頭の固い、イケてない「オッサン」にならないための特効薬 ~後編~
(本日のお話 1958字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は「第7回 企業人事交流会 ~組織風土改革を考える~」の開催。
合計15名の方にお越しいただきましたが、
リアルな学びや、アイデアのひらめきは、
他者からもたらされることも多いな、と思いました。
次回以降も、開催いたしますので、
ご興味がある方は、ぜひお越しくださいませ。
(以下詳細です)
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<企業人事交流会のご案内>
■第8回 企業人事交流会 ~多様な働き方(副業)を考える~
◯日時:6月14日(金)14:00~17:00
◯場所:東京都千代田区九段南1丁目5-6 りそな九段ビル5F
◯費用:無料
◯対象者:企業の人材開発に関わる方(人事・部門長など)
◯お申込み: https://forms.gle/3ALf4aQm8BvfkDJR8
■第9回 企業人事交流会 ~1on1コミュニケーションについて考える~
◯日時:7月17日(水)18:30~21:30
◯場所:東京都千代田区九段南1丁目5-6 りそな九段ビル5F
◯費用:無料
◯対象者:企業の人材開発に関わる方(人事・部門長など)
◯お申込み: https://forms.gle/3ALf4aQm8BvfkDJR8
※ご参考:「第7回 企業人事交流会」 参加者アンケート結果
◯全体の満足度・・・ 平均 9.38(10点中)
◯他の人事にお勧めしたいか・・・平均 9.76点(10点中)
<参加者のご感想>
・なまなましい声が聞けてとても有意義でした。
他社事例とつまづきポイントが聞きたく、
今回の進行形式だとそれが叶うので、次回以降も継続してもらえると嬉しい。
・こういった内容でのディスカッションは初めてなので、非常に勉強になりました。
10年後に会社がどうなってほしいか考えて組織改革を考え実行したいと思います
・他社様の課題感を知れて、非常に勉強になりました。
ワールドカフェの方法はとても良いと感じ、
早速自社のワークショップにも活用させていただきたいと思います。
・他社でも取り組みが進んでいることがわかり、
また参考になる取り組みもあり有意義でした。
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私も、また皆様と語り合えること、楽しみにしております!
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さて、本日の話です。
昨日は「オッサンの定義」についてお話をさせていただきました。
本日は「どうすればオッサン化を防げるか?」というお話に続けて
お伝えさせていただきます。
タイトルは、
【頭の固い、イケてない「オッサン(オバサン)」にならないための特効薬 ~後編~】
それでは、どうぞ。
■「オッサン化(オバサン化)」。
年齢的な意味ではなく、
”ある種の行動様式・思考様式を持った「特定の人物像」”
のことであり、定義は次のようなものです。
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「オッサンの定義」
1,古い価値観に凝り固まり、新しい価値観を拒否する
2,過去の成功体験に執着し、既得権益を手放さない
3,階層序列の意識が強く、目上の者に媚び、目下の者を軽く見る
4,よそ者や異質なものに不寛容で、排他的
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■なんとなく、ネガティブな空気しか感じない定義ですね。
では、この「オッサン化」を避けるには、
どうすればよいのでしょうか。
何歳になったとしても、
・常に新しい価値観、
・他者への尊敬、
・学びへの謙虚さを持ち続け、
「オッサン」にならないために、
「永遠の青年」ごとき存在でいるために、どうすればよいのでしょうか。
そのために一つ、これが効くと思う、
「特効薬」としての行動があります。
それが、
【自分が「最下位である環境」に身を置くこと】
このことに尽きると思うのです。
■「オッサン化」とは、”驕り”の結果です。
平たく言えば、
「自分は間違いない」
「世の中こんなもんだ」
「俺が正しい、お前は間違っている」
「俺は何でも知っている」
「俺はできるんだ」
、、、そんな視野の狭い“驕り”が、
自分の内面で生まれたときに「オッサン化」が始まる、
といえるでしょう。
そしてそれは、特定の世界に閉じこもり、
その世界でキャリアを積んだ、お山の大将に、
そうなる傾向があるとも思われます。
しかし、自分が、
・外の世界に出て、
・別のルールの、別のコミュニティに所属し、
・そこで完膚なきまでに叩きのめされ、
・その現実を受け止めたとき、
何が起こるかと言うと、
「謙虚にならざるを得ない」
と思うのです。
■自分が
「いかに一部の世界で生きていたのか、
そして何も出来ないか」
という不完全さを感じたとき、人は打ちひしがれ、
そして「拒否」or「受容」の選択を迫られます。
結果、その厳しい事実を「受容」したとき、
人は謙虚にならざるを得ないと感じるのです。
そしてこれは、劇薬ですが非常に効果がある、
「オッサン化」を防ぐ特効薬だと思うわけです。
■少し私の話を、事例として紹介させてください。
毎週1回行っている英語塾の話。
これは、私にとっての
「オッサン化」を防ぐ格好の場となっています。
というのも、私にとっての
「凹む場」
「打ちひしがれる場」
になっているからです。
皆、当たり前のように英語で話す。
しかし、自分は言葉が出てこない。
この環境において、私は自信を持って
「最下位」といえます(悲しきかな、、、)。
快適な時間か、といったら、そんなことは全くない。
ですが、全く違う業界、違う職種、
そして自分よりもずっと聡明な人と話をしていると、
英語力だけではなく、世界情勢、政治、経済の知識について、
「いかに、まだまだであるのか」
ということを、感じさせられるのです。
■こんな未熟な私でも、悲しきかな
メルマガを書いたり、
ランニングをやっていたり、
人材開発の領域でコンサルティングをしていて
たまに「先生」などと言われると、
時折、”謙虚さ”をなくしかねないと思う瞬間も、確かにあります。
そしてそれは、人の心理として、
私だけでなく、多くの人にも起こり得ることだと思います。
・リーダーになった、
・課長になった、部長になった
・表彰された、認められた
そんな変化でも、つい”驕り”が生まれうるのではないでしょうか。
「自分ができる領域」「自分が上位の環境」にいると、
だんだんと自分が本当に”できる存在”ではなかろうか、と勘違いしてしまう。。。
でも、実際はそんなことはないのです。
自分の得意領域から1歩引いて見れば、
全然大したことがない存在で、”驕る”などもってのほか、
ということに気づきます。
■ゆえに、頭の固い、
イケてない「オッサン(オバサン)」にならないために、
常に柔軟で、
新しい価値観も取り入れ
他者を尊敬・尊重し、
新しい学びにも謙虚でいるため、
【自分が「最下位の環境」に身をおくこと】
このことが大事である、と強く思います。
■水は低きに流れ、人は易きに流れるもの。
つい、「安心領域」に身をおいて、
自分の価値を感じたくなることもありますが、
敢えてそれらを手放すことが、
自分の可能性を狭めないために重要ではなかろうか、
そう思った次第です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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<本日の名言>
変化への抵抗の底にあるものは、未知への不安である。
しかし、変化とは機会と見なすべきものである。
変化を機会としてとらえたとき、初めて不安は消える。
ピーター・ドラッカー(オーストリアの経営学者)
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