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1893号 2019年4月24日

「デフォルトの悪癖」が、自分の評価を下げている

(本日のお話 2150字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は1件のアポイント。
並びに社内での新しいサービスの勉強会。
夜はコーチ仲間とともに「コーチングの練習会」でした。

野辺山ウルトラマラソンまであと25日。



さて、早速ですが本日の話です。

昨日、「コーチングの練習会」ということで、
コーチの資格を持つ者同士、

”コーチ役、クライアント役、オブザーバー役とわかれて、
 10分間でコーチングの練習をする”、

という練習をしておりました。

その中で、「自分の気づかない癖」について、
はたと気づかされることがあり、学びになったのでした。

そしてそのことが、皆様のご参考にもなるかな、と思いましたので、
本日はそのお話をご共有させていただきたいと思います。

タイトルは


【「デフォルトの悪癖」が、自分の評価を下げている(かもしれない)】


それでは、どうぞ。


■私たちは、誰しもが「癖」というものを持ちます。

自分が気づいていないだけで、

・口癖
・行動のクセ
・手クセ(?)

など「無意識の習慣」を持っています。
そして、それらの集合体で、日々の行動が出来上がっています。


■「癖」とは、自分にとっては当たり前です。

しかし、人にとっては当たり前ではなく、
時にそれが「違和感」や「不快なもの」になることがあります。

そんなことを、先日のコーチングの練習で気付かされたのでした。



先日ではなく、少し前のお話ですが。

”私がコーチ役として、クライアント役の相談を聴く”という設定で、
コーチングの練習をしたときの話。

10分間話を聞いたり、相づちを打ったり、
質問したりと、”自分の中”では「快適」に進んでいました。

おこがましく言えば上手に、
「傾聴」できていたと思っていました。

しかし、いざ終わって、
オブザーバー役の人と、クライアント役の人に、
「私のコーチングの感想」を聞いてみると、こう、答えが返ってきました。


『ペースが速すぎて、じっくり考えられない』


、、、と。

自分の未熟さを晒すようで恥ずかしいですが、
私には、気づかない「癖」がありました。

それは、相手の話を傾聴し、繰り返す時、
『2回デフォルトで繰り返す』のです。

例えば、
 
「はい、はい」
「なるほど、なるほど」
「そうですか、そうですか」
「わかります、わかります」
「いいですね、いいですね」
「へー、へー」

と言うように。

これが、「急かされている用に感じる」と、指摘されたのです。

■確かに言われてみれば、やっている。
「はい、はい」と必ずというほど、言っている。

そうだったのです。

しかし、自分では無意識でしたので、
指摘されるまで気づきませんでした。

加えて、私は早口。
ですから、「早口の2回繰り返しの癖」は、

人によっては、特にゆっくり考えたい人、
思考を巡らせたい人にとっては、急かしているように感じてしまうこと、
確かにあるだろうな、と気付かされたのです。

つまり、この場合、私の「デフォルトの癖」が
「悪癖」となっていた、ということなのでしょう。


■そして、これらの気づかない「癖」は、
私だけではなく、きっと皆様にもあるはず。

自分がやってしまう癖みたいなものは、
誰もが1つや2つあると思うのです。

例えば、私の知り合いに、こんな人がいました。

『相手の話を聞くときに、顎を上げながら聴く』

という人です。

つまり、話を聞く時、なぜだか、
「相手を見下ろすような姿勢」で聴くのです。
(想像するだけで、ちょっとヤな感じですよね、、、)

当然、そのボディーランゲージは、

・相手のことを品定めしている
・評価している、観察している

というようなメッセージが伝わり、
相手としては決して良い気持ちにはならないのです。
何も、いいことは、ない。

ただ、その知り合いは、
その「悪癖」を指摘されるまで、
自分で気づいていませんでした。


■あるいは他にも、

・相手の話を聞くときに、腕を組んでいる
・なんとなく仰け反りながら聞いている
・携帯をそばに出して、よそ見をしがち
・相づちが全くない
・はあ、はあ、と無関心な応答
・黙って、微動だにせず聞いている。
・猫背

などなど、人によって違うでしょうが、色々あるのです。
聞いているほうは、気づいている。
ただ、自分が気づいていないだけ。

そしてそれらが(特に人間関係における場面おいて)、
マイナスの影響与えているということも、少なくないのでしょう。

「本人は気づいておらず、毎回繰り返される」
という特徴をあえて名付けると、

『デフォルトの悪癖』(=標準装備の悪癖)

とすら言えるかもしれません。


■では、この「デフォルトの悪癖」を見つける際、
私達はどのようにすればよいのでしょうか。

そのために、一つ、有効な考え方をご紹介します。

それは、

『ジョハリの窓』

というフレーム。
人材開発では大変有名なフレームです。
(ご興味がある方は検索してみてください)

この中に、

”自分が気づいていないけれども、他人が気づいている自分”

があり、それを『盲点の窓』と呼びます。

「盲点」に気づくためには、
それこそ、私の「コーチングの練習」ではないですが、

・定期的にフィードバックを受けること
・自分がどう見えているのかを直接質問してみること

なのです。

「自分のイケていないところ」を聞くので、
結構、勇気がいります。

しかしながら、自分のことは見えない。
だから、聞くしかないのです。


でも、知らず知らずに自分の評価を下げている、
『デフォルトの悪癖』を知り、その癖を修正することは、

人と関わる中で、長期的に自分の成果を高め、価値を高め、
仕事であれば評価にも繋がると思います。

ということで、皆さまには、どんな「癖」がありますか?

考えてみると、気づくこともあるかもしれませんね。


最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
今日も皆様にとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

人は、その視野の範囲でしか成長できない。

ジョン・パウエル(イギリス出身の作曲家)

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