6回 企業人事交流会 ~ミドルシニア教育を考える~

 ◯日時:4月19日(金)18:00~21:00
 ◯場所:東京都千代田区九段南1丁目5-6 りそな九段ビル5F
 ◯費用:無料
 ◯対象者:企業の人材開発に関わる方(人事・部門長など)
 ◯詳細&お申込みはこちら: https://goo.gl/forms/BRgxT6QIPL4tjXFl2

■第7回 企業人事交流会 ~組織風土改革について考える~

 ◯日時:5月10日(金)13:30~16:30
 ◯場所:東京都千代田区九段南1丁目5-6 りそな九段ビル5F
 ◯費用:無料
 ◯対象者:企業の人材開発に関わる方(人事・部門長など)
 ◯詳細&お申込みはこちら: https://goo.gl/forms/XfigToRW65dIstrQ2

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さて、本日の話です。

昨日講演を聞いたミゲル・ロドリゴ氏のお話が、
人材育成において本質的かつとても大切なことだなと、しみじみ感じさせられました。

今日はその話について、学びを皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【世界最強のコーチから学んだ、人を教え導くための「最も大切なあり方」とは】


それでは、どうぞ。



■元フットサル日本代表監督のミゲル・ロドリゴ氏。

2012年FIFAフットサルワールドカップでは、
日本代表史上初のベスト16に導いた最強のコーチと称される監督です。

『奇跡のレッスン ~世界最強のコーチと子どもたち/サッカー編・ミゲル/ロドリゴ』

というDVDがあるのですか、これが本当にお勧めで、
親御さんを含め、教育に関わる方には、ぜひ見ていただきたい作品。

NHKで放送されたドキュメンタリーですが、
子供の可能性をどうやって解放するのかについて、
ミゲル氏のサッカーのコーチのあり方を通じて、その原則を学ぶことができる内容です。


■昨日の講演でも、またそのDVDの中でも、
ミゲル氏(スペイン出身)は日本の教育についてこのように語っていました。


「日本は、これをしてはいけない、あれをしてはいけない、
 そう言われすぎている。だから、ミスに対して怖がってしまっている」

「そして、自分で考えること、が苦手だ。
 あるときは、「そこはパスだろ!」と言われ、
 また別のときでは、「そこはシュートだろ!」と言われる。

 そうすると、積極的なプレイや、考えることをやめてしまう。
 そして、その指示通りに従うことを日本の選手は求めてしまうようになる。
 結果、本人の可能性が解放されずにいる。」

、、、と。


■『奇跡のレッスン』のDVDでは、
日本のある小学校のサッカーチームに1週間だけミゲル・ロドリゴ氏がコーチとして参加し、
その1週間の中で、子どもたちが奇跡的な変化を遂げていくと言うストーリーが描かれています。

その映像の中で、そして実際の講演の中で、ミゲル氏が言っていたことが、
「自信のタンクを満タンにしてあげる」というお話でした。

「自信のタンク」がない時は、自分が何もできないと思ってしまう。
そうすると、子供でも大人でも、一方踏み出すことができなくなる。

人を育てるときでも、自分を育てる時でも、
まずはこの「自信のタンク」を一杯にしてあげるようにすること、

これがとても重要である、と。


■そして、そのためには、まず「褒める」ことをしよう。

確かに、褒めすぎは良くないこともある。
それでも、今の日本はあまりにも欠点の指摘ばかりしすぎる。
特に子供は、褒めてあげることなのだ。

・人前で褒めるのがいいのか
・1対1で褒めるのがいいのか
・さりげなく褒めてあげるのがいいのか
・感情豊かに褒めるのが良いのか

人によって違う。そのようなことを、一人ひとりに合わせて行ってあげること。
そのことが大事なんだ、と語っていたのでした。

特に、純粋な子どもたちは、そんな小さなきっかけだけで、
心が開放され、本当に感動するようなプレイを見せるようになったのです。


■しかしながら、ミゲル氏の本当にスゴイところは、
そんな表面的(と敢えていいますが)なところではないな、、、
とお話を聞きながら、同時に思ったのです。


実は「褒める」というのは、とても難しいものです。

特に身近な人や、パフォーマンスが低い大人などは、
褒めると言っても、なかなか感情が許さなかったりするし、

どこかで「アイツには何度言っても、変わらない」
という諦めに近い思いを持っているということがあったりする、

と思うから。

「上手に褒める」というのは、簡単なようで、
実は、人間としての知性や成熟度が試される、と思うのです。


■ミゲル氏がキラキラした瞳で
「自信のタンクを満たしてあげるんだ」と語れるかというと、
その理由は別のところにあるように感じます。

それは、講演の後半で、ミゲル氏がこんなことを語っていたところから感じました。


『私は「どんな人でも絶対にその人には才能がある!」と、心から信じている』


という一言でした。そして、こう続けます。

『人は「玉ねぎ」みたいなものだ。
 その皮をむいていけば絶対にその中には何かがある。

 たしかに、子供は皮が少なくて、中身にたどり着きやすい。
 大人はその皮が多くても、それでもその中には、必ず何かがあるはずだ』

と。


■そしてこのような「あり方」を見て、
それこそが、ミゲル氏から学ぶべき「最も大切なあり方」ではないか、と思ったのです。

結局、

”信じなければ、見抜かれる”し、
”信じなければ、人に影響を与えることなどできない”

そんなシンプルなことではないだろうか、と感じるのです。



教育に関わっている人間は、
私も含め、世の中に沢山存在しています。

リーダー、マネージャー、母親、父親、コーチ、、、

では、その一人ひとりが、

「どんな人でも才能があり、人はもっと可能性を解放できる」

と、どれほど「信じて」いるのかどうか、、、

実は、「変われる、変えよう」と言いながら
大人は変わらない、人は簡単には変わらない、、、
そう思ってしまっているのではなかろうか。

確かに、それは一つの側面では事実かもしれないけれど
でもそう完全に認めた瞬間に、そうなってしまうのでしょう。

リーダーにせよ、マネージャーにせよ、コーチにせよ、
「変わらない変わらない」と嘆いている自分の背後に、

「ダメなやつは指導しなければいけない」とか、
「俺がいわねば、アイツは成長しない」とか、
「何度言っても変わらないアイツはダメだ」いうような、


『「人の可能性」を信じきれない己のあり方』


が潜んでいるのではなかろうか、、、
そのことを、今一度見つめてみる必要があるのでは、
ミゲル氏のお話と、言葉一つ一つを聞きながらそんなことを感じたのでした。


■結局は、「あり方」です。

褒める、指導する、技術を教える、
それらはそれに比べたら些細なことなのかもしれないな、
そう思った次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

私は社員をほめて、ほめて、ほめ抜く。
そうすることによって、ほめられた人は、
よりレベルの高い自分にチャレンジするのです。

リチャード・ブランソン

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