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1888号 2019年4月19日

「自分が本当にやりたいこと」を見つけるための2つの方法

(本日のお話 2586字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
並びに夜は「空手」の稽古でした。
”密会”のような会合で、ごくわずかな限定的な仲間で集まっている会です。

薄いグローブで顔面あり、本気で打ち合うため、
毎回どこかしらにダメージを負っております(汗)

100キロマラソンの練習をしようと思いましたが、
左足負傷につき、しばらくできなそうなのが悩みの種。

100キロマラソンまで、あと30日。。。



さて、本日の話です。

昨日、『好きなようにしてください』(著:楠木建)という本を読みながら、
「自分のやりたいことを探す」というテーマで、多くの気づきがありました。

今日はこの話について、本文の内容を引用させていただきつつ、
皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【「自分が本当にやりたいこと」を見つけるための2つの方法】


それでは、どうぞ。


■「自分が何に向いているのかわかりません」
 「本当にやりたいことが見つかりません」。


これら相談は、個別のコーチングをする中で、
特に20代の若い人と話をしている中で、
よくご相談いただくお話です。

そして、個人的にもその感覚、よーくわかります。

・本当に自分が向いていること、
・やっていて日々心が燃えるようなこと

と言うのは、実は社会人経験が長くなろうが関係なく、
意外と見つけている人、少ないのではないでしょうか。

というより、そんなものあるのだろうか、とすら思える、
”抽象的な問い”かもしれません。

■でも、中には確かに、

「仕事が趣味みたいなものです」とか、
「仕事が毎日楽しくて仕方ありません」とか、
「仕事には心から意義を感じています」

と言っている人もいて、そういう人に対して、
そこはかとない羨ましさみたいなものを感じることも、
あるようにも思います。

当然ながら、とはいえ

・お金のためだからとイヤイヤ働いている、よりも、
・楽しみや意義を見出し、かつお金をもらっている働き方

ほうが幸せであり、充実しているものでしょう。


■では、それらの「本当にやりたいこと」などはあるのか?
あるとしたら、どのようにすれば見つかるのか?

これらを考えてみたいと思うのです。

このことについて、先述ご紹介した著書
『好きなようにしてください』(著:楠木建)の内容も参考にしつつお伝えすると、
そのための条件とは、以下の2つになると思われます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<本当にやりたいことを見つけるための行動>

1、「一人で山にこもる」こと
2、「嫌いなこと」はやらない(それ以外は自己限定せずやってみる)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


■さて、まず最初の「1,一人で山にこもる」。
ここから始めたいと思います。

これは、山にこもるとは、どういうことかというと、

・自分が仕事で何を得たいと思っているのか。
・どんな働き方をして、どんな価値観を仕事から得たいと思っているのか。

これらを深く考えてみましょう、内省してみましょう、

ということです。


■つい私達は(特に若いときは)仕事を選ぶとき、
「具体的なスペック」から入りがちです。

・自分が好きなブランドだから働きたい
・給与が平均より良いから働きたい
・残業が少ないから働きたい
・今伸びているAIの領域の仕事だから働きたい
・とはいえ安定している大企業だから働きたい

というように。

でも、その「具体的なスペック」の上位概念には、
必ず「抽象的な価値観」が紐づくのです。

これらをじっくり内省して、考える必要がある。


■例えば、「具体的なスペック」の例で、こんな話があります。

新卒のある人が、

”自分はカワサキのバイクが好きだから、
大好きなカワサキのバイクの商品企画がやりたい”

という「やりたいこと」を持っていたとします。

でも、もし三菱重工業に採用されなかった場合、
あるいは仮に採用されても、バイクの商品企画に配属されなければ、
「具体的なスペック」は満たされません。

その時点で、”不満”となる。

あるいは、カワサキのバイクの商品開発に携われたとしても、
自分のやることが、思ったより細かい、地味な作業的だったりして
「これは、自分がやりたかった商品開発にイメージではなかった」と、
やはり、”不満”になる。

異動があって、別部署にいっても、”不満”だし、
もしその部署を(仮にですが)他社に売却となったらアウトです。


■すなわち、「具体的なスペック」だけ見ていると、

それが実現されなかったときに、やる気がなくなるし、
求める「具体的なスペック」が都合よく叶えられることもないので、

「具体的なスペック」だけ追い求めることは、
「日もちが悪い」&「確率も低い」ということになるのです。

つまり、「具体的なスペック」だけにこだわっていると、
何かモヤモヤしたまま、不満を持つ可能性も高くなる、

と言えるのかと。


■では、どうすればよいのでしょうか。

そのために必要なのが、「1,一人で山にこもる」なのです。
山にこもって、情報を遮断し、自分と向き合う。そして、


【「具体的なスペック」の上位概念にある、「抽象的な価値観」を探り出す】


のです。

先述のカワサキバイクの例で考えてみると、
このような”コンセプチュアルな問い”を、自分自身に投げかけてみるのです。


『自分は、カワサキのバイクの商品企画に携わることで、
 どのような価値観を満たしたいのだろうか?』


、、、と。

難しい問いです。
でも,じっくり考えてみるのです。


■カワサキのバイクの商品企画から、

自分は「新しいものを作り出す」という経験をしたかったのかもしれない。
それはもしかすると、『挑戦をする』という価値観かもしれない。

あるいは、カワサキのバイクの商品企画から、

「皆で1つのものを作り上げる」という感覚を想像していたのかもしれない。
すると、『仲間意識』という価値観を満たしたいのかもしれない。

、、、そのように、


【「具体的なスペック」の上位概念にある、「抽象的な価値観」を探り出す】


のです。


■そうすると、別のものが見えてきます。

カワサキのバイクは好きだから関わりたい。
でも、「新しいものを作る」×「挑戦」×「仲間意識」を満たすなら、
他のことでもありかもしれない。


・別の趣味として好きな、「演劇で仲間と劇を作る舞台監督」
 (新しいものを作り出す×仲間)

もありかもしれないし、

・ベンチャーで仲間とともに空飛ぶ車を世に広げるセールス
(挑戦×仲間)

でもいいかもしれないし、

・街に新しい建造物をつくる建設会社の設計
 (新しい物を作り出す×仲間)

でもいいかもしれない。

そうやって、「具体→抽象」に概念を上げた後、
こんどは、「抽象→具体」に戻していくと、選択肢が広がるのです。


『「一人山ごもり」による具体と抽象の脳内往復運動』を繰り返す。
そして「やりたいことの選択肢」を拡げてみるのです。

これが、「自分のやりたいことを見つける方法」の1つです。


■と、気づけばか長くなっておりましたので、2つ目のお話、

『2、「嫌いなこと」はやらない(それ以外は自己限定せずやる)』

については、また明日に続けます。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も皆さまにとって素晴らしい1日になりますように。

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<本日の名言>

幸福になる大きな秘訣は、
外界の事物を自分に適応させようともがくよりも、
自分を外界の事物に適応させることである。

ジョン・シチュアート・ミル

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